トカゲとヤモリ
2021.5.24
トカゲが走る姿はよく見かけます。
先日、散歩を終えて家に戻ろうとしたら、トカゲの幼体がテラスの真下を走っていました。
私の姿に気づいたのか、テラスに登ろうとしたのですが、10cm強のタイルの段差を登れず、滑り落ち、仕方なくまっすぐ走っていきました。思わず笑ってしまった。ちょっとなぁ、身長とパワーが足りなかったね。
{幼い子猫なんかが10cmの段差を越えられないことがありますが、あれを思い出しましたね}
食卓の窓の向こう側。ヤモリの幼体。ガラス面に見事に貼りついています。
トカゲとは指の構造が違うんですね。
「ファンデルワールス力」を利用しているということです。高校化学でも出てくる用語ですが、完全な説明は高校レベルではちょっときびしいかな。中性原子・分子間でも働くごく弱い力です。希ガスが液化するときの原子間の引力はこれですね。
原子の周囲の電子に生じる偏りが、そばの原子の電子に偏りを生じさせ、その偏り同士が引き合う、と、まあそんな感じですね。
↓日本薬学会
https://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%8A%9B
ファンデルワールス力 van der Waals forces
電気的に中性の分子,あるいは分子の中性部分同士の誘起双極子間の引力をファンデルワールス力とよぶ.一つの分子がもう一つの分子に近づくと,双方の分子中の電子が反発し合うので,互いの電子の動きを規制しはじめる.電子が動くと分子の結合間に一時的な分極が発生し、これにより誘起双極子が生じる.誘起双極子間の引力は静電結合での原子間の恒久的な分極と比べれば非常に弱く,4 kJ/mol(1 kcal/mol)以下の結合エネルギーである. しかし,この作用は疎水性相互作用とともに,医薬品と受容体の結合や、タンパクの高次構造を決める因子として重要である。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)
↓ナショナル ジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9585/
ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明 2014.08.13
今度ヤモリを見たら、そのすごい能力を思い出してください。
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