カマドウマ
2021.7.17
妻が、カマドウマがいたと写真を撮ってきました。屋内です。
カマドウマごときで騒ぐ妻ではありません。
シャワーを浴びているところへカマドウマがやって来たので、シャワーがかからないようにして逃がしてやる、というような人ですから。
触角が長い。
あまり鮮明ではありませんが触角を入れないでトリミング。
捕まえようとしたりすると、すぐに脚が取れてしまう。折角逃がそうと思っていても、それではかえってかわいそう。
箱に追い込んで外へ放すとか、ただ放置して逃げられるところへ逃げ込んでもらうとかするのがいいですね。
バッタですから、とくに害をなすこともなし。不快だ、ということで迫害するのは人間の身勝手というものでしょう。
↓過去記事。写真が結構いい。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_ab4f.html
2008年8月 4日 (月) カマドウマ
★カマドウマについて調べていたら、ハリガネムシという寄生虫の寄生を受けることを知りました。
ハリガネムシというと、カマキリへの寄生がよく知られているのではないか。あるいは私共がカマキリファンなので知っているだけかな。
とにかくまあ、単に「寄生。気持ち悪い」という単純な話ではないようです。
河川生態系の重要な要素であるらしい。
↓参考にどうぞ。
https://biome.co.jp/biome_blog_090/
カマドウマの寄生虫、ハリガネムシが作る川の生態系
2019年10月31日
ハリガネムシは、よく秋頃にパンパンに膨らんだカマキリのお腹から出てくる数cmから数十cmの長さの寄生虫です。ハリガネムシは、ハリガネムシ目に属する生物の総称であり、世界で300種以上、日本では、14種が記載されています。ハリガネムシは、カマキリだけではなく、コオロギやカマドウマなどにも寄生します。
・・・
ハリガネムシが、カマドウマやカマキリなどの陸上昆虫に寄生し、水中に飛び込ませることによって、通常は、陸上で死んだり捕食される陸生昆虫が水生生物に捕食されることになります。驚くべきことは、その餌資源としてのカマドウマの寄与が、極めて大きいということです。ハリガネムシに操られ、川に飛び込んだカマドウマは、アマゴなどの渓流魚に食べられます。研究によると、カマドウマが水に飛び込む3ヶ月ほどの間、それらの魚が食物から得る総エネルギー量の9割以上がカマドウマであり、魚はちょうどその時期にエネルギーを最も多く得るため、年間の摂取エネルギー量を考えてもカマドウマだけから6割もエネルギーを得ているという計算になるようです(Sato et al. 2011)。ハリガネムシの寄生によって、カマドウマが水中にたくさん飛び込み、魚の餌が増える、というところで話は終わりません。実験的にカマドウマが川に飛び込むのを抑制したところ、魚は水生昆虫をたくさん食べるようになりました。魚の捕食により、藻類を食べる水生昆虫が減少したことにより、水中の藻類が増え、また、落葉を破砕する水生昆虫の減少により落葉の分解速度(破砕速度)が遅くなる傾向があるということが明らかになりました(Sato et al. 2012)。これらのことから、カマドウマへのハリガネムシの寄生が川の生態系に大きな影響を与えていることが明らかになりました。
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