自然

2009年11月 6日 (金)

秋の雲

1101cloud我が家からの空の眺めは貧弱でして、どうしても電線が入ります。
もっと広々と大空が見渡せると気持よいのですが。

この写真もトリミングで電線を取り除きましたので、角度が狭い。
本当は広角レンズで一杯に撮ったら素晴らしい眺めの雲だ、と思ったのですが、この程度になりました。
秋の雲ですね。
3日はもう冬のようでした。寒気がして、いかんインフルエンザの発熱が始まったか、と思ってしまいましたが、違ったようで、今のところ、無事です。

冬に衝突しそうな日々です。お体にお気をつけ下さい。

2009年10月 9日 (金)

台風一過 ノシメトンボ

1008taihu1今日の東京は晴れています。
台風一過。

昨日の台風18号、いかがでしたでしょうか。我が家の周辺では、雨は朝のうちでほぼ終わり、強い風は午後に入ってもしばらくの間続いていました。
夕方、雨戸を閉めようと外を見たら、風に流される雲を地平線近くの太陽の光が下から照らして冒頭のような状態でした。
1008taihu2
しばらく、眺めておりました。
雲は水滴、氷粒などから出来ていますので、基本的には光を反射します。
ですから「白い雲」ということになるのですが。
状況によっては光が中で反射を繰り返しているうちに出てこられなくなり、光の出てこない雲も出来るわけです。そうすると、それは「黒雲」。
白とか黒は色ではなく、光を反射する能力の違いなので、相対的なものです。
空を眺めながら、そんなことも思っていました。
1008akiakane
目の前の電線にトンボが飛んできてとまりました。
ごく普通に、アカトンボ(アキアカネ)だと思って写真をとったのですが、さて、ちゃんと見ると、これ、アキアカネではなさそうです。
というのは、逆光なので体色が分からないのですが、翅の先端の色が濃いですね。
アキアカネの翅の先端はこうではないのです。
このパターンは「ノシメトンボ」かもしれません。
顔が少し光ってますね、光を受けているようです。

穏やかな夕方でした。

◆昔話:子どもの頃、テレビはまだなく、ラジオが情報源の時代です。
カンチガイその1
「たいふういっか」ということばをラジオで聞いて私はてっきり「台風一家」だとばかり思っていました。台風というものはきっと家族でやってくるんだろう、などと。
「一過性」という言葉を知ったのはずっと後のことです。

カンチガイその2
台風情報で「○○せん、ふつう」と緊迫した声でのアナウンス。
なんで「普通」なのに大変なのだろう?と不審。「不通」だと気づいたのはかなり後のことでした。

2009年10月 6日 (火)

秋が来た

2009.9.25日付の朝日新聞の記事に面白いことが載っていました。以下に引用します。(太字は筆者による)

[特派員メモ]ワシントン:分単位で秋が来た
 ワシントンでも秋の気配を感じるようになってきた。暑さを避けて自宅の地下室で寝ていた私の家族も、遊牧民よろしく比較的暖かい2階に移動した。
 こうして私たち日本人は暦はあっても「そろそろ秋だなあ」と肌身で季節の移ろいを感じるものだが、米国では季節の変わり目は分単位で決まっている。
 今年だと、秋は東部時間の秋分の日(22日)の午後5時18分に始まった。やや専門的だが、天球上で太陽が天の赤道を北から南へ通過する瞬間である。
 つまり、春分、夏至、秋分、冬至の各瞬間を新しい季節の始まりとするのが習慣なのだ。天気予報では「公式に秋になったのに、まだ暖かい日が続きます」とやったりする。
 似た考え方に、日本や中国で使われる二十四節気がある。立秋(8月7日ごろ)から立冬(11月7日ごろ)までが秋で、真ん中に秋分があるから、形式的には米国との間に1ヶ月半の「時差」があることになる。
 12月半ばともなれば、都会でも田舎でもクリスマスツリーに灯がともされる。クリスマス商戦も佳境を迎え、冷え込むこともある。だが、米国では秋。日本人には理解しにくいが、米国人には自然なことらしい。今年は12月21日午後0時47分に、冬がやって来る

面白いですね、知らなかった。

 記憶しか残っていないのですが、朝日新聞の面白小話の投稿コーナーかなにかで、大人たちが、秋も深まってきたと話していたら、幼い人が、秋って何月何日の何時何分に始まるの?と聞いた、というような話があったと思います。(今年の9月末か10月初めの新聞だと思うのですが、記事そのものは見つからなくて・・・)
 その子に、このことを教えてあげられたら、面白がったでしょうね。

2009年版の理科年表の「暦部」によりますと、日本での秋分は
太陽黄経180° 9月23日6時19分(中央標準時)
です。
アメリカ式でいうと、9月23日6時19分から秋が始まったのですね。
もし、日本式で立秋からを秋ということにして、時刻まで表示しますと
太陽黄経135° 8月7日18時1分(中央標準時)
でした。

日本では、秋分点を含む日を「秋分の日」と呼んでいるわけです。
冬至は、日本の中央標準時では
太陽黄経270° 12月22日2時47分
です。

こういう風に割り切るのもいいかもしれませんね。
太陽の位置を示していますので、これは太陽暦です。
陰暦とまじりあってごちゃごちゃするより、乾燥した雰囲気でいいですね。

2009年10月 5日 (月)

暑さ寒さも彼岸まで

Higan東京の9月の気温をまとめてみました。

気温は全体として平坦なのですね。ところが、平年値の方はどんどん下がっていく。最高気温の平年値は9月1日が29.9℃、9月30日が24.1℃で5.8度も下がります。最低気温の平年値は9月1日が23.3℃、9月30日が18.0℃。やはり5.3℃も下がりました。
そのため、妙なことになりました。
お彼岸前は平年値より低い日々が続き、お彼岸を過ぎてから平年値よりも暖かい日々になってしまいました。
「暑さ寒さも彼岸まで」というわけですが、彼岸を過ぎたら暖かくなりましたねぇ、と10月に言うのは妙なものですね。

2009年8月 7日 (金)

暑中&残暑お見舞い申し上げます

 今年、2009年の立秋は8月7日18:01(太陽黄経:135度)です。
普通、立秋というと、「日」でいいますが、細かく言うと、立秋「点」を、8月7日18:01に通過するのです。
 もうすぐですね、あと1時間くらい。これ、太陽の位置を示すものですから、「太陽暦」なんですよ。月の暦が季節からずれていくのを修正するために、必要なものです。

現「時点」=17時ちょい前、は立秋の手前ですから「暑中お見舞い申し上げます」でしょうか?湿度が高いのが嫌ですね。
立秋という日「以降」は「秋」だ、ということでしたら、「残暑お見舞い申し上げます」ですね。

お好きな方を、かかしさんからのお見舞いとして受け取ってください。

◆さて、立秋といってもまだまだ暑いのですけれど、30年間を平均した平年気温で見ますと、
東京の場合
最高気温は8月2日~9日の間が年間の頂点で、31.2℃
最低気温は7月31日~8月15日の間が頂点で、24.4℃
です。
その期間に立秋を含んでいますね。ですから、実際、立秋を過ぎれば「秋が立つ」のです。
もう日の出は遅くなりつつあり、日の入りは早まりつつあります。夕方が早く来ますでしょ。やがて、空気の透明感が増して、秋の気配が近づいてきます。

Kion
東京の今年の気温の記録です。
2月末のあたりの谷底から、今の頂点まで、一望にできます。
6月の気温上昇が鈍いのは、梅雨で、雲の蓋が覆っているからですね。
Kion2
こちらは平年値を0として、平年値からの高低だけを取り出して、少し均したグラフです。
上下を繰り返しながら推移してきて、7月半ば過ぎから低めに推移していますね。農業にはこれが痛手になりそうです。

このあとどのくらい回復するでしょうか。
また、そのうち、これらのグラフの先の方をご紹介します。

2009年7月20日 (月)

日食について

Nissyoku1拙い図を描いてみました。

7月22日(水)に日食が見られるというので、大分テレビなどでも解説が増えましたから、日食のおおよその仕組みはお分かりと思います。
ただ、なんとなく、もう一歩、という感もありますので、少しだけ補足を。

左図では、太陽や月や地球の大きさや距離関係は完全に無視しています。
影の理解のための図です。

月の影が地面に落ちています。
この時、FGの間の影を「本影」といい、EF間よびGH間の影を「半影」といいます。

あまり意識しませんが、普通に地上の物体の影でも、この本影と半影はあるのです。
窓枠の影に、頭の影を近づけていくと、頭にこぶができたようになって、影が伸びることがあります。これは窓枠の半影と頭の半影が重なって暗さを増し、こぶのように伸び出して見えるのです。

◆さて、FG間の本影の落ちている地面上で、Vという観察点を考えます。
Vと月の縁Cを結ぶ直線は太陽の縁Aより外を通過しますから、Vから太陽のA点は見えません。おなじように、Vと月のD点を結ぶ線も太陽のBより外を通りますので、Vから太陽のB点は見えません。
ということは、Vから太陽を見ることができないという事ですから、Vでは「皆既日食」が見えるのです。
◆GH間の半影の中の観察点Vを考えます。(EF間でも議論は同じ)
VとBの間を遮るものはありませんから、VからBは見えます。
VとDを結ぶ直線は、太陽面のA'を通ります。そこで、Vから太陽面のAA'間は見えませんが、Vから太陽面のA'B間は見えます。
ということは、太陽面の一部が見えないのですから「部分日食」ですね。
VがGに近いほど、たくさん欠け、Hに近いほど欠ける割合が少なくなります。

◆今回、鹿児島県のトカラ列島などは、この本影の中に入り、私の住む東京は半影にはいるのですね。
1999nissyoku
これは1999年の日食のときにミールから撮影した地表の写真です。
真っ黒いところが本影、薄黒いところが半影です。
本影が落ちた所では皆既日食が見え、半影が落ちた所では部分日食が見えているはずです。
この写真には感激しました。

★さて、ちょっと、地球・月の位置関係が変わると、左のようなことが起こります。
Nissyoku2
本影が直接地面に落ちず、その延長が地面に落ちている、という図です。

本影の延長の中の観察点Vではどのような日食が観察されるでしょうか。
本影の延長なのだから、皆既日食が見えるだろう、と考えますか?

ちょっと違うんですね。
ずがごちゃごちゃしていますが、Vから月の縁をかすめる直線を引くと、太陽面面に交わってしまうのです。
ということは、Vから太陽面のAA'とBB'が見えるんですね。A'B'間は見えません。
これは、太陽の中心部は隠されているのに、縁の部分が見えてしまうという日食=「金環食」なのです。

今回は、皆既日食であって、金環食ではありません。お間違いのないように。(観察点V2からみえる部分食は同じことなので説明しません。)

◆「ダイヤモンド・リング」というのも聞きますね。
太陽がすべて隠れた直後に、太陽の光が一か所だけ漏れて輝くことがあります。これは、月の「谷」から漏れた光です。月面の谷を観測しているとも言えるわけですね。
同じようなことなのですが、月面の谷から漏れる光が複数連なって見えることがあります。これは発見者の名前をとって「ベイリーの数珠」(Baily's beads)といいます。
太陽が隠れることの方に意識が向きがちですが、太陽を隠す月の表面に関する情報も見られるのだということを意識しながら見ると、日食観測ががより実り多いものになるでしょう。

◆実は、日本の気象衛星ひまわりも日食時の写真を撮ったことがあるようなのです。

1988_3nissyoku 1988年3月の撮影だそうです。この写真の存在は寡聞にして知りませんでした。もっと早く公開してほしかったなぁ。せめて教育関係者には公開してほしかったなぁ。授業で使いたかったなぁ。ミールからの写真は授業に使ったんですよ。

いいものを見た、という感覚よりも、なんでもっと早く見せてくれなかったんだ、という不満のほうが募ります。

退職して長くなる私の中に、いまだに「教師眼」が残っているのです。いい写真をみると、「あっ、これは授業に使える!」とすぐ思ってしまうのです。正直、本なんか見ていて、授業に使える写真や図が1,2枚あれば、4千円や5千円だしてももったいないと思わないのです。ほかの部分は使えなくてもね。そうやって、どれほどの「無駄遣い」を積み重ねて授業を創出してきたことでしょう。こういう感覚って、授業づくりということをご存じない方にはなかなかお分かりいただけないと思います。30年教師やって、同じ授業なんかしたことないですよ。毎年、変わるんです。全国の真剣な先生方はみんな同じ。常に新しい授業を模索していらっしゃいます。授業というのは「作品」なのです。教師と生徒が共同して作り出すものです。常に、ライブです。

このブログで掲載した写真や図や解説が授業に使えるようでしたら、存分にお使いください。

2009年3月 2日 (月)

雨のしずく

0220kaededrop水滴の姿を2枚お目にかけます。

最初は、カエデの枝についた雨滴。
フラッシュを反射しているはずなんですが、水滴の手前の面と向こう側の面は分かるとして、横にも、こちらへ光を返す角度の面があるようですね。
意外でした。
0220roddrop 青いカバーをかけた物干しざおからぶら下がった雨滴です。

ふしぎな像になりました。青い竿の色が縁取りになり、向こう側の縦じま模様が倒立実像として写っています。
この上の竿の色が水滴内の像の縁取りになってしまうのが、不思議です。これも実像の一種なんだとは思います。

妙なものを見つけました。

2009年2月27日 (金)

雪が降っています

0227yuki2月27日、11時、今、東京の大田区では雪が降っています。(いわゆる初雪ではありません)

もう少し、ふわっとした感じで写したかったのですが、難しいですね。
梅に雪。

積もることはないでしょうが、降っているなぁ、という感じになったのは今年初めてです。

2009年2月16日 (月)

0206tuki12月6日。大田区の白山神社にて。

正午の月齢10.8という月です。撮影は午後3時少し過ぎ。

ウサギさんが見えています。
何か面白いアングルはないかなぁ、と思ったのですが、大したものは撮れませんでした。
0206tuki2
神社の拝殿の屋根の上。
ぎりぎり転がるように撮れないかと思ったのが、コレ。イマイチ。
0206tuki3
月を食べる狛犬。という風にしてみたかったのですが。イマイチ。

ダメですね。

2009年2月 5日 (木)

気温の谷底 脱出!

