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2021年4月21日 (水)

すがすがしい天気でした

4月20日。NHKの気象予報士さんが「すがすがしい」という言葉を使っているのを複数回、聞いたと思います。
NHKでは季語のことをかなり気にしているように思われます。そのせいで、「さわやか」は使いにくいんだろうな、と「思い遣る」爺さんです。

↓広辞苑を見ますと

さわ‐やか【爽やか】サハヤカ
(歴史的仮名遣サワヤカとも)
①すがすがしく快いさま。気分のはればれしいさま。爽快。<季語:秋>。源氏物語[柏木]「御心地、―になり果て給へりや」。「―な朝」
②はっきりしているさま。分明。源氏物語[総角]「―に承りにしがな」。「弁舌―」
③あざやかなさま。新しくさっぱりしたさま。太平記[14]「馬、物具誠に―に勢ひあつて出で立たれたり」

すがすが‐し・い【清清しい】
形すがすが・し(シク)
①さわやかで気持がよい。古事記[上]「我が御心―・し」。「―・い朝」
②事の運び方にとどこおりがない。栄華物語[月宴]「それにおぢて、―・しくもなしあげ奉り給はで」
③事にとりかかるのに、ためらいがない。いちはやい。あっさりしている。源氏物語[宿木]「思し立ちぬる事、―・しくおはします御心にて」

広辞苑第六版より引用

{広辞苑には記載がないですが、「すがすがしい」という言葉は夏の季語とされています。}
広辞苑では、「さわやか」と「すがすがしい」が循環的に解説されていますね。
要するにほぼ同じ意味の語なんですよ。
それなのに、「さわやか」を秋の季語とし、「すがすがしい」を夏の季語とする、ということが、そもそもおかしいと私は思うのです。
感性を勝手に束縛するなよな、というのが昔っからの私の持論でして、この2語には典型的に表れていると感じます。

というわけで、昨日の気象情報ではNHKとしては気を使ったんでしょうね。

★ところで、ふと思い出す。

「若葉」という歌
松永みやお作詞・平岡均之作曲で、昭和17年の作だということでした。
「若葉」ですから5月・初夏頃の若葉・新緑でしょうね。

1番は「あざやかなみどりよ」と始まります。さて
2番は「さわやかなみどりよ」と歌い出すんですね。

あらら。昔の歌ですよ。でも「さわやかなみどり」と言っています。秋の「若葉」なのかなぁ。
季語にうるさい人は文句つけないのかなぁ
と、まぁ、うるさい爺さんの文句なのでした。

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