いい人にあえるといいね
「ともだち100人できるかな」
私、この歌が嫌いでして。
「ともだち」なんて、人生に一人、二人いるかどうか。
「仲間」はそれぞれの時にいますけどね。それが友かどうかはわからない。
そいつの存在が、自分を省みる「しるべ」のようだ、というのが友でしょ。
「ともだち100人できるかな」なんて、ともだちがいっぱいいることがあたかも良いことであるかのような錯覚を子らに押し付けませんか?
やだやだ。かなり「脅迫的」ですよね。
私は「人間好きの人間関係嫌い」で生きてきた爺さんですので、70余年を生きて100人の人間関係なんてありません。
いろんな人がいていい。一人ぽつんとしているのが好きな人だっている。わいわいかまったりせず、そっとそばに立っていればよいのです。
ずいぶん昔の朝日新聞の記事から引用
「生きる」
いい人にあえるといいね
いいところにいけるといいね
いいものにふれられるといいね
いいことができたらいいね
いいまいにちだといいね
いい人を好きでいたいね
いい人に好きと言われたいね
いい人にあえるといいね
いいひとたちと生きれたらいいね
ほんとに
そう思うよ
作者不詳
朝日新聞1994.1.30付け
その当時の「せんせい」という連載に掲載されていたものです。
新入生の皆さんへ。いい人にあえるといいね。
「ともだち100人できるかな」で検索してみてください。結構この歌に反感を持つ人も多いということがわかりますよ。
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