ウメ
2022.1.26(TV)
NHKの朝のニュースの中で。鹿児島発のニュース。
梅の花に鳥が来ています。
これ、ウグイスじゃないです、メジロです。
記事後半で書きますが、梅の花でウグイス色の鳥を見たら、まずほとんどメジロのはずです。
目の周りを見てください、白いでしょ。名前の通りの顔なので見間違うことはありません。
2.9
家の前の線路柵のすぐ内側、排水溝の蓋のところ。
かなり離れた位置で気づきまして、背中がウグイス色だな、多分メジロだろう、とズームアップして撮影。
その位置で2枚ほど撮って、近づこうかなと構えたら飛んで行ってしまいました。
現場では目の周りは見えませんでしたが、家でPC上で見たら、やはり目の周りが白い。
メジロで間違いありません。ウグイスは意外と茶色っぽいし、余り人目に付くところに出てきません。
以前、家の周辺でウグイスの鳴き声が聞こえてきたことがありました。今は全くなし。
声が聞こえた時期でも、姿を見たことはありません。
昔はウグイスの鳴き合わせというようなこともあって、飼育下のウグイスが近所にいるのかな、とも思いましたが、多分違うでしょう。
現在はウグイスの飼育は禁止されています。
昔、高校生のころかな、秋田の八峰町で、真瀬川という川沿いに白神山地の方へ歩いていったら、7月というのに、ウグイスのきれいな鳴き声が谷に響き渡って、驚いたことがありましたっけ。
★メジロとウグイス
参考サイトにリンクしますので、ぜひお読みください。
https://www.koka.ac.jp/child/news/2499/
京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科
2021.02.22 教員コラム
梅にウグイス ・・・はほとんど来ない -梅と鳥の生存戦略ー <明日話したくなる理科の話②>
春ですね。日に日にあたたかくなってきて、生き物が動き始めました。我が家の梅は、いつもは1月に咲くのですが、今年はクリスマス頃に咲き始めました。
・・・
日本人は昔から「梅に鶯」が大好きです。日本最古の漢詩集である懐風藻(奈良時代、751年ごろ)に梅とウグイスが初めて登場します(1)。万葉集(奈良時代、783年ごろ)には、梅とウグイスが出てくる歌は13首も収められています(2)。
しかし、実際には咲いている梅にウグイスが来て止まることはほとんどありません。
なぜなら、ウグイスの主な食べ物は、虫だからです。梅の咲く1・2月には、昆虫類の多くはまだ越冬中なので、梅の木に虫がたくさんたかっている、ということはほとんどありません。
ウグイスの主な生息場所は藪(やぶ)の中です(3)。警戒心のとても強い鳥で、鳴き声が聞こえるときには姿がほとんど見られないと言われています(3)。
(万葉集には、「梅の花散らまく惜しみ我が園の竹の林に鴬鳴くも」という歌が収められています。昔の人はウグイスの生態をよく知っていたのですね。驚きです。)
しかし、梅の花を見ていると、ウグイス色の美しい小鳥が梅の花をついばむ姿が頻繁に見られます。
この鳥は、実はウグイスではなく、多くの場合、メジロです。
メジロは目の周りが白いのが特徴で(写真1)、目に切れ長の黒い線があるウグイスとは簡単に区別することができます。しかも、メジロの方がウグイスよりも美しいウグイス色をしています。ウグイスのウグイス色はもっと暗くて地味です。
メジロは花の蜜や果物などが大好きで(写真2)、梅の花に蜜を吸いに来ます。
このメジロの行動は、梅にとっては蜜を吸われるだけで迷惑千万……かと思いきや、
実は、梅にこそ、大きな利益があります。
梅は同じ木の花粉では実を結ばないことが多いのです。そのまま誰も花粉を運んでくれなければ、梅は咲けども実をつけることができません。しかし、メジロが木から木へ、花から花へ蜜を求めて移動し、梅の花に次々にくちばしを突っ込むことで、異なる梅の花粉がめしべに運ばれてくっつきます。結果として梅はよい実をつけ、多くの子孫をつくることができるのです。
梅は鳥媒化(ちょうばいか:鳥に花粉を運んでもらう花)で、大量の蜜をメジロなどの鳥に提供する代わりに、花粉を運んでもらいます。うまくできていますね。進化の妙です。
「梅に鶯」は、古代中国の漢詩に由来する(4)、「松に鶴」「竹に虎」のように風流な花鳥風月を表すもので、現実の自然ではめったに目にすることはない組み合わせのようです。
・・・
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1500.html
メジロ
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1384.html
ウグイス
↓過去記事
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-1d0e96.html
2020年2月18日 (火) メジロ
メジロは花をついばみません。体をひねってでも花の正面から蜜を吸う(あるいは蜜を舐める)のです。
「梅にメジロ」早春の付き物です。
(スズメは花を落とします。メジロのせいにしないでください。)
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