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2022年8月 8日 (月)

原爆の日に寄せて

8月6日は広島原爆の日、8月9日は長崎原爆の日。
私自身は昭和23年生まれですので、直接の戦争体験はありません。
ただ、高校教師として、修学旅行などで広島や長崎の資料館へ生徒を引率していったことも度々。
担任を持つ体力を失ってからも、資料館へ行く生徒の事前学習などで、話をしたことも何度かあります。
個人的にも何度か行っています。

その中で、鮮烈な記憶が残っている出来事があります。
1982年1月。広島で行われた教育研究集会に参加した時のことです。

一つは詩人・栗原貞子さんとの一瞬の出会い。
もう一つは、広島の高校生にもらった原爆瓦。
これらの話は、過去記事に詳しいので、改めて書くことはやめておきます。

↓ぜひ読んでいただきたいのです。お願いします。3000度で焼かれた原爆瓦の写真もあります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-9ff9.html
2010年8月 9日 (月) 出会い

上のリンク先から部分引用します↓

 どのような人と、いつどこで出会うのか、そんなことは全く分かりません。出会いを果たせないなら、それは己が未熟。いつどんなときでも、いかなる出会いにも正面と向き合えるか、それは自分を厳しく問う行為です。
「可能と思えるありとあらゆる準備の果てに、でたとこまかせ」を標榜しているのはそういうことです。最初から目的があってそれにかなわぬものは役に立たないと切り捨てるのでは、あまりに貧しい。豊かな出会いを逃してしまいます。
ありとあらゆることに「正面衝突」してこそ、出会いを捕まえることができるのでしょう。
・・・
◆この教育研究集会に際して、地元広島の高校生たちが元安川の河川敷で原爆瓦を拾い集め、洗い、全国から集まった先生方に配ってくれました。
・・・
表面はこんなです。3000度というような高温で焼かれて、瓦がふつふつと煮立ったあとです。この熱で、人も焼かれました。街のすべてが焼かれました。
そのことを思ってみて下さい。
資料館などで、展示資料のあまりの悲惨さに目をつぶって駆け抜けてしまう生徒がいます。感受性が高いのですが、それでいいのか?と自分の生徒には尋ねます。
悲惨な現実を見ることはとても辛いことだ、しかし、一番つらかったのは誰だ?
被爆した方々ではないのか?その辛さに比べれば、私たちが受け取る辛さなど何ほどのものでもない。ぜひ、受け止めてくれ。それが今生きている私たちの責任だ。とね。
・・・
授業は教師一人でできるものではないのです。生徒との共同作業で構築していくものなのです。ですから、教師と生徒は授業仲間なんですね。
長く教師をやりましたが、同じ授業なんてできません。いつも違う仲間とつくるんですから、同じものになるわけがないでしょう。授業は生きもの。仲間と育てるものです。
・・・
すべての人の心が「なぎ」わたりますように。
すべての「人と人の間」から、権力・力の関係が消滅しますように。

これと同じ内容を、今は月面にある「かぐや」に搭載されたプレートに書きこんでもらってあります。
私のメッセージは月面から地球を見ています。

夢を持て、夢に向かってひたすら努力せよ、夢にかかわりのないものは不要、夢がかなわなかったら
それは自分のせいだ。という自己責任論というものは、痩せてみすぼらしい不毛なものなのです。

↓もう一つの過去記事。原爆瓦についてです。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_e3cf.html
2007年9月 4日 (火) 原爆瓦

 

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