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2021年2月22日 (月)

「数年」って?

朝日新聞デジタルから引用↓

2月に異例の嵐 青森で最大瞬間風速33・5メートル(2021年2月16日 10時37分)
 ・・・
 気象庁は、北海道の日本海側では16日から17日明け方にかけて「数年に一度の猛吹雪」となる恐れがあると発表。見通しがまったくきかなくなり、屋外での行動は危険なため外出を控えるよう呼びかけている。北海道や東北の日本海側を中心とした広い範囲では18日ごろまで、暴風雪などへの厳重な警戒が必要という。
 ・・・

東京では15日の午前9時頃から夕方5時頃にかけてかなりの大雨でした。計76.5mmの雨量でした。
21021521 2021.2.15 21時
この低気圧の通過のせいですね。
この低気圧、この時点で958hPaで、もうすでにかなり強い低気圧になっていますが。
21021606 2.16 06時
946hPaまで発達しました。これはとんでもない低気圧です。冬の台風といっていいですね。(もちろん熱帯低気圧ではありませんので正式な名前としての台風ではありませんが)


で、この強烈な低気圧がもたらす吹雪が、冒頭の引用にある
「数年に一度の猛吹雪」
なわけです。でもなぁ、記録的に気圧の低い低気圧のもたらす現象が「数年に一度」なんですか?納得いかないなぁ。

★では「数年」ってどのくらいの長さなのでしょう?
私の感覚では「数」というのは「5~6」です。英語の several かな。「a few」だと「少しはある」「2~3」でしょうか。
ところが、どうも現在は「数」が「2~3」を表すという語感が主流になってきているらしい。
「数百万円の詐欺」といえば私の感覚では四捨五入の「五入」の方で「一千万円」に近い詐欺事件と思いますが。
現在は「四捨」の方で百万円の桁の事件らしい。

もし「数年に一度」が「2~3年に一度」だとしたら、一昨年程度の過去ですから、「普通なこと」になりゃしませんか?
「5~6年に一度」なら、そう頻繁に起こることじゃない、となりますよね。

気象庁としては「重大」なこととして伝えようとしているのでしょうから、あいまいな表現はやめるべきなのではないか。
そんな気がします。

気象庁の定義では↓
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html#A21

2~3日
  今日を含めて2~3日を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
用例 ここ2~3日は気温が低かった。ここ2~3日は気温が低い見込み。
備考:できるだけ具体的な期間を用いる。

数日
  4~5日程度の期間。
備考:できるだけ具体的な期間を用いる。

しばらく
  2~3日以上で1週間以内の期間を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
備考
a) 乾燥注意報の本文において用いられることがある。また、週間天気予報などでも用いる。
b) 季節予報の発表文には使用しない。
c) できるだけ具体的な期間を用いる。
d)「ここしばらく」も同義。

こんな用法であるらしい。
「数」は「4~5」だそうです。
でもなぁ、やっぱり、災害の危険があるのですから、情報を出す方と受ける方とで意味が食い違っていてはまずいでしょう。
どうもすっきりしない感じが残ります。

↓NHKの放送文化研究所
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20151001_4.html
「数日」は何日ぐらいのことを指すのでしょうか。
「若い人ほど、「数日」を短い日数で考え、60才以上の人たちは、「数日」の感覚が長くなることがわかりました。」

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/219.pdf
『放送研究と調査』(平成15年6月号)の「短くなる数日」

やっぱりね、年寄りと若い人ではとらえ方が異なっている。こういう表現には注意すべきですね。

↓ところでこの記録的な低気圧を、国際宇宙ステーションから野口さんが撮影しました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14803431.html
地上では暴風雪 野口聡一さん、宇宙から低気圧を撮影(朝日新聞デジタル 2021年2月17日 16時30分)

写真・図版:野口聡一飛行士が撮影し公開した、宇宙から見た北海道上空の低気圧=同飛行士のツイッターから

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一飛行士が16日、北海道で急速に発達した低気圧を宇宙から撮影し、ツイッターで公開した。
 気象庁によると、低気圧は一時946ヘクトパスカルまで発達し、北海道に暴風雪をもたらした。最低気圧が950ヘクトパスカルを下回るのは極めて珍しいという。

これは会員記事なので記事全文は読めませんが、写真は見られますし拡大もできます。どうぞ。

↓野口さんのツイッターです。
https://twitter.com/Astro_Soichi/status/1361602377824882688

どちらも同じものですが、ま、どちらか、ご覧ください。

気象衛星は3万6千km上空の静止軌道からの画像ですが、国際宇宙ステーションは地上約400kmですので、解像度が違う。雲の立体感があって、迫力がありますよ。

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