TVの気象情報から
↓先ずリンク先をお読みください。
https://tenki.jp/bousai/knowledge/5accc20.html
台風の構造
■台風の眼
台風の中心にあって、風が弱く雲のない領域。その直径は約20~200㎞。一般に、台風の眼が小さくはっきりしているほど、台風の勢力は強いと言われます。
■アイウォール
台風の眼を囲うようにある背の高い雲。非常に発達した積乱雲で形成されており、その下では猛烈な暴風雨となっています。
■スパイラルバンド
アイウォールの外側の雨雲。その下では激しい雨が連続的に降ります。
■アウターバンド
スパイラルバンドの外側で約200~600㎞にわたって存在する雨雲。断続的に激しい雨や雷雨があり、時には竜巻が発生することもあります。
アイウォールが真っ赤な輪として見えます。
眼の部分は青で雨は弱い。完全な中心は雨が降っていないかもしれません。
こういう構造を頭の中に収めて台風に接してください。
台風の中心近くが通過していくと、通過の前後で強風の向きが反転します。「吹き返し」ですね。
このごろ、接近してくるかなり前と遠ざかっていく時とで風向きがかわることに「吹き返し」という言葉を使う予報士さんもいますが、いいこととは思えません。
台風の目が通過する時、一時的に風が弱まりますが、すぐ後から逆向きの強風が吹き返しますよ、というように使ってほしいな。
私が子どもの頃、台風が来ると、米軍機が台風の目に入って観測した、というような報道もあったな。今は誰でも見えるのですものね、時代が変わりました。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/2-1.html
台風に伴う風の特性
過去の台風の地上での風速分布を右半円と左半円に分けて示した図です。進行方向に向かって右の半円の方が風が強いことが分かります。
わかりやすい図があります。
授業では、台風の進路の右側では台風自体の風に加えて、台風の進行速度が足し算されて、風が強くなる。左側では逆になる。と教えましたっけね。で、傾向として台風の進路の右側が「風」左側で「雨」に特に注意するように、とも話したっけな。
参考:台風の風を背中から受けるとき、台風の中心は左斜め前方(極端には左45度方向)にある、と考えてください。
それによって、接近中なのか、遠ざかりつつあるのか、などが、TV などの情報がなくても大まかに把握できます。
災害時の知恵です。
↓同じ日のTVから 海風
東京湾のあたりを見てください。東京湾を囲むように白い雲の輪がありますね。
千葉県でも海岸線から離れた陸地に雲の線。
これ、おそらく、日中の日差しの中で、海は暖まりにくく陸が温まりやすいので、海側が高気圧、陸は低気圧になって、海風が吹いているせいだろうと思います。
「海風前線」というのかどうか、そこまでは私の知識は届いていませんが、出来事の理解自体は間違っていないと思います。
冷たい海風が、陸の暖かい空気の下に潜り込むように吹き込んで、暖かい空気が上昇して雲が発生した。
そういう出来事を見ているのだと思います。
授業で、比熱と海風、浜風、朝凪、夕凪などの関係を話し、大きく季節変化と気圧分布なども話しましたっけ。
↓その記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-a24b.html
2017年2月27日 (月) 比熱
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-4605.html
2017年2月27日 (月) 世界の気圧分布
今回は、こういう出来事が、気象衛星画像で見られるということを知りました。現役だったら絶対に教材に使ってますね。
何でも教材に見えてしまう、教師の「さが」というやつです。
« クスアオシャク | トップページ | ムラサキシジミ »
「理科話」カテゴリの記事
- 無重力と無重量(2022.10.25)
- アリの道しるべフェロモン(2022.08.01)
- チョルノービリ原子力発電所事故(2022.04.26)
- 天気図と風(2022.02.28)
- 刀鍛冶 打ち初め(2022.02.10)
コメント