等身大 実物大
先週1月22日だったかな、どこだったかの民放で、カリフォルニア州の動く恐竜模型の話を報道していました。
テレビの前から台所など行き来していたので、しっかり見たわけではなく耳に挟んだ程度。
検索したら↓これでしょう。
【AFP=時事】米カリフォルニア州パサデナ(Pasadena)で15日、ローズ・ボウル(Rose Bowl)で行われている「ジュラシック・クエスト(Jurassic Quest)」のドライブスルーイベントに車で訪れた人々が巨大な恐竜の模型を間近で眺めて楽しむ様子が見られた。
でね、テレビのナレーションで「等身大の恐竜」というような言い方をしていたのです。
反射的に「そりゃないでしょう、実物大でしょ」と声を出して呟いてしまいました。
AFPの記事にあるように「巨大な恐竜の模型」なのです。骨の化石を組み立てて復元した模型があって、それを模した「可動型の模型」でしょう。「復元模型」と同じ大きさの恐竜が動くんでしょ。
復元模型を一応「実物」とみなして、「実物大」というのがいいのではないですかね。
等身大はいかんでしょ。
とうしん‐だい【等身大】
①人の身の丈と同じ大きさ。「―の銅像」
②自分の境遇や能力に見合っていること。
広辞苑第六版より引用
★別の話ですが。
去年の12月に「動くガンダム」が公開されましたね。横浜港の山下ふ頭で12月19日からの公開。
で、その報道で「実物大」「原寸大」「アニメの設定と同じ」という表現があったのです。
https://www.welcome.city.yokohama.jp/blog/detail.php?blog_id=95
動く実物大ガンダムが降臨!
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201219/k10012772591000.html
「原寸大の動く「ガンダム」」
https://www.asahi.com/articles/DA3S14737636.html?iref=pc_ss_date_article
「高さはアニメの設定と同じだ」
「実物」のガンダムなんてありゃしない。ですから「実物大」はダメでしょ。
じつぶつ‐だい【実物大】
実物と同等な大きさ。原寸大。
広辞苑第六版より引用げんすん‐だい【原寸大】
模型や図面などの寸法が、実物と同じ大きさであること。
広辞苑第六版より引用
「原寸大」の方がまし。
一番いいのは「アニメの設定と同じ」ですね。
言葉を商売道具にする人は、言葉に敏感であってほしいですね。
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