Kion横軸に1年分をとってしまっていますので、空白の多いグラフです。
黒い線が、30年間を平均した「平年気温」です。

東京では、2月2日までが、谷底で、2月3日から上昇を始めました。
谷底の値は、最高気温の方は9.3℃、最低気温は1.7℃でした。
2月3日は、それぞれ、0.1℃高くなりました。
これからは、徐々にではありますが、確実に気温は上昇します。

すでに、日の出も一番遅い時期をぬけていますし、これから「春」が進みます。

去年も1月16日に、この話題を取り上げ、各地の気温の谷底を見ることのできる表など作りました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_f9d1.html

ここをご覧ください。

Difheinen このグラフは、毎日の気温と平年値の差を、移動平均をとってならしながら見ているグラフです。
今年も、暖かい年として始まった、ということが分かります。
最高気温の方はまだしも、最低気温はまるっきり平年値を上回りっぱなしです。東京は冷えなくなった、ということですね。コンクリート製の都会は冷めにくいのでしょう。温暖化もあるかもしれません。

子どもの頃、浴室のガラスに「窓霜」がよくつきました。ガラスの表面に、きれいな氷が張って楽しかったものです。寒かったけど。

結婚してからも、水道が凍る、雨戸が凍りついて開かない、車のドアのキーが差し込めなくて、お湯を沸かして注ぎかけて、やっとドアが開いた・・・などありました。
子らは、霜柱を踏みに飛び出していきました。

この頃、そういうのって、ないなぁ。

2009年2月 4日 (水)

立春

0204rissyun1今日は2月4日、立春。

東京は雲の多い肌寒い日です。
雲間からチラっと顔をのぞかせたお日さま。
パワー不足気味です。何か、春らしいものはないかしら、と家の周りを一周。
0204rissyun2
線路向こうのお家に、白梅が咲き始めました。

まだちらほらです。

0204rissyun3
ふかふか綿毛のセイタカアワダチソウ。

花ではないですからねぇ、虫はいません。

0204rissyun4
こちらも只今準備中。

ゆっくり、ゆっくり、花芽が伸びています。
フチベニベンケイ。
0204rissyun5
今日顔を見せてくれた昆虫はこのヒメフンバエだけ。

しかもこのワンショットのみ。さびしいですねぇ。

0204rissyun6
これはヒメクチナシの葉芽。

白く可愛い花、かぐわしい香りを楽しませてくれて、しかも、オオスカシバを育ててくれます。もう少し、オオスカシバの数をコントロールしてあげないと大きく育ちにくいかもしれません。今年はどうしようかなぁ。

結局のところ、立春の今日の結論は・・・
0204rissyun7
まだ寒いわ

とコダカラソウたちが言っています。





2009年2月 2日 (月)

0126morningred資源ごみを集積場に置きに行ったとき。
6時46分頃ですね。(携帯電話のカメラでの撮影です。)
きれいな空でした。

この日、東京の日の出は6時45分だったのです。

1月13日まで、東京の日の出は6時51分で、この間が一年で一番遅い時期でした。

これからは、朝がだんだん早くなります。

日中の時間が伸びることを「日脚が伸びる」というのでしょうが、何となく、夕方の時間が遅くなることのようにも感じられます。その感覚でいうと、これからは「日頭が伸びます」ヨ。

光が豊かになります。

2009年1月19日 (月)

我が家の霜柱

0111simobasira1我が家の庭では霜柱が立ちません。
土の温度が冷え切らないのでしょう。
庭の池も凍りません。

ベランダのクロッカスのプランターに霜柱が立ちました。
雨でぬれた後でしたので、湿り気があって、ベランダですから、上も下も冷え切ったのでしょう。
小さな霜柱です。
0111simobasira2
ざくざく踏む楽しさは味わえませんが、お目に掛けます。

地面に霜柱が立ったらまた写真にチャレンジしましょう。

霜柱

0116simobasira2これは何でしょう?

ひとしきり撮りたいと思った写真を撮り終えて、白山神社の中を歩いていたら、足元が変!?

あれ、めりこむ!なんだぁ?

辺り一帯、霜柱で地面の表層が持ち上げられて浮いていたのです。

霜柱自体は解けてしまっていましたので、べとべと濡れてはいません。
上の写真、地面が浮いたのに、石はそのままで、石が埋もれてしまった、という状態です。
0116simobasira1_2
私が踏んづけてへこませた跡です。
私などはこういう状況に出会うと、無性に、こっち踏んづけてへこませて、またあっちをへこませて、と踏みまわりたくなるのですが、このあたり、全然踏み跡がない!
子どもたちはどうしたのだ!うちの子らは、小学生のころ、冬の朝は霜柱踏みに飛び出していったものですが・・・。

学校帰りに神社によって、遊んで帰る余裕もないのでしょうか?

つまらないことですねぇ。霜柱を踏み、氷を割り。楽しいのになぁ。

50年前の小学生である、私と妻で、たくさん踏んづけてきました。

2009年1月12日 (月)

10万年に1秒

2009.1.10付の朝日新聞の「いわせてもらお」という面白話の欄に、こんな話が載っていました。

 ◎先取り
 「10万年に1秒しか狂わない」という時計を買って3年。すでに3秒も遅れている。複雑な思いで時計を見つめていると、妻が言う。「これから30万年間は1秒も狂わないのよ」
 (長崎市・確かめられないじゃないか・61歳)

◆そう、そういう広告を見ますよね。でもね、その正確さはその時計のものではないのです。そこのところ、ご存知でしたでしょうか?
 「10万年に1秒」という正確さがあるのは、電波時計の電波を送りだしている独立行政法人情報通信研究機構が保有する、12台のセシウム原子時計の精度なのです。その仕組みはここでは説明しません。現在はもっと高い精度の原子時計も研究されています。
ここでは、少々ややこしいですが、現在の秒の定義だけ書いておきます。

秒はセシウム133原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の9 192 631 770 周期の継続時間。

やたらと細かい定義ですね。こういう細かい数字を刻めるのが原子時計なのです。それは正確です。

 それに従った時刻のデータが、標準電波報時という形で送り出されます。福島県の大鷹鳥山と、佐賀県の羽金山の2か所から。

 この電波には、時、分、通算日、年(西暦下2桁)、曜日、うるう秒情報、時と分に対応するパリティ、予備ビット、停波予告情報といった情報がのせられています。これを受信してデジタル表示したり、アナログ表示したりするのが電波時計なのです。

 この電波は、40kHzと60kHzという振動数の低い、長波という電波です。正直いって、そう受信しやすい電波ではありません。そこで、電波時計は5分とか10分とか、連続して受信して、信号を重ねます。雑音は重ねると平らになるので信号が際立ってくるのです。
こうやって、定期的に電波を受信して調節している限り、その電波時計の精度は電波発信元の原子時計に同調して、「10万年に1秒」の正確さだ、といえるのです。 
とはいえ、正常に受信できていても、表示がずれることはあります。さらに、もし、その電波時計が自動受信になっていなかったり、電池が古くなってきたり、電波状況の悪いコンクリートの建物の中に置かれたりすると、電波が受信できず、時計単独で動くことになります。そうすると、その時計は通常のクオーツ時計として働くことになります。クオーツ時計は月に10秒前後の狂いがあるものです。

 冒頭の面白話に登場する時計は、3年で3秒遅れたというのですから、非常に高精度で動いています。時々電波の受信に成功して、他の大部分の時間はクオーツ時計として動いている、というような事情ではないでしょうか。
(鉄筋コンクリートの建物の中は、鉄筋のカゴで囲まれた状況です。長波の電波はこの鉄筋のカゴの中に入れないので、電波時計は電波を受信できないことが多いのです。窓を開けて、外に出してやってください。そうすると電波が受け取りやすくなります。木造家屋ではそういう心配はあまりありません。)

◆ところで、今年の元日の「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に、「午前8時59分60秒」という時間があったのをご存知でしょうか?
1秒余分に入れたのです。これを「うるう秒」といいます。

 原子時計で地球の自転とは無関係に時刻が刻めるようになったら、地球の自転が遅くなったり早くなったりふらついていることが分かりました。そこで、天文学的な時刻と、原子時計による時刻の差が0.9秒以上にならないように調整しているのです。これを「うるう秒」といいます。

 地球の自転が遅くなるのは月との重力相互作用によって地球に潮汐が起こり、その摩擦によるというのが大きな原因のようですが、それがすべてでもないようです。むずかしいですね。

うるう秒について詳しい話を読みたければウィキペディアなどどうでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%8F%E7%A7%92


情報通信研究所(NICT)のホームページのここを見ていただくと、標準時が目で見られますよ。ご利用ください。
http://www3.nict.go.jp/cgi-bin/JST.pl

過去のうるう秒の詳しいグラフもあります↓

http://jjy.nict.go.jp/mission/page1.html

2009年1月 3日 (土)

冬の月

2008.12.22付 朝日俳壇より
風起す口の形に冬の月:(大東市)谷口東香
0101tuki1
いかがでしょう?
この写真は2009年の元旦のものです。
この日正午の月齢が4.6でした。三日月だともっと鋭くなるでしょうね。

この形、「夜空に開いた口」なんですね。ここから関東平野では「空っ風」が吹き出してくるのです。氷の女王ならぬ、冬の女王の唇です。
大東市は大阪ですが、あちらの寒風も突き刺すように鋭いのでしょうね。

月をアップにすると
0101tuki2 こうなります。
カメラは手持ちで、肩を壁につけて固定しての撮影です。
手持ちでブレない限界は、私の場合30分の1秒。で、30分の1秒に設定して撮影しました。クレーターが見えます。

ディマージュZ3というカメラで、壁ににカメラを直接押しつけて固定して4秒露光するとこうなります。↓
0101tuki3
露光時間が長すぎて、月がつぶれてしまいました。
でも、どういう状況なのかはこれでお分かり頂けるでしょう。
西の空へ、今しも沈みゆくところなのです。
鋭い月の下、鋭い寒風に肩をすぼめるとき、女王の唇、を思い起こして下さい。

2008年12月19日 (金)

下弦の月

1219kagen1多摩川線の架線の向こうに下弦の月が出ています。

1219kagen2 これから画面上では右下へ沈んでいくところです。
弦が下、なんですね。



か‐げん【下弦】満月から次の新月に至る間の半月。日の出時に南中し、月の左半分が輝く。陰暦22~23日頃に当る。月の入りに当ってその弦が下方になる。しもつゆみはり。⇔上弦[広辞苑第五版]

はん‐げつ【半月】①1ヵ月の半分。はんつき。②弓張月。弦月。<季語:秋>③弦月の形をした半円形。④琵琶の胴の表側(腹板フクバン)にある弦月形の響孔。⑤紋所の名。弦月の形を描いたもの。[広辞苑第五版]

分かっているつもりなのですが、つい惑います。「月の入りに当ってその弦が下方になる」これを忘れるんですよね。

この写真は8時半ころ。今日の月の入りは11時15分。

だんだん月の入りが遅くなっていって27日には新月で16時7分になります。

虫が少なくなった分、空を眺めたりすることが多くなりました。
次は何を狙おうかなあ。

2008年12月16日 (火)

月齢18日の月

1216moon枯れ木に月が咲きました。

12月16日、朝8時20分ごろの撮影です。

新幹線や横須賀線などの架線がいっぱいで、イチョウやクルミの枯れ枝もいっぱいで、その間の月を見ていたら、すごいスピードで沈んでいくのですね。周りに細かく比較するものがあると、月の移動の速さが目で分かります。というか、地球の自転の速さを実感できます。

三脚でも立てようか、などと思っているうちに、どんどん沈んで行ってしまいます。
ちょうど、枯れ枝の先端部に来た時のショットをお目に掛けます。

もうちょっと先、12月19日19時29分「下弦の月」という状態になります。

2008年12月 4日 (木)

月・金星・木星

1203moonvenusjupiter12月2日付の朝日新聞に、1日の18:52の三日月と金星・木星の写真が掲載されていました。

そうかぁ、月も一緒か。と思って、眺めてみようと思ったのですが、あいにく2日は曇りでした。
夕べ3日、チャレンジ。うっすらと雲がかかっているのか、雲まで行かなくてもやたら湿っぽかったのか、少しぼやけた写真が撮れました。

月齢は5日、17:43頃です。

f5.6、1秒の露光です。月が明る過ぎてとんでしまいそうですね。

1203moon
月だけアップしてみました。35mmフィルムカメラにして300mmくらいの望遠です。

f5.6、1秒の露光、は同じ。
明る過ぎますね。

月星マークかなんかの、月の「鼻」らしきものも写っています。光っていない部分には、月の兎が見えているようです。

一眼レフ入門機でこのくらいですものね。すばる望遠鏡のカメラをより高性能なものにした、という話ですが、想像を絶しますね。宇宙の果てを見ようというのですから。

月の周りには日本の探査衛星「かぐや」が回っています。私のメッセージも一緒に回っています。「星の王子さま」効果といいましょうか、自分のメッセージが今あそこにあるんだと思うと、一段と月の見え方が変わってくるものです。面白いですね。

「かぐや」が撮影したハイビジョン映像がユーチューブで無償公開されたというニュースが今日出ていました。関心のある方はそちらもどうぞ。

余計な御世話:月面に立っていても「地球の出」は見られません。だって、月はいつも同じ面を地球に向けているのですから。地球が見える位置に立ったらいつも見えるのだし、見えない位置に立ったら、いつまでたっても見えないのです。「かぐや」のように月を周回して、地球が見えない位置から見える位置へと移動していく時に「地球の出」が見えるのです。もし、月旅行へ行かれましたら、このことを念頭に置いて「月観光」をしてきてください。

2008年11月28日 (金)

青空

1121blueskyこのサムネイル、ぜひクリックしてみてください。
おそらく、ばかばかしさに笑えることでしょう。

何にも説明はいりませんね。

青空。

あんまり無愛想でもいかんかな、とサービス品を一つおつけします。
1121helicopter
ヘリコプター。

説明いりませんね。

昔話:20歳の夏。北海道をリュック一つ背負って「カニ族」というスタイルで旅行していました。雨の稚内で駅構内に寝かせてもらえず、駅の外の軒下で寝袋に潜り込んで寝ましたっけ。網走のお寺で納骨堂の隣室に寝かせてもらって朝は庭掃除でお礼をしたり、食堂の2階で寝たというのは贅沢でしたね。アイヌの方が木彫ペンダントを彫っているのを一心に眺めていたら、おいあんちゃん、あんた彫ってみないか、などと気に入られて話し込んだり。

持ち歩いていたカメラは、ハーフサイズ一眼レフ「オリンパスPEN-FT」。35mmフィルム一コマを二つに分割して撮影するんです。今の人には信じがたいでしょうね。高性能機でした。

 「原生花園の青空」というただひたすら青いだけの写真とか、「摩周湖の霧」というただひたすら灰色だけの写真などを撮って遊んだものです。DPEにだすと、撮影ミスと勘違いされてプリントしてくれないんですね。で、もう一回行って、「これは写っているんですからプリントしてください」と強く頼みこまないといけなかったことを思い出します。

