ツマグロヒョウモン羽化
2021.11.5
ツマグロヒョウモンが羽化しましたが、ケースの蓋が開けたのに、それに気づかず騒いでいました。
で、妻が人さし指と中指の間に翅をはさんでつまみだし、そばのホソバヒイラギナンテンにとまらせました。
しばらくして飛び立って行ったのですが
これナンダ?
チョウに傷つけてしまったのでしょうか?チョウが赤い血?
いえいえ、これは蛹便というものを引っかけられたのです。
蛹便(読み)ヨウベン
デジタル大辞泉「蛹便」の解説
さなぎから羽化するときに排出される体液。チョウなどの完全変態をする昆虫の一部にみられる。折りたたまれた羽を展開するとき、翅脈に体液を圧送するが、その余分な体液を便として排出するもの。羽化液。
ツマグロヒョウモンの蛹便は赤いのです。初めて見る人は、血を流したか、とビックリします。
デジタル大辞泉にも記述がありますが、翅を広げるのに、体液を翅脈に圧送しますが、翅脈が液体を通す管として働くのはこの時だけなんですね。展開が終わって翅が乾燥すると、翅脈は中空のパイプとして翅を支える構造材になります。同じ太さの棒とパイプではパイプの方が曲げに強い。軽いしね。チョウの翅は工学的にも優れたものなのです。
11.4
屋外のチロリアンランプにぶら下がっていた蛹。
屋外で蛹化した場合、うまく羽化までたどり着けるか心配なのですが。
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