歴史感覚 或は 時の流れの長さ
西木空人さんの選になる朝日川柳に驚かされました。
朝日新聞デジタル(2022年8月13日)から
七十七 戦前と並んだ戦後(大阪府 藤井康信)
ドキっとしました。
私は74歳、戦後生まれですが、おおよそ「戦後」と呼ばれる期間の長さを生きてきました。
でも「戦前」といわれると、昭和の初めあたりくらいからという感覚でいたのです。大正や明治など「古く過ぎ去った歴史上のもの」という感じがあった。
ところが上の川柳の指摘は鋭く恐ろしい。
1945+77=2022
これが「戦後77年」という事ですよね。
じゃあ「戦前77年」はどうなりますか?
1945-77=1868
こうなります。
1868年って「明治元年」じゃないですか。
Wikiによれば↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%BB
明治の元号下にあった1868年10月23日(明治元年9月8日)から1912年(明治45年)7月30日までの45年間を明治時代と呼ぶ。
明治維新そのものについては色々ありますけれど、シンプルに明治という元号で考えれば上の通りですね。
明治なんて遠くはるかな歴史的な時代と感じがちですが。
今年を戦後77年というなら、戦前77年は明治元年だよ。
この歴史感覚、いかがですか?そうなのか!とビックリしませんか。
自分の「今」ばかりに引き付けて物事を考えてはいけないんだなぁ。
私は混乱しています。突きつけられてしまいました。
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