 今、デジカメでは、どんなばかばかしい写真を撮っても文句をつけられることはありません。「冗談写真」は楽しいですよ。

金星と木星

1120venusjupiter11月20日、17時58分です。

右下に明るく輝いているのは「宵の明星」=金星です。

左上の明るい星は、木星です。

ISO-400、35mmフィルムカメラへの換算で80mmの望遠です。
f5、3.2秒の露光です。

オリンパスE-510を三脚に据えての撮影です。

感度が高いんですね。恒星まで写ってますよ。
星座には関心がないもので、何座の星なのかはよく分かりません。

電線が邪魔だなあ。我が家から見る空はどうやってもこの電線が写り込んでしまうのです。
かなしい。

夜はひたすら眠くなってしまうかかしさんは、星空は苦手です。夜は眠るためにあるんですっ。

2008年11月17日 (月)

金星と木星

1114venusjupiter11月14日(金)の夕方5時過ぎ、コンパクトデジカメでの撮影です。

ちょっと道に出たら、西の空に、輝く星が二つ。惑星です。

ご覧のように、我が家は天体観測には最悪の環境。電車が走っていますし、そのむこうは川崎の工業地帯。東にはマンション・・・。

手ぶれが起きています。恥ずかしい。

下のテレビアンテナのそばで光っているのが金星、宵の明星、一番星です。
写真左上で輝いているのは木星。このあと2,3時間くらいで沈むでしょう。

デジカメの感度ってすごいものですね。三脚でも使えばきれいな写真が撮れますよ。チャレンジしてみてください。

2008年8月26日 (火)

朝かげに男虹と女虹たちたれば黄のひとすじがきわだちて見ゆ:(豊橋市)小村宏

2008/08/04付 朝日歌壇より

次の歌は、多分この歌をうけての歌だと思います。

性別のあること時に煩わしあまつさえ空の虹にもありと:(岡山市)秋山素子

2008/08/25付 朝日歌壇より

◆「男虹・女虹」ってなんだろうな、多分「主虹・副虹」のことだろうな、と思います。虹を「龍」に見立てることもあるようですから、そこに「男女(雌雄)」が入り込む余地はあるのでしょう。でも、私は根が科学屋ですから、虹に男女を持ち込むことには強い違和感があります。

あの美しい虹という自然の大現象を見ながら、そこに男女を持ち込むことはなんだか、出来事を小さくしてしまっているように感じました。勝手を言ってゴメンナサイ。

虹については、私の「案山子庵雑記」で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください↓

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/99th/sci_99.htm

普通に見える虹が「主虹」といいます。上が赤くて下が紫に見えます。

条件の良い時は、主虹の外側にうっすらと副虹がかかることがあります。上が紫で下が赤になります。

主虹と副虹の間は暗く、主虹のすぐ内側は白っぽく明るく見えます。

虹の色というのは、太陽光線が水滴で分光された色ですから、「純粋な色」です。反射と吸収による物体色ではありません。まさに「天空の色」です。科学的にまた分析的に見れば見るほど、虹の不思議は深まります。私のHPでの説明も本当はまだまだ不充分でして、数学的にもっと深く突っ込むべきですし、量子力学も考慮すべきでしょう。科学が入り込むとロマンが消えると考えるのは浅薄なことです。

科学は自然の謎を深めてくれる道具なのです。知れば知るほど不思議が深まります。科学は楽しいですよ。

◆野暮な註を一つ。

「月影」が「月の光」であり、「星影」が「星明かり」であるように、「朝かげ」は「朝の日の光」です。

日本語って微妙ですねぇ。

◆またまた余談を。

アホウドリの保護や繁殖に長くかかわっておられる長谷川博さんが何かに書いた話だったと思うのですが。

灯火が全くない鳥島で、星の光によって地面に影が映るのを見た、ということです。

東京にいては想像もつかないことですが、本当にあるのですね。そうして、人間の眼はそれを見ることができるほどに感度が高いのですね。感動した覚えがあります。

◆「月虹」はそれなりに有名になりました。「星虹」ってあるのかなぁ?星の光が水滴で分光されて虹が見えるかという話です。

別件の「スター・ボウ」というのはSF的には有名なんですがね。直訳すれば「星虹」なんですが・・・。

宇宙空間を光速に近い速度で飛ぶときに見えるであろうと、そういう話です。

◆8月27日 追記

西條敏美 著「虹 その文化と科学」恒星社厚生閣 、1999年11月刊 から孫引きします。

「大漢和辞典」では、「古は龍の一種とし、雄を虹、雌を蜺といふ」とあり・・・

ということです。

その場合、くっきり見える主虹が雄で、薄い副虹が雌なのでしょうね。

私が引っ掛かっているのはそのあたりなんです。

男女を陽と陰にあてる陰陽説がそのまま現代に生き残っているとは思いませんが、社会には根強くジェンダー文化が残っていますね。

男は明るく強くたくましく、女は優しく力は弱くはかなげに。そういう性役割分担が今も社会には根強いでしょう。それを押しつけられています。人間社会にある性役割を、大自然の美しい現象に投影するのが嫌なんです。

価値中立な言葉にしましょうか。主虹を1次虹、副虹を2次虹ということにしましょう。

虹が単純な反射によってできるのなら、もっと明るくていいと思いませんか?

ところが、水滴に光がはいるときに同時に反射が起こっています、水滴内で反射するとき外部に光が漏れます、水滴から光が出る時も水滴内への反射も起こります。ですから、太陽光のうちのほんのわずかしか虹光線としては出てこないのです。

1次虹でこれですから、2次虹では反射回数がもう一回多いので、原理的に1次虹より暗いのです。

ただそれだけです。男女でもなく雌雄でもありません。

虹の女神イリス(Iris)が1次虹で、たまに男の神様が寄り添って2次虹ができる、というならまあ許しますが、イリスの神話にそういうのはないし。

というようなわけで、ジェンダー・フリーなほうが楽でいいじゃないですか。

虹に男女を見ることに、私が反発しているのはそういうことなのでした。

文化としての性役割分担を嫌っているのであって、生物に雌雄があり、生き方が異なるということは明白なことです。それを踏まえた上で、性役割の文化から解放されたいな。

執着から離れて、もっと自由にありたいと願っています。

2008年8月22日 (金)

残暑お見舞い申し上げます

日中の気温はまだまだ猛烈に高い日もありますが、秋の雰囲気が色濃く漂い始めました。窒息しそうな空気の圧迫感が薄らぎ、なんとなく空気に透明感が増してきたように思われます。

私の家の付近では、1週間ほど前にカナカナゼミの声を聞きました。この土地でカナカナを聞くのは珍しいことです。2、3日前からコオロギの鳴き声も聞くようになりました。ツクツクホーシも鳴きはじめています。

相変わらずミンミンゼミ・アブラゼミの声も大きいですが、晩夏の調べが耳に届くようにもなってきました。

東京の平年気温は、もうピークを過ぎました。最高気温はピークが31.2℃でしたが、立秋の3日後の10日に31.1℃になり、今日、8月22日の平年値は30.5℃です。最低気温も8月15日までがピークで24.4℃、今日は24.1℃です。

明日は処暑。長く暑かった夏も、そろそろ息切れしてくるでしょう。

東京の日の出は、今日が5時5分です。いちばん早かった時が4時25分でしたから、40分遅くなりました。

今日の日の入りは、18時22分です。いちばん遅かった時が19時1分でしたから40分近く早まりました。夕方になるのが早くなる、これは気温の他に、秋めいた気分を生み出す大きな原因でしょう。

秋の日は釣瓶落とし、の感じになるのはもう少し先。でも、秋の気配はもうそこまで来ています。

暑さに気が張っていましたが、涼しくなると、気力が抜けて疲れがどっと出てきます。

御養生ください。

かかし拝

2008年8月 4日 (月)

トクサの胞子

0728tokusa1 0728tokusa2 0728tokusa3 トクサの胞子です。別に今が季節というわけでもなし。

ただたまたま、胞子が熟していて、ちょっと触ったら粉をふいたので、写真に写るかなぁ、とトライしてみただけです。

スローシャッターにフラッシュ、という組み合わせでこんな写真になりました。空気の流れが可視化されたとまですごくはないけれど、面白いでしょ。

2008年7月31日 (木)

年間気温の頂上へ

◆暑中お見舞い申し上げます。

◆もう7月も終わりです。30年間の平均である平年気温で見ると、東京の気温のピークは、最高気温が8月2日~8月9日の31.2℃で、最低気温が7月31日~8月15日の24.4℃です。

立秋は8月7日です。

Temperature これが年間の気温変化のグラフです。

このグラフは以前にもご紹介したと思います。

立秋というのはまさに季節の替わり目に建てられた「標識」なのです。

◆ところで、ある日の平年気温が前日の値からどう変わったか、という差をとってみましょうか。そうすると、気温の変化の速さのデータが得られます。グラフの傾き具合を数値化したものです。

Velocity1 それをそのままグラフにしたのがこれです。

「速さ」ですから、プラスなら気温が前日より上昇した、マイナスなら気温は降下した、ゼロなら変化なし、ということになります。

7月の終りからしばらくゼロが続きますね。ピークでは前日と変わらない値が続くからです。

・立春を過ぎたころから気温は上昇に転じています。

・春分を過ぎると上昇スピードが増します。

・夏至のころに上昇スピードが落ちるのは、東京という地域の「梅雨」という気候の特性かもしれません。

・立秋を過ぎると、気温は降下を始めます。

・秋分を過ぎて冬至まで、下降速度が速いのが分かります。

・そして、寒さの谷底でまた変化しなくなって速度ゼロが来て、立春へ。

◆上では、「変化量=当日値-前日値」をそのままグラフにしましたが、移動平均という方法でグラフを滑らかにしてみました。

Velocity2 立春と立秋が季節の境目なのだということがきれいにわかると思います。

二十四節気というのは、太陽の位置を示す言葉なので、(もちろん太陽を回る地球の位置を示す言葉でもあります)、太陽暦に属する刻み目なのですね。

◆まだまだ暑い日が続きますが、長い目で見ると、まもなく気温のピークに達し、やがて低下が始まります。

立秋を過ぎたら、体も少しずつ楽になってきます。もうしばらく頑張りましょう。

2008年6月26日 (木)

雨の日に Part3

0622ame3_2_2 この写真の右の方では、水滴が空中にあります。水の柱がくびれて水滴をつくり、柱はもう水中に戻り、水滴だけが空中に取り残されて、これから落ちるところです。

さて、左の方を見てください。別の水滴がありますが、水の円形の波の中心などではありませんね。

これは、別のところで生まれた水滴が、水面に落下したのですが、そのまま下の水中に吸い込まれずに、水面と水滴の間に空気の膜がはさまって、コロコロと水滴が水面を転がっているところなのです。フシギでしょ。

実は、肉眼で水面を観察していると、水滴ができる瞬間などは見えません。コロコロと水滴が転がる方が見えるのです。ある程度の時間は持続しますので眼に見えるのです。

0622ame3_1_2 これは完全に水滴の水面転がりですね。

円形の波は見えません。

◆この現象、その気になって意識していると、結構いろいろなところで見えるのですよ。

・急須からお茶を注いでいて、しぶきがあがったときに、コロコロっと水滴が湯呑の縁の方へ走っていくとか。

・サーバーにドリッパーを乗せてコーヒーを淹れているときに、ドリッパーから落ちてきたコーヒーのしぶきが水滴になって、サーバー内の水面を走るとか。

・洗面器に水を張り、中性洗剤を少し溶かして(泡立たないように)よく混ぜて、その水をスプーンですくって水面にたらすと、かなりの確率で、水滴が水面を走ります。

(理由はここでは説明しません。また、水滴が空気に包まれたまま水中に入ってしまって「水中シャボン玉」になったりもします。私のホームページなどご覧ください

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/11th/sci_11.htm

◆水滴と水面の間に空気層がはさまるというのは面白いですね。さすがに長時間は持たなくて、その空気層はつぶれて、水滴は水面に吸収されてしまいます。

◆高校で化学を習った方の中には、米粒大の金属ナトリウムを水面に投入すると、金属ナトリウムが球形になって水面を走る、という実験を経験した方があるかもしれません。

金属ナトリウムは 水より密度が大きいのになぜ沈まないのでしょう?

ナトリウムと水が反応すると水素が発生し、同時に発熱します。金属ナトリウムは融点が97.8℃ですから、反応熱ですぐ融解して液体になりますので、表面張力で球形になります。球形になった液体ナトリウムと水面の間に水素ガスの膜がはさまるので、コロコロ水面を転がり走るのですね。はさまった水素が抜けると、ナトリウムと水が接触してまた水素を発生し、間にはさまって転がる、ということを繰り返しているのです。

◆焼けたフライパンに水をたらすと、水滴が走るという現象をご存じないでしょうか?

昔でしたら、ストーブの焼けた天板に水をたらすと水滴が走るというのを、子どものころから知っていました。

100℃を超えた板の上に、100℃で沸騰して水蒸気になる水が、なぜ液体のまま転がるのでしょう?

この現象には名前がついていまして「ライデンフロスト現象」といいます。

水滴が熱い鉄板に接触すると、接触面が瞬間的に沸騰・蒸発して水蒸気になります。この水蒸気が、水滴と鉄板の間にはさまって、直接の接触を遮断します。そして、水蒸気の層に乗った水滴は走るわけです。水蒸気が抜けると、また接触して沸騰し水蒸気が発生し、コロコロと・・・。というわけです。

フライパンの上でしたら、どっちへ転がるかは、傾きによりますし、完全に水平な面でしたら、でたらめな方向に走るでしょう。

もし、のこぎりの歯のような、規則的な凹凸をつくって加熱し、そこに水滴を落としたら?

発生する水蒸気の逃げる向きが常に一定の向きであるなら、その反動で水滴が一定の方向に走るのではないかという研究があります。2006年に物理学の雑誌「パリティ」で読んだのですが、あまりにも面白いので、ここで広くご紹介してしまいましょう。オレゴン大学のサイトですから安心してください。ただし、英語のサイトですので、それは覚悟してください。

http://darkwing.uoregon.edu/~linke/dropletmovies/
このサイトに、水滴が走る動画が何本か載っています。オモシロイですよ~。

こんな解説も載っています。

When a liquid drop is placed on a surface that is held at a temperature much higher than the liquid's boiling point (such as a drop of water in a very hot pan) it hovers on its own vapour cushion, without wetting the surface (figure a below).This phenomenon is called the Leidenfrost effect (or film boiling) and occurs beyond a surface temperature called the Leidenfrost point (about 200 - 300 C for water on flat surfaces, depending on surface quality).

