トイレットペーパー
★朝日新聞の朝刊、天声人語のすぐ上に[しつもん!ドラえもん]という小さなコーナーがあります。子ども向けの質問ですが、ドラえもんなので、注意を惹くのでしょう。新聞を開いて「こたえ」を探しに行こう、ということで、どこかに「こたえ」があります。
その3934回目の「しつもん」は、「1970年代、中東の石油産出国の原油価格引き上げで世界経済が影響を受けた出来事は?」というもの。
で、「こたえ」は「オイルショック」なんですが、答えのところのイラストが、しずかちゃんが大量のトイレットペーパーをぶら下げている絵なのです。
さてなぁ、じいさんは考える。1973年でしたか、トイレットペーパー騒動があった。私はもう結婚してましたし、「大人」でしたから記憶がちゃんとあります。でもねぇ、50年近く昔のことですから、その時に10歳だった人が今はもう60近いでしょ。現在、現役で活躍する大人たちのかなりの人は直接にはこのトイレットペーパー騒動を知らないかもしれない。まして子どもが知るわけはない。「こたえ」の欄のしずかちゃんの姿を見ても意味は分からない、親に聞いても知らない親が多分いっぱい。
ちょっとなぁ、適切だとは言いにくいかなぁ、と思う次第でした。
★朝日新聞デジタルの記事から
風刺の笑い、コリほぐし社会の体調整える しりあがり寿、「地球防衛家」でコロナ描く(2021年1月23日 16時30分)
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――グラフが多かった。トイレットペーパー不足も作品になった。
国民みんなで「グラフを見た」1年でしたね。増えた、減ったで、一喜一憂した。それにしても、なんでトイレットペーパーがなくなるのか。わからないよね。危機になると、おしりをふく心配ばっかりするんだよね。日本人は。
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これには笑いました。日本人は危機になるとおしりを拭きたくなるんですか、そうなんだ、確かになぁ。
★NHKの報道
「トイレットペーパーの在庫あります!」投稿の製紙会社が大賞(2021年2月14日 8時28分)
SNSなどの情報が社会に与える影響が強まる中、優れたデジタルコミュニケーションを行った企業を表彰するコンテストが開かれ、去年トイレットペーパーの買い占め騒動の際にツイッターで在庫があると発信し多くの人に安心感を与えたとして、静岡県の製紙会社が大賞に選ばれました。
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その結果、大賞には去年3月にトイレットペーパーの買い占め騒動が起きた際に、ツイッターで、「トイレットペーパーの在庫あります!」と写真付きの投稿を行って拡散され多くの人に安心感を与えたとして、静岡県の製紙企業「丸富製紙」が選ばれました。
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そうなんですよね。やっぱり、なんかあるとトイレットペーパーを買いに走るんだな。
トイレットペーパー騒動
経緯
1973年(昭和48年)10月16日、第四次中東戦争を背景に、中東の原油産油国が、原油価格70%引き上げを決定したため、当時の田中角栄内閣の中曽根康弘通商産業大臣が「紙節約の呼びかけ」を10月19日に発表した[1]。
このため、10月下旬には「紙がなくなる」という噂が流れ始め、同年11月1日午後1時半ごろ、千里ニュータウン(大阪府)の千里大丸プラザ(現:ピーコックストア千里中央店・オトカリテ内)が、特売広告に「(激安の販売によって)紙がなくなる!」と書いたところ、300人近い主婦の列ができ、2時間のうちにトイレットペーパー500個が売り切れた。
その後、来店した顧客が広告の品物がないことに苦情を付けたため、店では特売品でないトイレットペーパーを並べたが、それもたちまち売り切れ、噂を聞いた新聞社が「あっと言う間に値段は二倍」と新聞見出しに書いたため、騒ぎが大きくなり、騒動に発展した。
当時は第四次中東戦争という背景もあり、原油高騰により『紙が本当に無くなるかもしれない』という集団心理から、各地に噂が飛び火し、長い行列が発生したため、マスメディアにも大きく取り上げられ、パニックは全国に連鎖的に急速拡大した。高度経済成長で大量消費に慣れていた日本人が、急に「物不足の恐怖」に直面したために起こったパニックとも言われる。パニックの火付け役は、新聞の投書だとする説もある[誰によって?]。
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マスメディアの報道や流言飛語によって、不安に駆られ、高値で沢山のトイレットペーパーを買った消費者は、山積み保管していた。
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また影響は、トイレットペーパーにとどまらず、洗剤(洗剤パニック[2])や砂糖などの他の日用品にも波及した[1]。
日本の歴史において、文部科学省検定済教科書やニュース写真では、騒動の様子が「オイルショックを象徴する一場面」として紹介されている。
そうなのか。教科書に載っているのか。だとすると子どもは知っているのかもしれませんね。今の教科書のことについては気づかなかったな。
教師になって最初の中学校で。いろんな部屋のいろんな引き出しに「更紙」が入っているんですよ。どうしてかな?と思っていたら、先輩が教えてくれました。トイレットペーパー騒動の時、紙がなくなるというので、大量に更紙を購入したのだそうです。で、しばらくの間、それを使ってプリント教材が作成できました。そんなこともありました。
上で引用したWikiのページの下の方から一部を更に引用↓
その後のトイレットペーパー買い占め騒動
〇東日本大震災
2011年(平成23年)3月に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では首都圏を中心にトイレットペーパーをはじめとする生活物資の買い貯めを行う動きが起きた[3]。〇新型コロナウイルスの流行
店頭の紙製品が品切れとなった、東京都内の店舗。(2020年2月29日撮影)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行が発生した2020年(令和2年)2月に「トイレットペーパーは中国で製造・輸入しているため、新型コロナウイルスの影響でこれから不足する」といったデマが九州地方から発生し、SNSによって広がり[4][5][6]、全国各地の小売店でトイレットペーパーやティッシュペーパーやキッチンペーパーや生理用ナプキンが品切れになる店舗が続出した[7]。後に日本製紙連合会や日本国政府が「トイレットペーパーは、殆どが(日本)国内で製造しており、在庫は十分にある」と否定する事態になった[6][8]。
東日本大震災後、スーパーへ買い物に行ったら、エレベーターが使えないようにしてあって、階段苦手の私は苦労しましたっけ。で、大量のトイレットペーパーや水のボトル、米などをカートに乗せている人がいましたね。確かに。
COVID-19で目立ったのはトイペもありますが、やはりマスクですよね。
家からいつものスーパーに行く途中に、スーパー1軒、薬局1軒がありますが、長い行列ができていたなぁ。
10時の開店のちょっと前に駐車場に入りたいので、車を走らせていると、すごい行列でした。
72歳、いろんなことを経験するものですね。
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