ミシシッピアカミミガメ
2021.7.12
東光院の外の藤棚があるあたりの六郷用水。妻の撮影。
写っているカメは皆ミシシッピアカミミガメ(アカミミガメ、ミドリガメとも呼ばれますが)です。
増えちゃったな。
アカミミというのがわかります。
こういうのも。
縁日などで小さなカメを見て、子どもがカワイイといって親に買ってもらう。
飼育はそんなに難しくはない。
でもね、寿命が長いんですよ。30年とか40年とか。
初めは子どもが喜んで飼育担当をするでしょうけれど、そのうちその子は大人になっていく。家にいなくなるかもしれない。
もう飼いきれなくなるんですね。で、近辺に水辺の環境があると、そこへ放してしまう。
そうやって増えてきたのです。数が増えれば当然自分達でも繁殖できるようになります。
カメが悪いのではないのですが、日本の在来種ではなく、生態系を乱すことになってしまうのです。
最近、新聞などで名前を見かけませんでしたか?
↓朝日新聞デジタル
(社説)外来生物 実効ある規制の強化を(2021年8月8日 5時00分)
コロナ禍で例年とは様子が異なるとはいえ、夏は生き物に触れる機会が増える季節だ。命の大切さを考えるとともに、その命を育む周囲の自然環境にも思いをめぐらせてほしい。
子どもたちにおなじみのアメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)を「特定外来生物」に指定する方向で、環境省が検討を始めた。
外国由来で、生態系や人間の生命・身体、農林水産業に被害を与える恐れがある生物のことだ。国内で繁殖しないよう、野外に放つのはもちろん飼育や売買も法律で禁じられ、違反すると懲役や罰金を科される。
アメリカザリガニもミドリガメも原産地は北米だ。多くの被害が報告されながら、すっかり身近な存在になってしまい、これまで指定は見送られてきた。
それをいきなり変更すると、飼い主が困ってひそかに放してしまい、事態をかえって悪化させる恐れがある。このため輸入や販売、放出を禁じつつ、ペットとして飼うことは認めるという新たな類型を設ける方向で議論が進んでいる。知らずに捕まえて持ち帰った場合などの扱いも、今後詰める。実効性のある規制措置が必要だ。
学校や家で飼うのであれば、最後まで責任を持ち、面倒を見切れなくなったときには、自ら殺処分する覚悟を持たなければならない。残酷で厳しいようだが、生態系を守るためにゆるがせにできない措置だ。
(後略)
「飼育」というのは重大な覚悟のいる営みなのです。
飼育する相手の命に全責任を負わなければなりません。
その覚悟なしで飼育してはいけません。
かわいいから、おもしろいから、と飼育して飼いきれなくなったら放してしまうのでは飼育とは言えないのです。
今、その対策を練っているところですね。
現在、動物を飼育中の方がいらっしゃいましたら、覚悟を決めてくださいね。今飼っているものについては認めようという方向のようですが。
↓国立環境研究所の「侵入生物データベース」です。読んでみてください。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30050.html
ミシシッピアカミミガメ
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