ムラサキツユクサ
2021.2.1
勝手口のドアのすぐ脇。
これムラサキツユクサですね。
もうつぼみかい?早すぎないか?
高校生物でよく行う、「原形質流動の観察」という顕微鏡実習があります。
4月から生物授業が始まって、生徒の状態も落ち着いてきて、連休も明けた頃。
最初の生物実習がこの顕微鏡実習というのはよくあることで。
ムラサキツユクサのオシベの毛の細胞とか、オオカナダモなどが標準的な材料。
ちょうどその頃にムラサキツユクサは咲いてくれているので使いやすい教材なんです。
生徒に自分で採取させて、顕微鏡の使い方から観察まで。
ということは、ムラサキツユクサの花期まで、まだ3カ月くらいあるんじゃないか?
と、戸惑うわけです。
もう一言:実習中に机間巡視をしていて、原形質流動見えたかい?と声をかけると、見えないよ、という生徒がいます。
どれどれ、と覗いてみると、実は視野の中に見えているということもよくあることです。
見るべきものがわからないと、何を見ているのかもわからない、ということなんですね。
で、顕微鏡の視野の中のわかりやすい位置に移動させて、この場所を見てごらん流動が見えるよ、といってやると「ホントだ!」たなるのです。
ちょっと大袈裟ですが、新しい発見というものには、そういう性質がある。
まだ誰も見たことがないものを見て、それを認識して新しい概念を作る。これって、ものすごい精神的なパワーが要るんですよ。
「私は今、たった一人、世界で誰も認識したことのないものをみて認識している」
これが新発見の醍醐味というものなのです。
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