水滴がけなげに見えてくるから面白い。お楽しみください。

◆ところで、上の英語の解説に「film boiling」という言葉が出てきます。日本語にしたら「膜沸騰」でしょうか。

熱い鉄板の上に水滴が載っているのに、直ちに沸騰して水蒸気になって消えていかない、ということは、別の見方をすると、鉄板から水滴への熱の輸送の効率が悪いということになりますね。

冷えたカレーやシチューを温めようとして、うっかり少し強めの火で熱すると、焦げますよね。

熱くなったなべ底で、部分的に沸騰がおこり、水蒸気が発生してカレーを持ち上げ、なべ底から離れてしまう。そうすると、なべ底は100℃を超えて熱くなり、そこへ水蒸気の支えが消えたカレーが落ちてくると、焦げちゃうわけです。

粘っこいものでよくおこります。ゼラチンや寒天を熱するときもよく失敗しますね。

普通にお湯を沸かすときの沸騰は、なべ底の傷なんかが沸騰のタネになって、コンスタントに沸騰がおきスムーズに加熱され、熱輸送も滑らかです。こういう沸騰を「核沸騰」といいます。

液体の粘性とのかかわりで、カレーやシチューのように蒸気がはさまってしまうような沸騰現象を「膜沸騰」というのです。膜沸騰がおこると、熱輸送が滞り、非常に危険なことになります。

料理の失敗なら、まあスケールは小さくて「焦げる」くらいですむのですが、化学工業などで、液体を加熱するときに、核沸騰にならないで、膜沸騰になると大変なことになります。熱輸送がスムーズでなくなるわけですから、熱源側に過剰の熱がたまってしまって、大事故になることがあります。

火力発電、原子力発電などで、水を熱して水蒸気を作らなければならないときに、熱交換の場で「膜沸騰」が起きてしまうと事故になります。

◆物理は実生活に役に立ちます。料理を焦がさないためにも、化学工場で事故を起こさないためにも。

雨の日に Part2

0622ame2_2 0622ame2_3 さて、雨のつくる波紋の写真を撮っていたら、通称「ミルク・クラウン」に似た現象が起きていることに気づきました。

ミルク・クラウンというのは、ミルクの水面にミルクの滴が落ちてきて、中心から少し離れたあたりで円筒状にミルクが立ち上がり、表面張力でちぎれて、あたかも白い王冠ができたかのような瞬間の写真です。

ここでは、そのクラウンの話ではないのです。水の場合でもミルクほどではないですがクラウンのような壁が立ち上がるのでしょう。それがつぶれると、そこから外へ向かう波と、中心へ向かう波とが生じます。中心へ向かう波は、中心で同時に衝突します。すると、その波が全部足し算になって、中心に水の柱が立ち上がります。

水の柱は、表面張力でくびれて、先端部に水滴をつくります。

上の2枚の写真を見てください。左は、水の柱が立ち上がって、くびれてきたところです。

右は、もうほとんどくびれきって、水滴が完成するところです。

0622ame2_1 0622ame2_4 この2枚の写真では、水の柱は消えて、柱の先端がくびれてできた水滴だけが空中で写っています。

フラッシュのおかげでこういう静止写真が撮れました。

肉眼では、こういう瞬間はとても見えません。

この水滴が、生まれたばかりで、これから落ちるところだということは、下の水面を見ると分かります。水滴の真下が、水の円形の波の中心になっていることが特徴です。

◆では、Part1の冒頭に掲げた写真の、水滴部分を再掲しますので、「睨んで」ください。

0622ame2_0 微妙なところですね。水滴の真下は、円の中心でしょうか?

何を言っているのかとお思いでしょう。

実は、上のようにして生じた水滴が水面に落ちてきたときに、ちょっと不思議な現象が起きるのです。

水面を水滴が「転がり走る」のです。

その現象かどうか「微妙だ」ということなのです。

その話はPart3に譲ります。

雨の日に Part1

0622ame1_1_2  6月22日(日)東京は雨でした。

ベランダから外を眺めていたら、鉢植えに水をやる皿に雨水がいっぱいにたまり、雨のしずくが水面を叩いていました。波紋が生まれては消え、消えては生まれていました。

物理教師としては、その波紋を見ていると、波の重ね合わせ、波の干渉のことが思い出され、いい写真は撮れないものかな、と思ってしまいました。退職してずいぶんになるのに、いまだに「教師眼」が抜けません。何かを見ると、「コレは教材になるっ!」などと思ってしまうのですね。

さて、上の写真を見てください。3か所で波が発生し、あちこちで波の重ね合わせが観察されます。干渉縞まではいきませんが、波の授業の最初の「つかみ」には使えそうです。

波の他にもうひとつ、別のパートで議論しようと思いますが、写真左の方白い矢印の指すところに水滴が写っています。これが空中を飛んでいるのか、水面を転がっているのかが面白い話になると思います。

◆さて、写真右の方の黄色い矢印の下の辺りに、モコモコと波の重なり合いが見えます。

波の「重ね合わせの原理」をくずしていうと、「重なり合った波の振れは、元の波の振れの足し算になる」ということです。(理想的な場合です。水の波ですと振れが大きいとずれが大きくなりますし、さらに海の波などというスケールになると、「おおよそ足し算だ」というくらいでしょう。)

波の山と山の出会ったその場所では、山の高さがほぼ2倍になり、谷と谷が出会ったその場所では、谷の深さがほぼ2倍になります。

そんなつもりでもう一回写真を見てください。

0622ame1_2 0622ame1_3 この写真では、干渉縞に近いものが見えているのですが、静止画像では縞模様には見えないでしょう。

でも、生徒に干渉縞が生じる原理を作図させるときに、こんな写真を見せてイメージ形成するのも悪くはないかな、などと思いました。

一方からやってくる波の山に、他方からの波の谷が重なって、節ができる様子などもよく見えています。

◆私の意識は、このように、高校物理の授業をイメージして写真を撮っていたのですが、翌6月23日、千葉沖で漁船の転覆事故が発生しました。その事故を報じる記事の一部を引用します。

千葉沖で漁船転覆、4人死亡13人不明 救助は3人(朝日新聞 2008年6月23日23時11分)
・・・。海保によると、船に横からの大きな力が加わった原因として、強風などで様々な方向からの波がぶつかりあい、鋭くせり立つ「三角波」が発生した可能性がある。・・・

◆「三角波」という言葉が出てきました。これは、ベランダで観察した波の重ね合わせが、海で起こったもののようです。

最初の写真の黄色矢印の辺りをイメージしてください。

個々の波は、風に吹かれて進行してきます。やってきては通り過ぎていきます。

ところが、三角波は、三角の形をして遠くからやってきて通り過ぎていくという波ではないのです。

異なる方向から進行してきた波の山と山が、漁船の辺りで重なりって、その場所に突然、波高の高い波が生まれて、船を突き上げるのです。

多分次の瞬間には谷と谷が重なって、通常より深い谷が、そのばに生じて、船が「落ちる」のでしょう。

避けようにも避けられないのではないでしょうか。今いるその場所が突然盛り上がって船を突き上げるのですから。

◆そんな事をこの小さな写真の中から想像しました。私は海の専門家ではありませんが、物理的な原理をたどれば、この想像は大筋では間違っていないと思います。

2008年6月 6日 (金)

水滴

0530waterdrop 雨上がり。

サトイモの葉の上の水滴です。

シングル・オートフォーカスというモードで、一回だけ焦点合わせをさせて、シャッターを落としたものです。

こうやって写真を見ていると、どうやら、水滴のレンズを通して向こう側の葉の表面にピントが合ったようですね。

葉の表面の細胞の配列がぼんやりですが見えているのだと思います。

水滴を利用した写真もいろいろチャレンジしてみたいものです。

2008年4月17日 (木)

水滴

4月14日。雨上がり。カタバミの葉です。

0414drops1

きれいに水をはじいて、丸い水滴ができています。

葉に生えた毛が多分はっ水性の原因でしょう。

サトイモの葉について表面を顕微鏡で観察した結果を、私のホームページで書いています。お読みください。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/57th/sci_57.htm

この写真を撮っていて、ふと気づいたのですが、どこかの水滴が色のついた光線を送ってきていました。よくよくみると、上の写真よりは少し先のところの水滴が太陽光線を分光しているようです。

0414drops2 0414drops3 画面中央の、ハート形の葉に乗っている小さな水滴の輝きの色が違っているのですが、お分かりになるでしょうか。

左は黄色っぽくて、右は青っぽいですよね。

腰を据えて地面に座り込み、カメラをほんの少しだけ上下させて水滴から分光されて出てくる光の色の違いを出そうとしたものです。

肉眼ではもっときれいなんですけれど、カメラではこの点だけが明るすぎて露出がオーバーしています。

0414drops4 これも、上のとは少し違う色なんですけれど、写真では識別できないですね。

光の角度からいうと、虹をつくる光線ではありません。虹の場合は、太陽を背にしなければなりませんが、この写真では、カタバミの葉の影でわかるように、太陽光はほぼ前方から射しています。

いつか、一滴の水滴で「虹」を撮ってみたい、とは思っているのですが、難しくって、実現しません。

2008年4月15日 (火)

衝撃波

0329mizunonami 六郷用水跡の遊歩道です。ここでは「六郷用水跡」は、ほとんど「側溝」状態です。

水路の水の表面の波を見てください。写真、右から左へと水は流れています。

なんだか溝の側面から下流方向へ斜めの波模様が見えませんか?

水面を伝わる波の速さよりも水の流れな速さが速いために、一種の「衝撃波」が生じているのです。

詳しくは、私のホームページ

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/117th/sci_117.htm

の終りの方をお読みください。

もし、水路で斜めの筋模様を見たら「衝撃波」なのかぁ、と思い出していただけると幸いです。

2008年3月10日 (月)

天使の(逆さ)梯子

0225sora とある夕方、西の空を見たら夕陽の光線が雲の向こうから上へ向かって開くように投じられていました。

普通、雲間から陽がさして上がすぼまっていて下に広がる「末広がり」なかんじの光線が「天使の梯子」ですよね。

これは、下から上へ開いていました。なかなかに美しかったですよ。これで電線とかがなければなぁ、「芸術」なんだけどなぁ。

2008年3月 5日 (水)

東京の黄砂

朝日新聞の記事です。

黄砂 かすむ東京(2008/3/4)
 東アジアの砂漠地帯で発生した黄砂が3日、西日本から東日本の広い範囲で観測された。気象庁によると、東京や宮城など36都府県に及んだ。4日も西日本を中心に黄砂が予測されている。黄砂は2日に長崎県内で今年初めて観測され、3日は西日本の全域や福島、長野県などでも観測された。

この日3月3日、私も写真を撮ったのですが・・・

0303kousa 肉眼ではかなり空がかすんでいるように思いましたが、写真に撮ってみるとさほどではありませんでした。

例の、多摩川の川向うの高層マンションが、かすんでいるといえばかすんでいます。

あとで、妻が、部屋の中が砂埃っぽいにおいでいっぱいだ、と嘆いておりました。写真を撮るために窓をしばらく開けていたのがいけなかったのでしょう。

0305kousa

3月5日、ちょっと外出。目の前にジャガーです。立派な車が埃だらけというか泥まみれというか・・・。

4日の夜雨が降りましたから、黄砂と雨でこうなったのだろうと、推察いたします。

(私の車は、ずぼらなせいで、年がら年中埃だらけですが、こんな立派な車は違うだろうと思うわけです。)

そんなこんなで、埃っぽい春が来ました。

2008年3月 4日 (火)

東京の春一番

2月23日(土)でした。午後2時少し前から3時過ぎにかけてです。

0223sajin1 窓の外が何だか暗くなってきたなぁ、まだ夕方でもないのに、と外を見たら、茶色い煙のようなものがもくもくとわきあがっていました。多摩川の河原のほうです。

河原で火事でもあるまいに。何だろう?黄砂か?それにしては変だ・・・。

砂塵のようです。

テレビアンテナの左下に、うっすらと建物が見えていますね。これは、多摩川の向こう側、川崎側に建った高層マンションです。普段はくっきり見えるのにかすんできました。

0223sajin2

マンションがもうほとんど見えなくなりました。

視程が約1km程度かそれ以下、ということです。

0223sajin3

妻を呼んできて二人で部屋の中から眺めていました。右のほうの茶色い砂塵を撮ってみました。とんでもない風と砂塵の最中ですから、窓は閉め切って室内からの撮影ですので、部屋の天井の蛍光灯が写りこんでしまいましたがご勘弁ください。外に出られる状況じゃない。

0223sajin4

砂塵「朦朦(もうもう)」という感じがお分かりいただけるでしょうか。

           

0223sajin5

3時を回って、少し落ち着いてきました。切れ目から向こう側の明るい光が差し込むようになってきました。

0223sajin6

やがて、明るさが増して、風も落ち着いていったのでした。

しっかしまぁ、すごかった。あとで、これが春一番だった、かなりの被害が出ていたということをニュースで知ったのでした。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/0302/
から引用します。

春一番について
 冬も終わり頃になると冬型の気圧配置は長続きせず、東シナ海から日本列島の南岸を低気圧が通るようになります。この低気圧は西日本から東日本の各地に雨を降らせ、関東や内陸部では雪になることもあります。更に季節が進むと、低気圧の進路はもっと北に移り、日本海を北東に進むコースをとるようになります。そして、この低気圧に向かって温かい南風が吹き込むような気圧配置になります。このような冬から春へ移り変わる時季に、初めて吹く南よりの強い風を、気象庁では、「春一番」として発表しています。
 「春一番」は、この現象が発生する、関東甲信・北陸地方から九州地方で発表されており、発表の目安は各地で少しずつ違いますが、関東地方では次のとおりです。
  ① 発表する期間は立春から春分までのあいだ
  ② 日本海に低気圧があること
  ③ 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
  ④ 気温が上昇すること

 このような条件が整わずに「春一番」は吹かなかったという年もあります。
 すでに気象の用語となっている「春一番」ですが、その語源については、石川県能登地方や三重県志摩地方から西の各地で昔から使われていたということなどさまざまです。その中で、長崎県郷ノ浦町では、安政6年(1859年)旧暦2月13日(新暦3月17日)に長崎県五島沖に出漁した漁師53人が、春の強い突風にあい全員遭難しました。このときから郷ノ浦の元居地区では、春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったそうで、いまでは町内の岬に「春一番の塔」が建てられています。
 「春一番」が吹くのは、日本海で低気圧が発達しながら北東に進むときなどで、強い南風の後には強い北風が吹いて、突風を伴うこともめずらしくありません。このため、「春一番」のお知らせは季節の便りであると共に災害予防の情報でもあります。

