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2021年8月27日 (金)

ヘクソカズラ

0729_14hekusokazura 2021.7.29
お、その季節か。雑草が生い茂るなか、かき分けるように出現。
↓このサイトによりますと
https://www.u-gakugei.ac.jp/~planttgu/dokodemo/pc/069.htm

●ヘクソカズラの葉を揉むと、組織が壊れ、酵素の働きで悪臭を放つ物質ができます。これはメルカプタンといって、人間の体内でも生成され、おならや便の臭いの原因物質となっています。また、悪臭を放つことで有名なスカンクの臭いの元も、このメルカプタンです。
●ヘクソカズラの場合、メルカプタンは細胞の中では他の物質と結合することで臭わない物質になっていますが、細胞が傷つくとこの結合が切れ、揮発性のメルカプタンが生じるのです。このため、虫が葉を噛んだ途端に悪臭が発生し、それを嫌って虫は逃げていくのです。ヘクソカズラにとっては、これはもう究極の食害防御策ですね。
●人間の鼻の、臭いに対する感度は物質によって異なりますが、メルカプタンに対する感度は非常に高く、悪臭の代表格であるアンモニアに比べ1500倍もの感度をもつといわれます。人間は極微量でもこの臭いを感知できるため、メルカプタンはガス漏れ検知のために、ガスの臭い付けにも使われています。

とのこと。メルカプタンはR-SHという物質の総称でして、上の引用では、Rの部分が何であるかはわかりません。
Rの分子量が小さいと悪臭を放つ物質です。
ハマヒサカキという植物の花が咲くと周囲にうっすらと悪臭が漂い、ガス漏れと勘違いする人も出ます。これもメルカプタンのせいです。我が家の近隣にもハマヒサカキはありますので、通行人が間違えたりしないだろうなぁ、と、ちょっと心配したりもします。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%B3-141779
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「メルカプタン」の解説

メルカプタン mercaptan
 チオール基 (メルカプト基とも呼ばれる) -SH をもつ化合物。 RSHの一般式で示される (Rはアルキル基) 。メチルメルカプタン,エチルメルカプタン (単にメルカプタンと呼ばれることもある) ,ヘキシルメルカプタンなどがある。気体または揮発性の液体で,特異の不快臭がある。アルコール類の -OH が -SH で置換された化合物に相当するが,アルコールより水に溶けにくく,水に溶けると弱い酸性を示し,その水素原子は容易に金属原子と置換されてメルカプチドを生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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