反芻
2021.6.23
NHK・Eテレの0655でのクイズ。
この3つを見れば、答えはキリンしかないと思いますが。
あの長い首で反芻するのか、とちょっと迷いましたね。
反芻胃の図解。
で、答えはキリン。
webで「キリン 反芻」と検索してください。動画も見られますが、リンクしません。
長い首を口へ戻っていくのですけど、なかなかわかりにくかった。
首が長いのも大変ですね。
共生する微生物の助けで、セルロースを分解できるのです。私共がサラダを食べると、細胞内の栄養は摂取できるけど、セルロースは分解できない。で、まあ、整腸作用が期待されますかね。
セルロースが分解されればグルコース(ブドウ糖)ですので、栄養になるんですけどね。
↓簡単で明晰な解説。
https://kotobank.jp/word/%E5%8F%8D%E8%8A%BB-606667
百科事典マイペディア「反芻」の解説
反芻【はんすう】
一度胃内に飲みこんだ食物を再度口に吐き戻して咀嚼(そしゃく)の後,改めて嚥下(えんげ)・消化する摂食様式。ウシ,ヒツジ,シカ,キリン,マメジカ(反芻類)などが行う。本来の胃(葉胃およびしわ胃)の前に前胃(こぶ胃および網胃)が分化して,4室性の反芻胃を形づくる(マメジカ類では3室)。前胃の2室内に共生するセルロース分解性の微生物(繊毛虫や細菌)が行う予備消化の後,本来の胃内消化が行われる。なお,ラクダ類は反芻類ではないが,3室からなる複胃をもち反芻する。
↓反芻を英語で何というのかな、と調べたら
ruminate
►vt, vi 反芻する;思いめぐらす,沈思する〈about, of, on, over〉:A cow ruminates its food.
rumination n 反芻;沈思,黙考.[L;⇒RUMEN]
リーダーズ英和辞典第3版より引用
ラテン語由来だそうです。
くれぐれも「r」を「l」の発音で発生しないように。意味が違いますので。日本人にはつらいところですね。
lumen
►n (pl -mi・na /-mənə/, ~s)
1 〔光〕 ルーメン《光束の単位;略 lm》.
2 〔解〕 《血管などの管状器官内の》管腔;〔植〕 《細胞壁で囲まれた》内腔;《中空の針・導尿管などの》内腔.
[L lumin- lumen light, opening]
リーダーズ英和辞典第3版より引用
★独り言
日本語のラ行の音は英語だとむしろ「L」に近いんじゃないのかなぁ。舌の動きから考えて。ローマ字でラ行に「R」を宛てたのが間違いだったのではないだろうか、などと思う私です。
ドイツ語でもフランス語でもrの発音は日本人にはやたら難しい。
「理科おじさん」カテゴリの記事
- 化学の日(2022.10.26)
- 秒速→時速(2022.09.01)
- 風速75メートル(2022.08.31)
- 「ウクライナで生まれた科学者たち」(2022.05.31)
- 反射光(2022.05.09)
コメント