今度は新聞記事↓

朝日新聞2008年02月24日(日)付   
関東、春一番大暴れ 15人が重軽傷 東北新幹線3時間不通

 発達した低気圧の影響で23日、全国的に強風が吹き、荒れた天気になった。東京都心では最大瞬間風速27・9メートルを観測。気象庁は、関東地方で「春一番が吹いた」と発表した。24日も強風が吹き、日本海側では大雪になる見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。
 同庁によると、最大瞬間風速は青森県深浦町で32・2メートル、津市で25・8メートル、和歌山県串本町潮岬で28・7メートル、宮崎市で23・1メートルを観測するなど各地で突風が吹いた。
 寒冷前線が通過した関東地方では午後3時前に10分間平均の南風が風速8メートルを超え、昨年より9日遅い「春一番」となった。寒冷前線の通過後は強い北風に転じた。
 暖かい南風によって気温も上昇。東京都心では午後1時過ぎに4月上旬にあたる17・0度を観測。寒冷前線が通過した午後3時には6・8度と10度余り下がるなど激しく変化した。関東地方は乾燥していたため、土ぼこりが舞い上がり、視界が悪くなるなど荒れた天気となった。
 この強風で各地で被害が相次いだ。千葉と神奈川、栃木の3県で合計15人が重軽傷を負った。
 このうち千葉県松戸市では、女性(76)が強風にあおられて転倒、太ももを骨折する重傷。神奈川県横須賀市ではサッカーのゴールが倒れ、女子中学生(13)が頭に軽傷を負った。栃木県佐野市の東北道下り佐野サービスエリアでは、催し用のテントが飛ばされ、支柱が同県都賀町の女性(26)の額に当たり軽傷を負った。
 東京都新宿区市谷八幡町では午後2時50分ごろ、9階建てビル屋上から広告板の撤去工事用の足場に使われていた鉄板(縦1・8メートル、横0・5メートル)約80枚、鉄パイプ(長さ1・8メートル)50本が落下。ビル目前を走る靖国通りを覆った。
 東京都国分寺市のマンション建設工事現場では午後4時10分ごろ、クレーン車(16トン)が強風にあおられ横向きに倒れた。クレーン車の先端が隣のマンション3階部分に衝突し、壁が破損したがけが人はなかった。
 交通機関も乱れた。JR東北新幹線は午後3時50分ごろ、宇都宮―新白河駅間でトタンが架線に引っかかり停電、全線で運転を見合わせた。その後、宇都宮―那須塩原駅間で倒木が架線に引っかかっているのが見つかった。午後6時40分に運転を再開したが、上越、長野新幹線も含めて上下線26本が運休、66本に最大約3時間半の遅れが出て、計4万1千人に影響した。停電区間には東京発八戸・秋田行き「はやて・こまち23号」と、東京発盛岡行き「やまびこ57号」の2本が取り残され、乗客計1240人が約2時間50分間、車内に閉じこめられた。
 東海道新幹線も下り線11本に最大31分の遅れが出て、計約1万人に影響した。
 首都圏の鉄道各線も運転見合わせが相次いだ。JRでは山手線や埼京線を除くほとんどの路線が一時、止まった。東京メトロ東西線、都営地下鉄三田線も地上区間で強風の影響を受け、止まった。

「春一番」というとなんだか、ほんわかした、春めいた、のどかな気分がしますが、実際はそうではないわけで、気をつけましょう。

オマケ:今日3月4日、川向うのマンションを望遠レンズで撮影してみました。

0304mansion こんな風にちゃんと見えるんです。

これがかすんで見えなくなってしまったのですから、すごい砂塵だったことがお分かりいただけると思います。

2008年2月18日 (月)

月に梅

0215moonume1 2月15日。上弦の月を1日過ぎた月です。

「梅に鶯」はつきものですが、「梅に月」はそういうものではないですね。

たまたま、ふと見たら、月が出ていて、うまく重ねて撮れないかなとアングルを工夫してみました。

0215moonume2 最大限のズームで月を引き寄せると、手前の枝はおおぼけですが、まあ、それなりの味わいは出たのではないでしょうか?

月のウサギさんの耳のあたりが見えています。

富士山

0213fuji 2月13日、風の強い日でした。

珍しくくっきりと富士山が見えました。

ここは、その名も「美富士橋」です。川をまたいでいるのではなく、新幹線や横須賀線の線路が下を通る陸橋です。

このとき持っていたのはコンパクトデジカメ。この日、もう一回ここを通る用事があって、その時はディマージュZ3を持って行きました。

0213mtfuji 時刻は4時ころ。

もう、昼の時のような空気の透明感がなくなっていました。

それでも、なんとかズームの威力を発揮してもらって、こんな写真が撮れました。

丹沢の山塊の向こうに見えているので、新幹線などで静岡県内から見たりする姿とはちょっと違っています。

(富士が見える、という出来事自体は「自然」のカテゴリーだと思いますが、人為的な環境汚染で昔より見えにくくなっているという点を強調すればカテゴリーは「人事」のほうが適切なのかもしれません。)

2008年2月 8日 (金)

懸垂曲線(カテナリー)について

2月6日の「まだ、架線」という話に「懸垂曲線」「カテナリー」という言葉が出てきました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_1ccd.html

ブログ上では、式やグラフをうまく扱えないものですから、私のホームページ「案山子庵雑記」の中の「理科おじさんの部屋」に、ちょっぴり数式も入れて、グラフを多用して解説して見ました。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Catenary.htm

ここです。

よろしかったら、のぞいてみてください。わかりやすいかどうかは、あまり自信がありませんが・・・。

2008年2月 6日 (水)

また小雪

今年の東京は、昨年などに比べて、雪が舞うことが多いようです。今日も朝からちらほらと、雪が舞っています。積もることはなさそうです。

0206yuki1

たまたま車で外出する必要があったのですが、車のフロントガラスにくっついた雪の結晶を撮ってみました。

貼りついた途端にスッと溶けてしまいますので、なかなかうまく撮れませんでしたが、結晶っぽいものが何とか写っています。

運転している身としては、いくらでも目に見えているのですけれどね。こういう「結晶」が貼りつくと「アッ降り始めたな」とすぐわかるパターンです。雪の中での運転は、雪が向こうからこちらへ吹き寄せてくるような感じになって、雨の中の運転とはずいぶん感じが違いますね。緊張します。

0206yuki2

舞う雪。

かかしさんにとっては、きれいだけれど、難敵の雪です。

積もらないでくださいね。

2008年2月 4日 (月)

雪の翌朝

0204rissyun1 2月4日、雪の翌朝、立春の朝です。

昨日は私はこのポジションまで歩いて出てくることができませんでした。滑るのが怖くて怖くて。

0204rissyun2

門柱の上に残った雪。何だかケーキ状で、おいしそうですね、夏なら。

シャーベットみたい。

0204rissyun3

これは何でしょう?ドーナッツ?

いえ、雪見灯籠です。ガレージの脇に、植木屋さんが持ってきて据え付けていったものです。なんとも・・・。風流すぎて、私には似つかわしくないのですが・・・。

0204rissyun4 屋根に雪を残した新型車両です。

おそらく夜中は屋根のない操車場にいたのでしょう。

0204rissyun5

こちらも屋根に雪を載せて走っています。

ところが0204rissyun6

こちらは屋根に雪がない。

おそらく蒲田か多摩川か、どちらかのターミナルで待機していた車両でしょう。

◆今朝、4時30分過ぎ。眠りの浅かった私は電車の走行音を聞きました。多摩川から蒲田方向へと、逆の蒲田から多摩川方向へ、の2回聞きましたが、その後はまた眠ってしまったので、その後も走ったかどうかはわかりません。

始発電車は5時過ぎですので、まだ営業運転ではないはずでした。

雪が降り続く夜は、終夜運転をして線路に積もる雪を排除する運転を、これまでにも耳で聞いたことはあります。

でも昨夜はもう雪はほぼ止んでいましたから、そういう意味での終夜運転は必要ないはずなのになぁ、と朦朧と考えていました。

今朝、アサヒ・コムでこんな記事を見ました。

成田線が遅れ 架線凍結で
2008年02月04日08時17分

 4日朝、JR成田線は成田―佐原駅間で架線が凍結したため、始発から同区間の上下線で一時運転を見合わせたが、同8時4分に再開し、遅れが出ている。

あっ、これか!と思いました。線路ではなく、架線の凍結チェック、あるいは、架線に凍結した氷の削り落し、で走っていたのかもしれませんね。

そうすると、駅で待機していた車両もこういう目的で待機していたのかな、とも思います。

屋根に雪のない列車と、雪のある列車を見て、新聞記事を読んで、そう思いました。

もうひとつ、すぐ近くを横須賀線・新幹線も走っているのですが、おそらく横須賀線だと思います、近くを通過するときに、バキッというものすごい轟音を発するとともに、スパークの光がきらめきました。6時半近く、まだ結構暗いときです。きっと、架線についた氷をはね飛ばしながら走行していたのではないだろうか、と思います。

節分・東京の大雪

0203yuki1 2月3日、節分の日、東京はご存知のように「大雪」でした。(雪国の方から見たら、笑えるでしょうけれど。)

望遠にして、シャッター速度を1/30秒に固定して、撮って見ました。雪がいろいろな方向に舞っているのが写りました。

0203yuki2 「吹雪」風に撮って見ました。これも1/30秒です。

実はちょっぴりこだわりがあって、敢えてスローシャッターで撮ったのです。

朝日新聞の土曜beにこんな記事があったのです。↓

[デジカメのキモ]雪の落下速度は見た目より速い(2/2)
 寒い日が続きますね。「雪シリーズ」第3弾です。
 積もっている雪を撮るのも難しいですが、降っている雪を撮るのはもっと難しいことです。普通に撮ると、落ちてくる雪片は写っていないはず。これはシャッター速度が遅いからです。雪の落下速度は、見た目よりもずっと速いのですね。
 この写真は「シャッター速度優先」モードにして、1000分の1秒でシャッターを切りました。普通のデジカメでは、「オート」で撮ると、もっと遅いシャッター速度になり、雪片は写りません。速いシャッターを切るには「明るいレンズ」が必要です。これはソニーのDSC―F707という古いデジカメで撮りましたが、F2.0の明るいレンズが威力を発揮しました。
写真・文:たくき よしみつ

◆いや、そんな明るいレンズじゃなくったって、雪は写るし、楽しめるのです。

 さしあたって上の写真はDiMAGE Z3というカメラで、シャッター速度優先のモードがあるので、敢えて1/30秒に固定してみたのです。絞りは、上が5.6、下は6.3です。ISOはどちらも100です。

 雪の粒々を固定的に撮るなら、シャッター速度は速い方がいいでしょう。でも、流れる線もまたいいのではないでしょうか。スローシンクロのフラッシュ、あるいは夜景ポートレート・モードを試してみるのもいいと思います。スローシャッターで、流れる線を写し、最後にフラッシュで雪の粒を光らせることもできるかもしれません。

いろいろ試してください。

0203yuki5

こちらは、いわゆるコンパクトでデジカメのオリンパスFE190での撮影です。手ぶれ軽減モードで、露出はオートです。

絞り4.9、1/250秒露光になりました。ISOが自動的に402にあがっていました。コンパクトデジカメでも十分雪は写ります。

どちらにしても、望遠側にしてください。狭い画角の中に、たくさんの雪が入ることになりますので、大雪風になります。

0203yuki3 これは、庭の「ヤゴ池」です。多分無事だと思いますが・・・。

◆最後に、「上見れば虫コ♪」をご覧ください。

0203yuki4 意外と雪の中、真上を見上げて、空を眺めることって少ないのではないでしょうか?

次のチャンスではぜひ、空から舞い降りてくる雪を眺めてください。なかなかに、おもしろくて、首が痛くなるまで見続けたくなりますよ。

2008年2月 2日 (土)

環天頂アーク

2月2日朝、横浜で環天頂アークを見た、というコメントを、さんらぁたんさんから頂きました。

今朝は、快晴ではなく、高い空に薄い雲がかかっていたと思います。上空に寒気が入っているようですから、雲は水滴ではなく、氷の結晶でできていたのでしょう。

加えて、「朝」ということですので、太陽が低い位置にあったのだと思います。

こういう条件下で、環天頂アークが見られるのだと思います。

太陽の上下左右や太陽を背にした空や、ついでに天頂付近と、さっと眺める癖をつけてください。意外な贈り物に遭遇するかもしれません。

「環天頂アーク」はラッキー・アイテムということにしませんか?

2008年1月29日 (火)

池の氷

0125koori 夏にはトンボが羽化する小さな池です。

1/25朝、薄~い氷が張っていました。地面の熱があるのでしょう、なかなか凍りません。

今のところ、庭の地面に霜柱も立っていないようです。

東京は2月が一番雪などに悩まされやすい月です。今年の2月はどうなるのでしょう?

雪は私の「天敵」です。不自由な左足には「滑る」というのは全く止め処もなく「お手上げ」。

もし積もったら・・・。雪の中の歩行って、「またぎ」ながら歩きますね。左脚は基本的に「棒」ですから、全くまたげません。完璧に立ち往生。

雪国の案山子でなかったことが救いです。

0127kumo 飛行機雲ではないのです。

まったくの青空に、すじ状の雲が3~4本。

上空の気流は、雲の長さ方向と同じ向きです。

写真で言うと右から左へ雲は移動しています。

どうして、広い空の、ある点で雲が発生するのだろう?なぜもう少し幅広く「刷毛で掃いたように」とか、全面的に薄雲に、とかならないのだろう?

