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2022年2月 2日 (水)

宇宙の話をもう一つ

★前の記事に続いて:宇宙の話をもう一つ。

朝日俳壇 2021年10月24日
 <長谷川櫂選>
 月が曳(ひ)き月が押し来る波の音(高松市)信里由美子
【評】月の引力が潮の干満を導いていることが分かる句。

宇宙での現象はすべて万有引力によるものです。万有引力は引力であって、決して「押す」力にはなりません。
潮汐現象を「遠心力」で説明しようとする解説は今も多い。
遠心力というと、押し付ける力、と感じますよね。
車がコーナーを曲がるときも外へ押し付けられると感じる。
遠心力は便利なんですけどね。でも遠心力は実際の力ではないのです、見かけ上の力なのです。
電車がブレーキをかけると、乗客は前にのめりそうになりますよね。後ろから押されているような感じがする。
でも実際には「押す力」は働いていない。電車が減速するのに、乗客は慣性で速度を保って前進しようとする。その結果、前にのめる。これが実際。こういうのを「慣性力」といいます。
回転するものの内側にいると、外へ押し付けられるように感じるのでこれを遠心力といいますが。
体は慣性によって等速で直進しようとするのに、壁が内側へ回るので、押されるように感じるのです。
遠心力も、慣性力です。実際に働いているのではない。
遠心力は便利だし、説明が楽なんですけどね。

↓気象庁のHPです。
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html
潮汐の仕組み

 潮汐が起こる主な原因は、月が地球に及ぼす引力と、地球が月と地球の共通の重心の周りを公転することで生じる慣性力※を合わせた「起潮力」です。 地球と太陽との間でも、同じ理由でやや小さい起潮力が生じます。
 下図のように、起潮力は地球を引き伸ばすように働くと、潮位の高いところと低いところができます。 潮位が上がりきった状態が「満潮」、反対に下がりきった状態が「干潮」です。

※ 当ページでは従来これを「遠心力」と表記しておりましたが、正確な表現とするため「慣性力」にあらためました。

「慣性力」にあらためたのだそうです。やっぱな、気象庁としては若干恥ずかしいもんな。

↓国立科学博物館のHP
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/moon/moon04.html

Q4.干潮・満潮はどうして起こるのですか?
 干潮や満潮などの潮のみちひきは、月がひきおこす現象です。潮のみちひきをおこす力を潮汐力(ちょうせきりょく)とよびますが、もともとは月の引力によるものです。
 海水は液体で自由に動くことができますから、地球上で月に向いた面の海水は月の引力に引かれて少し持ち上げられ、満潮になります。ところが、ちょうど月の反対にあたる所でも満潮になるのです。これは、月のま下にあたる点と、地球の中心、月のま反対の点にはたらく月の引力を考えることで分かります。月の引力は、ま下の点でいちばん強く、地球の中心では中ぐらいに、反対の点ではいちばん弱くなりますので、地球上で見ると月の反対側でも海水が盛り上がって満潮になります。そして、月と直角な方向では海水が低くなり、干潮になるのです。
 このように、潮のみちひきは地球上での場所による月の引力の大きさの違い(これが潮汐力です)によっておこります。また、太陽の潮汐力からも潮のみちひきがおこりますが、これは月の半分ほどの大きさになります。月と太陽の潮汐力がおたがいに助けあう新月や満月のころは、潮のみちひきが大きく大潮となり、おたがいに弱めあう上弦や下弦の半月のころは、みちひきの小さい小潮になります。

というわけで、干潮は「月が引き」満潮は「月が押す」というのは感覚的にはそうなのですが、実際はすべて引力で説明されることなのです。

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