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2022年5月11日 (水)

二至二分四立について

昨日の最後の記事で、節分の話をしまして、ちょっと書きたくなりました。

地球のように自転軸が公転面に対して垂直ではなく傾いているような惑星では、天文学的に「至点」と「分点」は自動的に決まります。それに対して、地球の北半球人が「夏至・冬至」と「春分・秋分」という名前を付けた。
単に名前です。夏至は夏のてっぺんで一番暑いのか、などとは考えないでください。名前を付けると、名前に引きずられる。注意すべきですね。
夏至は太陽高度が一番高くて、太陽からのエネルギー流入量は北半球では最大になります。実際に熱くなるのは遅れます。
冬至の時エネルギー流入量は北半球で最小になりますが、冷え切るのも遅れます。
大分昔に作成したグラフですが
Kodo_kion_20220509150301
太陽の南中高度と平年気温の山と谷の位置を比較してください。
Nantyukoudo_20220509150301
南中高度の図です。

さて、地球は太陽の周りをまわっていますが、相対的には太陽が地球の周りをまわっているとみても同じことです。
で、太陽の天球上の位置を、春分点を0度として測った角度で示して90度のときが夏至、180度が秋分、270度が冬至です。
90度刻みは粗い。で45度刻みにしたのが四立ですね。

   黄経(度)
春分 0
立夏 45
夏至 90
立秋 135
秋分 180
立冬 225
冬至 270
立春 315

このように現在の天文学では、春分を起点として測ります。
ですから、余分な意味を排除するということでは、夏至は「90度日」とか呼んでもいいのですけどね。
味気ないけど。

暦の世界では、立春を起点にすることが多いですね。
今年の立夏(45度日)は5/5でした。
2/4の立春(315度日)から90度太陽の位置が進んだ日ですね。

ところで、大雑把な話ですが。
地球は365日で360度回ります。逆に天球上の太陽も365日で360度回ります。
ということは「1日約1度」進む、と考えていい。

立春から数えで88日経ちますと、約88度進みますね。
90度進めば立夏なのですから、88日目は「夏が近い」。

2月 :25日
3月 :31日
4月 :30日
   計86日
5/2は数えで88日目だったんですね。
ハイ「夏も近づく八十八夜♪」なのです。
「八」が重なって縁起がいい「八十八」。
天文学的には、太陽が立春から測って90度の日が目前だよ、という歌なのでした。

↓英語で

solstice
►n 〔天〕 《太陽の》 至(し)《太陽が赤道から北または南に最も離れた時;⇒SUMMER SOLSTICE, WINTER SOLSTICE》;〔天〕 至点;[fig] 最高点,極点,転換点.
[OF<L (sol sun, stit- stito to make stand)]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

equinox
►n 春[秋]分,昼夜平分時;〔天〕 分点:PRECESSION of the equinoxes/AUTUMNAL EQUINOX, VERNAL EQUINOX.
[OF<L (noct- nox night)]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

↓図がわかりやすいかな。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%81%93
黄道

★二百十日とか二百二十日というのも立春を起点に数えでカウントした日数です。
立春から210日、220日というと9月に入りますか。台風の季節ですね。近年は8月もかなり危ないけど。

★「数え(かぞえ)」という点もちょっと要注意。
数えというと、数え年、満年齢、というシーンで出てくることが多いのですが。
昔は数えの方が当たり前。「満」は起点が「0(ゼロ)」ですからね。感覚的になじみにくいところがある。
「ゼロ歳」って変だ、という感覚が私の親の世代なんかには強くありましたね。
数えだと、起点が「1」ですので、感覚的な自然数に近いですよね。

★善光寺のHPから↓

善光寺前立本尊御開帳。数え7年目ごとに1度(開帳の年を1年目と数えるため、実際には6年間隔の丑年と未年)、秘仏本尊の御身代りである「前立本尊」が開帳される。

2022年:令和4年4月3日 - 6月29日予定 - 当初開催予定だった2021年(令和3年)から新型コロナウイルス感染拡大(コロナ禍)の影響により延期[20]。また、開催期間も5月29日までの予定を混雑緩和のため1ヶ月延長[21]。

テレビのニュースでも見ました。「7年に一回」といっていて、干支が丑と未の年に行われるというので、「?」になったのを覚えています。「数え」なんですね。
諏訪大社の「御柱祭」も「7年に一度」だそうです。
これも「数え」なんですね。

 ●◎◎◎◎◎●
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0123456

古い行事などでは「数え」ですので、ご注意ください。

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