眺めていると、不思議な感にうたれました。

2008年1月23日 (水)

上 見れば 虫こ

★大田区の久が原の台地の端っこで、二階の八畳一間に親子4人で間借りして暮らしていた、幼いころ。雪が降ると縁側に寝そべって、落ちてくる雪を眺めているのが好きでした。灰色の空から、白いはずの雪が黒く見えながら、ふわふわと舞い落ちてくるのが、なぜか好きでした。あんまり長時間眺めていると、母親に「寒いから中へ入んなさい」と叱られたものです。

★高校生の頃でしたか、ラジオでいろんな地方のわらべうたを流していたのを聞きました。秋田のわらべ唄として、「上見れば虫コ、中見れば綿コ、下見れば雪コ」という歌が紹介されました。母も父も秋田生まれでしたので、興味深く聞き、一回で覚えてしまいました。

★2006年、朝日新聞の「天声新語」という企画に、秋田県出身の女性が応募して掲載された文章をご紹介します。(太字、筆者)

天声新語(2006/2/20)
 昭和26(1951)年1月、父を乗せたべんがら塗りの箱橇(はこぞり)が、吹雪の中を見えつ隠れつして遠ざかっていった。
▼太い帯をたすきがけにした前方の引き手と、後方から押す2人がかりの蛇腹のほろ付きの大きな橇で、父は町の病院へ入院した。
▼あのころは、来る年も来る年も、大雪が降った。さえ切るもののない平野に鳥海山が浮かんで見える。日本海に近い故郷である。
▼二重廻(まわ)しを着た父が、毛布にくるまれ、母に支えられながら箱橇に乗り込む姿が、父を見た最後となった。子煩悩な父が、茅葺(かやぶ)きの大屋根から下ろした雪で、かまくら遊びをしていた私たち姉妹に、声もかけずに行ってしまったのか。あの後、遊びの続きをしたのだろうか。逆巻く吹雪に消えていった箱橇の光景が鮮明に残っている。父49歳。私は10歳の冬であった。
▼母方の祖母が迎えによこした若衆の、ほろを下ろした薄暗い箱橇の中で、吹きだまりを越えるたびに、のけぞり、前に倒れそうになるのを、姉と抱き合ってこらえた。「めんこい子たち残してのう」が口癖のばばさまに抱かれて私は眠った。
▼茅の束で家を囲み、石垣の上にも風よけの雪囲いができたころ、低く垂れ込めた空から風花が舞い始める。そしてぼたん雪が絶え間なく降り続き、いつしか根雪になる。
▼いつの頃からか、正月にも雪が積もらなくなった古里は、母もいない古里となり、帰省も年々、間遠になっていたが、今年は度々届く雪便りにそっと歌ってみる。「上、見れば虫っこ。中、見れば綿っこ。下、見れば雪っこ

主婦 ○○○○(65)

 今年は、特に雪国の皆さんには、いつになく厳しい冬となりました。その中で、つらい雪やうれしい雪の物語が寄せられました。病の父を乗せたそりが雪原に消えてゆく。悲しい雪の思い出が、切々とつづられています。
(論説委員・「天声人語」担当)

★今日、2008年1月23日、雪の写真を撮っていて、上のような想いがフト脳裏をよぎりました。そんなつもりで写真を撮ってみました(たいした写真じゃないですけれど。)

0123musiko 0123watako 0123yukiko                        

   

   

   

   

★楽譜を書くのは面倒くさいので、音名だけ書き添えます。わらべ唄風に歌ってみてください。

うえみ~れば むしこ
ラララ~ ソソ   ラララ

なかみ~れば わたこ
ミソミ~  ミミ   ラララ

したみ~れば ゆきこ
ラララ~ シラ  ソソソ

東京の雪

0123snow1 0123snow2                 

前回、南岸を低気圧が通過した時は少し南寄りで、東京は予報が外れて雪が降りませんでした。

それから2日、また南岸を低気圧が走っていきます。これは冬型が緩んだため。東京の雪は、春の兆しです。

とはいえ、寒い。今が年間の気温の谷底ですから。心配したほどには降らず、現在1時過ぎ、もう雪まじりの雨です。道路には積もっていません。写真は今朝8時頃のものです。

0123snow3 ベランダの鉢やプランターの土の上には白く積もっていました。

雪の降るときの写真は、望遠にして、狭い角度範囲で、遠くから手前までの雪を映し込むと「大雪」風になります。

0123snow4 この1月から走り始めた多摩川線の新型車両にとっては、初の「雪中走行」でしょう。

雄姿を拝見いたしました。

・雪に関してはまだ書きたいことがありますが、今は「速報」で、ここまで。後でまた書きます。

2008年1月22日 (火)

環天頂アーク:資料編

http://www.asahi-net.or.jp/~CG1Y-AYTK/ao/circum.html
「天空博物館」の環天頂アークの項目です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%A9%E9%A0%82%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF
環天頂アークに関するウィキペディアです。

http://www.sci-museum.jp/news/text/e030131.html
大阪市立科学館のページです。

2003年1月31日朝、太陽からずっと上の方、頭の上近くに、虹が逆さまになったようなものが大阪付近で見られました。これは「環天頂アーク」と呼ばれる現象で、俗に「逆さ虹」と呼ばれることもあります。

http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~nozo/memorandum/mr0008.html

2007年3月16日16時半頃から17時過ぎにかけて、大阪市立科学館周辺で、太陽の上に逆さまの虹のようなものが見られました。おそらく大阪一円でこの現象は見られたのではないかと思います。

http://cumulus.web.infoseek.co.jp/kumo/hikari/tena-ku2.htm

http://homepage1.nifty.com/albedo-kobayashi/cloud-kantentyou-arc-2.htm

◆こんなところでいかがでしょうか。きれいな写真もあります。お楽しみください。

環天頂アークを見ました

0120arc0 「環天頂アーク」 というものを初めて見ました。

写真右下に「看板」がかかっています。(スーパーの東急ストアの看板です)。その看板の垂直な線を見てください。

「真上に虹がかかって」いますね。「真上」つまり「天頂」をかこむ「アーク=弧」なのです。

写真の下方が明るいのがお分かりでしょう。こちらに太陽があります。太陽との位置関係を把握できるように、2枚の写真をつないでご覧にいれます。

0120arc_1   

下の写真を横切っているのは、道路標識用の腕です。

この腕の下で、雲の向こうの明るいところが太陽の位置です。

1月20日(日)午後2時頃です。

普通の虹は、太陽を背にして、比較的低い空に「立つ」ように出ますね。

これは、高い天頂をかこんで、水平です。また、太陽に向かって凸の弧になっています。弧の外側が赤です。

こんなところが、特徴ですね。

●私がこういう光学現象に関しては「バイブル」のように大事にしている本があります。

太陽からの贈りもの  Rainbows, Halos, and Glories」 Robert Greenler 著、小口高・渡邉堯 共訳、平成4年7月31日 発行、丸善株式会社

という本です。この本の第2章「氷晶による屈折効果‐‐ハロ、アーク、光点」という章に「環天頂アーク」の説明がありました。

それによると、六角形の氷の結晶の板が水平に漂っているところに入射した光が強く屈折されてできるものだそうです。

「このアークの著しい特徴は、しばしば虹のように明るく、鮮やかに色がついていることである。」

「このアークは天頂を取り巻いて、円周の3分の1より少し狭い角度の範囲に現れる。環天頂アークは、太陽高度角が・・・水平線から32度までの間だけである。」

こんな記載とともに写真も掲載されていました。

●車をとめて、東急ストアで買いものをして、さぁ帰ろうと車のドアを開けに行ったときです。通過する他の車をやり過ごすためにちょっと脇にどいて、通過する車を何気なく見ていたら、フロントガラスに「虹色」が見えました。車のフロントガラスというものは、強化ガラスで、内部に歪がたまっているために、時々虹色が見えることがあります。ですから、そんなことなのかな、と思ったら、次の車のフロントガラスの同じ角度の位置にもまた「虹色」が見えました。

「あれぇ、空に虹が出ているのかなぁ」と、空を見上げたら、「虹状の現象」を見てしまったわけです。弧の向き、弧の高度、などが虹とは全然違うので、戸惑いと違和感を感じましたが、さっそくデジカメを取り出して撮影に及んだというわけです。

同行していた妻に、「虹!」と呼びかけたら、妻も太陽の反対側を見て、「何もない」と怪訝そうな顔。天頂を指差し、「上!」と叫んで、やっと見てもらえました。ちょっと、常識外の現れ方なので、気づきにくい現象です。

●もう一回、地上の対照物のない、「環天頂アーク」のアップをお目にかけます。

0120arc1

カメラはオリンパスのコンパクトデジカメ、FE-190です。

どうもくっきりしないので、私がブログ用に写真の切り取り、縮小などに使っている IrfanView というソフトの自動色彩調整をかけてみました。いかがでしょう?

0120arc2

これでもいいのかなぁ。普段私は明るさとコントラストを調整することはあっても、色彩調整をしたことはありません。

この場合は、この方が見やすいですね。

◆ときどき、太陽の両脇とか、反対側の空とか、真上の空などを見てください。

「太陽からの贈りもの」が見えるかもしれませんよ、

2008年1月21日 (月)

霜柱

0119shimobashira1 これはベランダの鉢にできた霜柱です。(1/20)

いままで、地面での霜柱は見ましたが、鉢では初めてです。

子らが小学生の頃は、冬の朝、庭へ飛び出していって、バケツの氷を割ったり、庭の霜柱をザクザク踏みつぶして遊んでいましたが、最近は霜柱もあまりできなくなりました。

土の表面で出来た氷に、土の粒子の透き間から毛管現象で水が供給されて、伸び立ち上がっていくのです。ですから、多孔質の霜柱のできやすい土というものがあるのです。

0119shimobashira2 これを見てください。先端に小さな土の粒が乗っていて、下へ行くと太くなっていますね。おそらく、地面の小さな土の粒に初め氷ができたのですが、下からの水の供給を受けて成長していく時に、柱が太くなり、こんなことになったのでしょう。

0119shimobashira3 珍しくなってしまった霜柱。

鉢の中ですから踏むわけにもいかず、自然に溶けていきました。

昔は、霜柱で線路が持ち上げられた、とか、家が持ち上げられた、というような話もあったのですが、いまはどうなのでしょう?

我が家の初氷

0119ice 2階のベランダのバットに氷が張りました。

薄くて完全に持ち上げられません。端っこを水面から離したところを撮影しました。

2008年01月20日(日)付 の朝日新聞・天声人語にこんな記述がありました。

 東京郊外にある我が家のスイレン鉢に、きのうの朝、うっすらと氷が張っていた。持ち上げれば、ぱりんと割れそうだ。こんな氷を、透明なセミの羽に似ていることから「蝉氷(せみごおり)」と呼ぶ。はかなげな名のとおり、日が高くなるころには解けてしまった。

 あすが大寒と知ってか、大陸から盛んに寒気が流れ込んでいる。蝉氷ぐらいで震えていては北国の人にしかられそうだが、各地でこの冬一番の寒さらしい。南岸を低気圧が通るため、太平洋側でも雪の大寒になるかもしれない。
(後略)

「薄ら氷(うすらひ)」という言葉は知っていたのですが、これは春の季語だそうです。

「蝉氷」は晩冬というのか、今の時期の季語だそうです。

(個人的には、あまりも細分化された季語は好きではありません。その季語に頼る表現も好きではありません。)

透明な翅のセミというと、ツクツクホウシ、ミンミンゼミ、クマゼミあたりがポピュラーでしょうか。でもね、セミの翅って、結構丈夫でね、氷よりずっとしっかりしています。何せ翅脈が走っていて、構造を強化していますからね。

氷はその点、割れやすい。セミの翅よりずっと、はかないものです。

今日が大寒。このあたりから、立春にかけてが、気温の平年値の年間の「谷底」です。ここを、こらえれば、まもなく春がきますよ。ウソじゃありません。こらえてください。

東京は昨日の予報より低気圧が南側にずれて通りましたので、雪は降りませんでした。

これからの季節、南岸を低気圧が足早に走っていく時が、東京の雪のパターン。圧倒的な冬の気圧配置に、少しだけ緩みがきて、低気圧が走れるようになったということなのです。

これは「春の兆し」です。

2008年1月17日 (木)

南極の気温の平年値

1/18記:ごめんなさい。下の文章で「南極」とあるのは「昭和基地」のことです。ちゃんと書くのを忘れました。

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気象庁のホームページから気象データを取り込んでいて、「都道府県支庁の選択」という画面の中に「南極」があることに気付いてしまいました。

気になります。

で、1年間の各日の最高・最低気温の平年値をグラフにしてみました。

Southpole これです。国内のデータをグラフ化すると単調に増減するのですが、南極のデータは途中で波打ってますね。

南極は南半球にあるのですから、当然グラフのてっぺん・たにぞこは日本国内とは反転します。今、1月は南極の夏ですね。1月中は最高気温はプラスなのですね。

2か月ちょっとのプラスの気温=夏です。残りの10か月弱は「冷凍庫」状態です。

わぁ、寒そう。寒いのは苦手だ。

国内で寒そうな地点として、旭川のデータを重ねて見ました。いかがでしょう?

Southpoleasahikawa 今の時期の旭川は、最高・最低気温ともに(夏の)南極より寒いんですね。

いや~、グラフを観察しているだけで寒くなりそうです。

下肢障害者の私にとっては、「雪」は最大の難敵です。私自身に関しては東京に住んでいてよかったぁ、で済むのですが、北国にも障害者の方はいらっしゃるでしょう。おそらく、冬の間は家に閉じ込められたままになってしまうのではないでしょうか。

お元気で。春の陽射しを楽しみに待ちましょう。

日の出と日の入り

昨日は、平年気温の年間の谷底が、ほぼ「大寒と立春の間」にあることをお話ししました。

今日は、日の出、日の入りの話です。(以降の話の時刻は、東京でのものです。データは2007年と2008年の理科年表から引用しています。)

1月も中旬になって、「この頃、日脚が伸びてきたなぁ」と思いませんか?夕方が長くなってきましたよね。

冬至前の、11月29日~12月13日の間が、年間で一番日の入り時刻が早くて、16:28でした。

今日1月17日の日の入りは16:52です。

4時半には暗くなってきたのに、今は5時近くまで明るくなってきました。差を感じますよね。

一方、冬至を過ぎて、1月2日~1月14日の間が、年間でいちばん日の出時刻が遅くて、6:51だったのです。

今日1月17日で6:50です。

Sunrise これが、そのあたりをグラフ化したものです。

なんだか、冬至というと、日の出が一番遅くて日の入りが一番早い日、みたいな気がしませんか?実は、そのどちらでもないんですね。

昨日お話ししたように、これからの半月くらいで、気温の年間の谷底を通過していきます。その間、日の出も少しずつ早くなっていき、立春2月4日には6:39に日の出となります。

朝起きると、何だか以前より明るくなった、という気がするようになります。

東京は2月が一番寒い感じで、雪が降るのも2月が多いのですが、気温は谷底を通り抜け、朝の光は輝かしくなり、やはり立春は「春が立つ」のですね。

今日、朝方、東京は初雪でした。これからまだまだ寒いのですが、春はもうすぐです。

グラフを描くのに使ったデータをgifファイルで載せます。数値にも興味がある方はどうぞ。

Sun

2008年1月16日 (水)

気温の谷底

1月も半ばを過ぎました。1年で一番寒い時期を迎えようとしています。ご覧ください。Kion1

この表は、日本の北から南まで幾つかの地点での「毎日の平年気温の谷底」がどこにあるかを示しています。(データは気象庁のホームページから取得しました。)

期間は1月~2月についてを調べました。

各地の、最高気温の平年値と、最低気温の平年値をエクセルで表にし、谷底になるセルに色をつけて見ました。最高気温の平年値の谷底のセルは「赤」で、最低気温の平年値の谷底のセルは「青」で色をつけてあります。(具体的な数値データは、この表には入っていませんが、後で提示します。)

見ていただくとわかるように、稚内から那覇まで、どこもおおよそ、大寒から立春までの間に、谷底を迎えます。(1月下旬から2月の初めにかけてですね。)

大寒ってホントに寒いんですね。

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「大寒」や「立春」というのは「二十四節気」の季節区分です。

にじゅうし‐せっき【二十四節気】太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節を示すのに用いる語。中国伝来の語で、その等分点を立春・雨水などと名づける。二十四節。二十四気。節気。[広辞苑第五版]

二十四節気などというと、古い暦の言葉であって、古い暦はすなわち大陰暦なのだから、「月遅れ」で考えるとちょうどよいのだろう、と考えてしまいませんか?

実は「二十四節気は太陽暦」なのです。大陰暦は月の運行をもとにしていますが、月は季節とは関係がありません。季節をうむのは太陽です。

月の暦はちゃんと調整しないと、どんどんずれていき、季節と合わなくなります。ですから、1月がちゃんと冬であり続けるためには、太陽の運行と合うように調整しなければなりません。それが二十四節気です。

さしあたって、天動説的に話を進めますが、話は相対的ですから、当然地動説でもまったく同じ話になります。

太陽が黄道上の春分点を通過する日を「春分」と定めます。

しゅんぶん‐てん【春分点】黄道と赤道との交点のうち、太陽が南から北に向かって赤道を通過する点。赤経・赤緯および黄経・黄緯の原点。[広辞苑第五版]

ぶん‐てん【分点】〔天〕(equinoctial point) 黄道と赤道との交点。太陽が赤道を通過する点で、その南から北に通る点を春分点、北から南に通る点を秋分点という。[広辞苑第五版]

せき‐どう【赤道】 (equator)①地球の南北両極から90度を隔てた大圏。赤道上では、春分・秋分の頃、太陽は真上から照らす。また、緯度は赤道を基準として南北に測る。② 天球上の想像線で、地球の赤道面と天球との交わりをなす大圏。

春分点から春分点までの360度を24等分してそれぞれの位置に名前をつけたのが「二十四節気」なのですね。

名前自体は中国でつけられた名前ですが、その位置は歴史に束縛されるものではありません。

「大寒」は見事に「一番寒い時期」を示していますね。

そうして「立春」。まさに、谷底を脱して、少しずつ少しずつ、春へと向かい始める時なのです。気温はまだまだ寒いですけれど、「平年気温」という「30年間という長さの重みのある平均」でみると、もう上り坂にさしかかります。

やっぱり、うれしいですね。

気温データ入りの表を載せます。サイズが大きいので、全体を見るにはダウンロードしてみないといけないかもしれません。よろしく。

Kion2

2007年12月24日 (月)

月に叢雲

1219moon1 12月19日夕方5時半ちょっと前。日没が16:30でしたから、もう日没から1時間くらいたっています。

月齢9日の月。f/5.9、ISO-800、1/250秒という露出です。

実は、薄い雲が流れていて、肉眼で見ると、月の前をどんどん雲が流れていくのが見えます。その雲を通して、月の模様が見えるのです。

露出を変えて見ました。f/5.9、ISO-320、3.2秒 です。当然手ぶれしました。

1219moon2 月の光が薄い雲の中の水滴か氷結晶で屈折されて「月の暈」がうっすらと見えています。

なかなかに美しい光景でした。

2007年12月17日 (月)

夕焼け雲

1210kumo1 1210kumo2                    

もう沈もうとしている太陽が下から照らす雲です。

左側に太い縁取りがあって、右に筋が流れています。

拡大して見ると「脈打っている」のがよくわかります。上空の気流が見えます。でも、どうしてこうくっきりと右と左が区切られてしまうのでしょうか?

不思議です。

夕焼けは何度見ても飽きないなぁ。

2007年11月17日 (土)

1115moon 11月15日の夕方に撮影した月齢5日の月です。

デジカメで月のクレーターが写るんですね。びっくりです。ISO-400にして、30分の1秒でのャッター速度優先で撮ったものです。

今、ここに写っているこの月の周りを、人間の手になる探査機が4機回っています。(実は写っているんです!!見えないけど。)

日本の「かぐや」「おうな」「おきな」、中国の「嫦娥(じょうが)」です。4機もいっぺんに集中しているというのは初めてのことです。

「かぐや」から撮影した「地球の出」「地球の入り」のハイビジョン画像がテレビで放映されました。感動的でした。

このあたりの話を、小学生のU君とやっている「理科おじさんの部屋」で書きましたのでぜひご覧ください。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/108th/sci_108.htm

ここです↑

そこでも書きましたが、これだけはということを一言。

もし月面に立っていたら、「地球の出入り」は見えません。

月がいつも同じ面を地球の方に向けているということはご存知でしょう。ということは、逆に月面の地球が見える位置に立ったら、ずっとほぼ同じ位置に地球が見え続けるのです。

「地球の出入り」が見えるのは、月の周りを周回しているからなのです。探査機が月面越しに地球の見える範囲に入っていく時が「地球の出」、地球が見えなくなる範囲に入るときが「地球の入り」です。

Earth-rise, Earth-set ということで、地球上で日の出日の入りを見るのと同じように、月面に立って見ていると、月平線から地球が昇ってくる、地球が沈んでいくのが見えると思わないでください。

[参考]じょう‐が【嫦娥】[淮南子覧冥訓]中国古代の伝説で、 ゲイの妻。 が西王母から得た不死の薬を盗み飲み、仙人となって月宮に入ったと伝える。
 転じて、月の異称。[広辞苑第五版]

日本では月の模様を「うさぎ」といいますが、中国ではあの模様は「嫦娥」なんですね。

2007年11月 5日 (月)

巻積雲

1029kensekiun1 10月29日の写真です。

夕方、ふと外を見ると、「ものすごい」景色。

これ、巻積雲だと思うのですが。

画面左下に見えるように、雲の列の端っこがきれいに直線的に切れているのです。雲のある側とない側で、条件がどのように違っているのか、あまりにもきっぱりと切れているのが不思議でした。

1029kensekiun2 真上の方を見上げてみるとこんな感じ。

きれいに波打っています。

気流が波打っているのでしょうね。

1029kensekiun3

この切れ目がやっぱり不思議。

私の家から見る空は電線やら鉄塔が必ず入るのが残念。これがなかったらもっとすごい雰囲気だったでしょうに。

1029kensekiun4 そうこうするうちに、陽が沈んでいき、雲の底面を赤く照らし始めました。

画面中央、何か光っているものが見えるでしょうか?

これ、たぶん羽田から離陸したか着陸に向かうかの、飛行機です。この部分を拡大するとこうなります。

1029kensekiun5 なんとなく、飛行機らしく見えませんか。

雲の下を飛んでいて、下から夕陽を浴びて輝く飛行機です。

                   

1029kensekiun6 いくら見ていても飽きないのですが、このあたりまで。

下へ向かって盛り上がった雲の影が、雲底に映っているような気がします。

ちょっと「逆向きの天使の梯子」という感じでした。

2007年10月22日 (月)

かぐや(SELENE)

ただひとつ闇に浮き立つ青き星 十一万キロ離れて見れば

(岡山市)梶谷 基一

朝日歌壇 2007.10.22(月)

1001kaguya_1 上の歌に詠まれたのは、この地球の写真です。(このページからコピーされるのは気持ちよくないので、なるべく小さな写真を入れておきます。コピーライトはJAXAとNHKです。)

アポロが月に行った時に撮影した写真より、精細な画像ですね。

宇宙では光が散乱されませんので、周りは本当に真っ暗です。地球はその闇に浮かぶ「いしくれ」です。自ら発光していませんので「星」と呼ぶのもおこがましい気がします。でも、きれいですね。いつのことだったか、地球の国の政治家たちをみんな宇宙に連れて行って、宇宙から地球を見せたら、政治は変わるのではないか、と誰かが言っていたように思います。

多分それは本当でしょう。生物的には「ただ一つの種」である「ヒト」なのに、なんだかんだと「差を言い立てる」ばかりです。人為的な線をはさんで「国」と称して争う。「心の中の出来事」でしかない「宗教」の、そのまた「差」ばかり言い立てて、衝突する。小さな地球を自分たちの活動で温めてしまって。「地球環境保護」なんてウソですよ。危ないのは人類自身です。今、絶滅が危惧されるのは「ヒト」です。絶滅を回避できるかどうか、「種としての智慧」が問われているのです。

◆昨日(21日)夕方近く、ふと窓の外を見たら月が出ていたので写真を撮りました。

1021tuki デジカメで撮影してこれだけ写せます。

「月の兎」が写っていますね。

月齢10日、でしょうか。

兎の話を思い浮かべるのもよし。「かぐや」を思い浮かべるのもよし。

「あの月の周囲を『かぐや』が周っているんだよなぁ」と思って、なんだか嬉しくなりました。

実は、月へ行くかぐやには「私たち夫婦のメッセージ」も載っているのです。とはいえ、どんなメッセージだったか忘れてしまいましたから、何ともドジな話ですが・・・。

おそらく「すべての人と人の間がなぎわたりますように」というようなメッセージだったと思います。

そんなことを思って、月に人工衛星が行く、なんとロマンチックなことだろう、と私などは思うわけです。月の周りを周回する衛星の軌道を精密に観測して、月の組成についての情報を得るなんて、わくわくするような計画です。宇宙のことを知れば知るほど不思議が増していく。人類にとっての宇宙への関心の、その第一歩を導いてくれたのが月と太陽。

「宇宙に住む以上、宇宙のことなら何でもかんでも知りたい。」それってロマンでしょ。

◆かぐやは9月14日に打ち上げられたのですが、10月に入ってからのことを、朝日新聞の記事で追ってみましょう。

「上弦の地球」鮮やか 月探査機「かぐや」が撮影
朝日新聞 2007年10月01日23時55分

 宇宙航空研究開発機構とNHKは1日、地球を離れ、月に向かって飛行中の月探査機「かぐや」が撮影したハイビジョンカメラによる地球の画像を公開した。
かぐや」からハイビジョンカメラで撮影された地球。右下に南米大陸の西海岸が見える=宇宙機構・NHK提供
 画像は9月29日午後9時46分(日本時間)、地球から約11万キロ離れた、地球と月の距離(約38万キロ)の3分の1の地点で撮影された。地球の昼間で太陽の光があたっている南北アメリカや太平洋が写っている。
 ハイビジョンによる地球の撮影はスペースシャトルや国際宇宙ステーションから高度約340キロで実施されたことがあるが、約11万キロという距離では初めて。撮影データは宇宙機構の臼田宇宙空間観測所(長野県)で受信され、NHKがデータ処理した。
 かぐやは4日ごろ月の周回軌道に入る見込み。月の地平線から地球が昇る「地球の出」の撮影も予定されている。
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「かぐや」月の軌道に 最大の難関突破 12月から観測
朝日新聞 2007年10月05日13時32分

 宇宙航空研究開発機構は5日、月探査機「かぐや」を、月を回る軌道に入れることに成功したと発表した。現在、月の高度100~1万1700キロの長円軌道を1周16時間40分で回っている。最大の難関を無事に突破したことで、12月中旬からの観測に向け大きく前進した。
月周回軌道を飛ぶ「かぐや」(子衛星分離後の想像図)=池下章裕氏提供、宇宙機構のフォトアーカイブスから
 かぐやは種子島宇宙センターから9月14日に打ち上げられ、超長円のコースで地球を大きく2周した後、月に向かっていた。4日午前5時55分ごろから約25分間、機体の前後を逆にし、エンジンを逆噴射して減速。軌道を調整して月を回るコースに入った。
 かぐやは今後、二つの子衛星を順次切り離し、長円軌道を高度100キロの円軌道に変えて約1年間にわたって月を周回する。14種類の観測機器で本格的な観測を12月中旬に始め、月の元素の分布や磁場の様子、地層などを調べる予定だ。
 米国のアポロ計画後では最大級の観測で、「月の起源」に迫るデータが得られるのではと海外からも注目されている。
 かぐやは、国内外の約41万人の名前とメッセージを載せている。宇宙機構が「月に願いを!」として公募したものだ。
 アポロ11号で月面に降りた米宇宙飛行士バズ・オルドリンさんは「月に戻った。さあ火星へ」。SF界の巨匠レイ・ブラッドベリさんは「月の向こうに火星が手招きしている」と寄せた。
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リレー衛星分離に成功 月の写真もくっきり 「かぐや」
朝日新聞 2007年10月09日19時51分

 宇宙航空研究開発機構は9日、月探査機「かぐや」がリレー衛星の分離に成功したと発表した。搭載カメラがとらえた月の画像も公開した。
「かぐや」のカメラが約800キロの距離から撮った月。左上3分の2は地球から見えない月の裏側部分=宇宙機構提供
 リレー衛星は、同日午前9時36分に正常に分離された。リレー衛星は、かぐやが月の裏側を飛行中に電波を地球に中継する役目を果たす。
 公開された月の画像は3枚。アンテナの状態を確かめるカメラが、5日午後2時50分から3時10分にかけて、月から約1500キロ、約1200キロ、約800キロの距離から撮影した。
 かぐやは12日ごろ、もう一つの子衛星であるVRAD衛星を切り離す。その後、高度100キロの円軌道で約1年間、月を周回して観測を続ける。
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「かぐや」と別れ「おきな」「おうな」 衛星を分離
朝日新聞 2007年10月13日02時15分

 月探査機「かぐや」は12日、二つ目の子衛星(VRAD衛星)の分離に成功した。宇宙航空研究開発機構は、9日に分離した一つ目の子衛星(リレー衛星)を「おきな」、VRAD衛星を「おうな」と名付けたと発表した。かぐや姫を見守るおじいさん(おきな)とおばあさん(おうな)にちなんだという。
 12日に分離されたおうなは縦横1メートル、高さ65センチの八角柱の形で、質量約50キロ。月の高度100~800キロの長円軌道を回る。高度100~2400キロの長円軌道を回るおきなとともに、12月中旬から、月の重力場観測に使われる。
 重い物質がある領域の上空を通ると、子衛星は通常より月に引き寄せられ、軌道が下がる。二つの子衛星が出す電波を日本と中国、ドイツ、オーストラリアにある電波望遠鏡で観測して軌道の上下を調べ、月内部の質量分布を探る。おきなは、かぐやが月の裏側にある時に、データを中継して地球に送る役割も持つ。
 かぐやは長円軌道から円軌道に移る修正を続けており、19日にも高度100キロの円軌道に入る。
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そして、今朝(22日)の記事。

■かぐや、月上空100キロに 周回軌道から観測開始へ

朝日新聞 2007年10月22日(月)付   

 宇宙航空研究開発機構は21日、月探査機「かぐや」を月を回る観測軌道に投入することに成功したと発表した。12月中旬までに14種類の搭載機器を点検、アポロ以来の大がかりな観測を始める。
 かぐやは、今月5日に月を大きく回る軌道に入り、子衛星を切り離した後、高度を下げて月との距離を縮めていた。18日に地球からの指令を受けて、月の北極と南極の上空を結ぶ高度80~120キロの軌道に。今後1年間、約100キロの高度を2時間ほどで1周しながら観測を続ける。
 重力場の影響を受ける低い高度を利用し、月内部の構造を調べたり、岩石の分布やクレーターの形などを調べたりする。ハイビジョンカメラで「地球の出」も撮影する予定だ。中国は、かぐやのライバルとなる月探査機「嫦娥」を24日にも打ち上げるとみられる。米国やインドも無人探査機の準備を進めており、かぐやが月探査ラッシュの火ぶたを切ることになる。
 宇宙機構の滝沢悦貞・プロジェクトマネージャは「とても大きなハードルを越えた。新しいデータを社会に出すのがゴールなので、気持ちを新たにしたい」と話した。
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かぐや:月の観測軌道に入る
高度120キロから「かぐや」が撮影した月面の様子=JAXA提供
高度98キロから「かぐや」が撮影した月面と地球(左上部の点)=JAXA提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、月探査衛星「かぐや」が月の観測軌道に入ったと発表した。また、この軌道から撮影した月や、月と地球がいっしょに写った画像を公開した。
 かぐやは9月14日に打ち上げられ、月の周回軌道上で2基の子衛星「おきな」「おうな」を分離。10月19日に最終的な観測軌道への投入作業を実施し、高度80~120キロで月を南北に周回する軌道に入った。今後は搭載した14の観測機器の機能を確認し、12月中旬から月の誕生や進化の謎の解明を目指し、本格観測を開始する予定。
 画像はアンテナの状態を監視するために取り付けられたモニターカメラで撮影された。高度98キロから撮影された画像には、月の向こうに小さく輝く地球が写っている。高度120キロの画像は、解像度約300メートルで大小のクレーターが確認できる。
毎日新聞 2007年10月21日 18時59分 (最終更新時間 10月21日 19時25分)
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http://www.jaxa.jp/press/2007/10/20071021_kaguya.pdf

ちゃんとした写真は上のJAXAのプレス発表資料あたりで見てください。

Mnerth この写真の左上隅に写っているのが、38万kmかなたから撮影された地球です。正式のハイビジョンカメラではありませんから、あまりちゃんとは写っていませんが、それでも、これが地球です。

私は地球から月を見ました。かぐやは月から地球を見ています。

その間には「38万km」の距離があります。何だか不思議ですねえ。感動してしまいました。

◆最後に、もう一首、歌を。

地球からほんの少し跳んでみる蟋蟀百匹孵化せし悦び

(岐阜県)棚橋 久子

朝日歌壇 2007.10.22(月)

甕か、プラスチックの飼育ケースかはわかりません。ちびちょいのが、うわぁ~っと、出てきて、ぴょこぴょこ跳ねるんですね。これはもう、かわいいの一言。体長はmmの桁、ほんの1cm足らずでしょう、ジャンプ力は。

それでも「地球から跳ん」じゃったんですね。かぐやほどではないけど、重力に逆らう力をもって生きていくのです。これ、生命力そのものですね。

いや~、顔がほころんでしまって。もうたまりません。かわいいなぁ。

飼育できる数はほんのわずか、残りは庭へでも放してやらないと、共食いになってしまいます。どうか、無事に飼育できますように、どうか無事に放されたコオロギたちも成長しますように。でも、100匹いれば成虫になれるのはせいぜい1匹程度、というのも自然という世界の厳しい現実なのです。

実は棚橋さんは、もう一首投稿されていまして・・・。

棚は高し引戸は重し蓋は固し夫なき日々のこの不甲斐なさ

朝日歌壇 2007.10.22(月)

一人暮らしになられて、そう長い時間はたっていないのですね。そのなかで、コオロギたちの生命力が与えてくれた「悦び」は、きっと胸を熱くしたのでしょう。生きる力を分け与えてくれたのでしょう。推察いたします。

◆ある時、とある病院の受付で、年配の女性がカウンターの向こうの方にペットボトルを差し出されて「開けていただけませんか。力が足りなくて」とおっしゃいました。受け取った若い方は、「はい、どうぞ」とひねって栓を開けました。

そうなんだ、年齢を重ねるっていうことは、そういうことも含んでいるのか、と気付かされたのでした。

そして、ストレートに開けてほしいと頼んだ女性の「気持ちの強さ」と、それを当り前のように受け止めた若い方の「心のオープンさ」に、うたれたのでした。

◆私たちも、今まさに、年齢を重ねております。

2007年10月 9日 (火)

台風9号の「構造」

9月7日に東京の近くを通過していった台風9号について、台風の構造などの話をしようと思っていて、すっかり忘れていました。

http://www.jma.go.jp/jma/index.html

ここが気象庁のホームページです。ここから、「過去の気象データ検索」へ入りますと、いろいろな気象データが入手できます。

私は9月12日に、台風上陸の前後の、9/6~9/7の東京のデータをダウンロードしました。

Taihu9kazamukihenka

◆これは、風向と風速の変化のグラフです。

気象庁のページですでにグラフ化されていたものです。9月6日分と7日分を、貼り合わせて作りました。横軸の数値がちょっと変になっているのはそのためです。

風速のグラフだけならエクセルでも簡単に作れるのですが、風向を表示するのはかなり難しいのです。そこで、既存のグラフを加工して作成しました。

台風9号は9月7日午前2時頃に小田原市付近に上陸しました。

グラフを見ると午前3時と4時の間で風向が変わったことが判ります。東風が西風に変わっていきました。

と同時に、午前3時頃、風速が最小になり、その前後は風速大です。

ということは、午前3時頃、台風の眼が東京の非常に近辺を通って行ったということを示しています。

天気予報でよく「吹き返しの風」という言葉を聞きますね。真夜中でしたし、勢力も最盛期は過ぎていましたから、あまり意識はしなかったと思いますが、台風の眼が通過していく時、風がおさまり、前後で風向きが反転する、という出来事が起こっていたことが判ります。

Taihu9kiatuhenka

◆これは、気圧変化のグラフです。データ表の形でダウンロードしたデータから、必要なところだけを抜き出してエクセルでグラフ化したものです。

横軸がうまく作れませんでした。9月6日の1時~24時に続けて、9月7日の25時から48時という形にしました。24時を超えた分は、24を引いて考えてください。

このグラフでも、横軸の「27」のところ、つまり午前3時頃に気圧の最小値「979.5hPa」を記録しています。

(気圧の値は、測定地の高度の影響を補正した「海面補正値」です)。

◆上の二つのグラフは、「東京」という固定された場所での気象データの経時変化です。実際には台風は上陸後に勢力が衰えることが多いのですが、その勢力変化を無視して、グラフを眺めると、これは、台風を中心を通る面で切った断面における台風の構造を示していると「非常に粗っぽい近似で」考えることができるでしょう。

◆台風の直撃を食らうことはまるっきりありがたくはないのですが、せっかくのチャンスでしたので、このような報告をつくって見ました。

◆実は、理科おじさんの部屋:第62回で、同じような分析を試みています。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/62th/sci_62.htm

 2006年9月16日6時頃に台風13号は、沖縄県の石垣島を通過しました。その後、9月17日18時頃に長崎県の佐世保に上陸しました。

この時の気象データの変化をグラフ化して「台風の断面図をつくる」という勉強をしました。よろしければお読みください。

2007年9月26日 (水)

しぶき

しぶき【飛沫】飛び散る水玉。spray[学研 パーソナル現代国語辞典]

P911sibuki1 P911sibuki2 P911sibuki3                      

    

    

9月11日に大雨がありまして、ベランダの手すりに当たってはじける雨にカメラを向け、ストロボをたいて撮影して見ました。銀塩写真時代は、フィルム代、現像代がもったいなくて、プロの写真家でもなければこんなぜいたくな撮影方法はできませんでしたが、デジカメだとひたすら撮りまくることができます。

何が写ったかはその時点ではわからないのですが、パソコンに取り込んでじっくり眺めていると、思いもかけないようなシーンが写っていることがあります。

水の膜が立ち上がっているなど、肉眼では絶対見えません。

シャッターが開いている間の水滴の軌跡がみごとな放物線になっていますね。

いろいろ思いがけない光景を見られます。お試しあれ。

2007年9月 3日 (月)

何という雲かな?

P808stripecloud すじ雲でしょうか?巻雲かな?よくわかりません。

ただ、雲ができる高さのところに気流があって、それが波を打っているのでしょうね。

Kiryumyaku こんな感じで、雲のできる高度を越えたところだけ雲ができ、縞模様になったのだと思います。

2007年6月23日 (土)

木漏れ日

P623komorebi 木漏れ日の写真です。

【木洩れ日】枝葉(エダハ)の間から洩れてくる日光。[広辞苑第五版]

何の変哲もない話ですが・・・。

枝葉のすき間がいつも丸いわけではなく、角張っていたりするのに、なぜ木漏れ日は丸いのでしょう?

答:木漏れ日は太陽の像だからです。

地面に映っているのは「枝葉の影」ではなく、枝葉のすき間を「ピンホール」として、ピンホールカメラ(針穴写真機)の原理で地面に映し出された「太陽の像」なのです。

ですから、日食の日に木漏れ日を見ると、地面には欠けた太陽がいっぱい映ることになります。面白いですから、日食に出会うチャンスがあったらぜひ観察してください。その場に木漏れ日をつくるような木がなかったら、両手の指を直角に重ねて四角いすき間をつくって地面や紙に映してみてください。目を傷める心配もないし、面白いですよ。

2007年6月 2日 (土)

★2007年5月31日夕方5時過ぎ、ものすごい雷雨がやってきました。降り始めの時間帯に、「雹」が降りました。

531hyou1  これです。指の幅から雹の大きさを推定して下さい。直径約1cm程度でしょう。これが、バラバラと南西の風に乗って吹き付けてきたのです。

 雨戸が騒音を立てました。「雹だ!」というわけで、拾ってきて写真に収めたわけです。

当たると痛いです。

531hyou2 テラスにいっぱい雹が落ちています。

  

  

531hyou3 真っ暗な空にカメラを向けて、フラッシュをたいたところ、白く点々と雹が写りました。

このあと、雹は収まって、雨になり、雷鳴がとどろき、2時間以上でしょうか、降り続きました。

電車の設備がそばにあるので、我が家に落雷することもないだろうと、夜の光のショーを楽しみました。稲妻が見えている間は、ちゃんと生きています。稲妻が見えなくなったとしたら、死んじゃったのですからあきらめて下さい。生きてる間は楽しみましょう。

とはいえ、この雷雨で、落雷を受けてしまった人がいらっしゃいますので、あまり冗談は言っていられません。ご無事でよかったですね。

「ひょう」も降った 関東、夕方から大荒れ
      朝日新聞 2007年05月31日22時55分
 東北から関東地方は31日夕方から、大気の状態が不安定となり、荒れた天気になった。
 ひょうが積もり、白くなった道路=31日午後5時44分、川崎市中原区小杉町で。
 川崎市では午後5時からの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降った。同市中原区内では一時、ひょうやあられも降った。前橋市でも夕方、ひょうが観測された。この雨で、JR東海道新幹線が午後5時45分ごろから約45分間、品川―新横浜間で運転を見合わせた。約7万5000人に影響が出た。
 東京都府中市では午後5時半ごろ、自転車の男性会社員(41)が落雷を受け、顔などにやけどを負った。

頭に落雷、男性がけが 自転車で帰宅途中
      朝日新聞 2007年06月01日14時34分
 東京都府中市日吉町の歩道で31日午後5時半ごろ、自転車に乗って帰宅途中だった男性会社員(41)が落雷に遭った。顔や右腕にやけどなどで約2週間のけがを負ったが、命に別条はなかった。
 警視庁府中署の調べによると、落雷は男性の右側頭部から右腕を通って地面に抜けたとみられる。
 現場は東京競馬場の東門前で、男性は傘を差しておらず、眼鏡を掛けていたが、眼鏡に落雷の痕跡はなかった。
 男性は落雷の衝撃で自転車ごと転倒し、目撃した通行人が119番した。(時事)

我が家は東京都なのですが、多摩川をはさんで川崎市中原区とは、直線的にはとても近いので、やはり、猛烈な雷雨に見舞われたのでした。

★ところで、雹の写真を撮ってから、屋内に戻り、テレビをつけて、フト「そうだ、衛星放送にも雨が降っているだろう」と、BSにしてみたら、案の定でした。

531hyou4
「降雨による減衰」という現象です。

BSはおよそ12GHzという周波数の電波を使っています。

波長=光速/周波数 という式で計算してみますと

 波長は2.5cmくらいです。雨粒よりは波長の方が大きいので、「電波の波長が雨粒程度になって」という解説はちょっと苦しそう。

 豪雨のときは、電波が通り抜けてくる空間に、波長程度のすき間しかなくなってくるのです。電波の速度に対して、雨粒の落下速度は無視できるほど小さいですから、電波側から見ると、電波散乱物体が波長程度の間隔で並んでいる、そのすき間を進行してくるわけです。

 そのため、画像を載せた電波の一部が、雨粒に反射されて、反射されて、結局、届かなくなってしまうことがあるのですね。

 で、それが、画面上の乱れ=画像情報の欠落として見えるわけです。

2007年5月16日 (水)

狐の嫁入り

515tenkiame 5月15日、東京の南端に住む私の家の辺りでは、日中、強い雷雨がありましたが、3時頃にはもうあがっていました。

夕方、5時ちょっと前、ふと外を見ると、夕陽が射す中、雨が降っていました。天気雨です。前に雹の写真を撮ることが出来たので、この珍しい天気雨の写真が撮れないものか、とチャレンジしてみました。

スローシャッターでストロボが発光するようにして、ただひたすらシャッターを押してみました。あまりよい写真は取れませんでしたが、一枚だけお目にかけます。

写真左の家の壁に、夕陽の低い光線が当たっています。よ~く目をこらしてみると、木を背景に、短い光の筋が見えると思うのですが・・・、それが雨粒です。

自己満足的な写真になりました。すみません。

きつね‐の‐よめいり【狐の嫁入り】①狐火が多く連なって嫁入り行列の提灯のように見えるもの。②日が照っているのに雨の降る天気。浄、壇浦兜軍記「―のそばへ雨、晴らしていかう」[広辞苑第五版]

てんき‐あめ【天気雨】日が照っているのに降る雨。日照り雨。狐の嫁入り。[広辞苑第五版]

2007年5月11日 (金)

409hyou 4月9日でした。午後4時過ぎ、突然の雷雨。雹がばしばし降ってきました。ベランダから屋外の写真を撮ってみました。

薄暗くなっていたせいか、フラッシュが自動的に光りました。フラッシュが光った後も少しシャッターは開いていたのですね。そのせいで、何だか不思議な感じのする写真が撮れましたのでお目にかけます。

雹の軌跡の上端が明るく光っていて、白い線が続いています。イメージ的には上昇していく姿のように見えませんか?カメラの動作のいたずらです。

409hyou2 ベランダ面です。粒々が雹です。5mmくらいの大きさでした。

http://www.osaka-jma.go.jp/nara/knowledge/snow/snow1.htm

ここに気象用語としての「雹」の定義がありましたので引用します。

<引用>

みぞれ   :雨と雪が混在して降る降水
雪あられ :白色で不透明な氷の粒の降水。粒の直径は基本的には5mm未満
氷あられ :半透明の氷の粒の降水。粒の直径は基本的には5mm未満
ひょう    :氷の小粒または塊の降水。直径が5mmから50mmの範囲で時にはそれ以上のものがある

</引用>

雹の粒がベランダの手すりに衝突して壊れ、跳ね上がる瞬間がフラッシュでとらえられていましたので、ご覧下さい。意図して撮れるものではないので、嬉しかったです。

409hyou3

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