半影月食
11月30日は望でした。
2020.11.30
TBSのNスタ内の森田さんの気象情報画面。午後6:46の画像です。
おお満月なのか、ということだけ理解して画面を撮影。
なんだか月の左上が薄っすら暗く見えるかもしれない、というような話をしていましたが、私は特に意識はしていませんでした。月食のことをまったく知りませんでしたので、月が欠けていくごく初めの状態というような話をしているのかと思っていたのです。
そうしたら、翌日、ウェブ上でニュースを読んでいたら「半影月食」の話があちこちにあったのですね。
あ~、そうか、その話だったのか、と翌日になってから理解。
↓ウェザーマップの動画ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/0532fba5fdfb4eca19b3d8e66084ce7c9e6acd65
【動画解説】あす半影月食 広く観測チャンス 月にうっすら影 観測のポイントは?
11/29(日) 13:38配信
あす30日(月)は「半影月食」が起こります。
半影月食とは、月が地球の半影という薄い影だけに入った状態で、今回もうっすらと月が欠けます。通常、月食と言っているのは、地球によって太陽光がほぼさえぎられた本影で隠れた本影食の状態をいいます。
半影月食の時間は全国同じで、食のはじまりは午後4時30分とまだ明るい所や月が出ていない所が多いですが、最大となる午後6時43分頃にはしっかりと日が暮れ、午後8時56分に終わります。
・・・
半影は薄い影なので、肉眼では月が欠けているかどうか、はっきりとはわかりません。望遠鏡や双眼鏡を使ったり、カメラでは、月の模様がわかる程度にズームできると、月の左上がぼんやりと薄くなる変化を捉えることができそうです。
「6:43頃が食の最大」だったようですので、テレビ画面で見たのはちょうど最大食のころだったのですね。
↓ウェザーニュースの解説がわかりやすい。
https://weathernews.jp/s/topics/202011/290065/
今日は満月 ビーバームーン 夕方には半影月食も
2020/11/30 06:22 ウェザーニュース
11月は30日(月)18時30分頃に満月を迎え、さらに「半影月食」が起こります。
・・・
11月の満月、英語で“Beaver Moon”
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。
11月の満月は“Beaver Moon(ビーバー月)”と呼ばれることがあります。
・・・現象おさらい 満月とは
・・・
つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
・・・
地球の半影に隠れる「半影月食」さらに今回、満月の瞬間を挟む時間帯には「半影月食」が起こります。
半影月食とは、月面から見て部分日食が起こっている状態です。
月食という名が付いているものの月が欠けて見えることはなく、グラデーションのように片側が少し暗く見える現象です。照明を半分隠したような状態というと想像しやすいかもしれません。半影食の始まり:16時32分頃
半影食の最大 :18時43分頃
半影食の終わり:20時53分頃
・・・
2枚目の写真を見直していただくと確かに左斜め上が黒ずんでいることがわかります。
国立天文台のHPで計算してもらいました。
なるほど、こう見えていたのですね。(我が家からは見えない方角です)
↓国立天文台の解説です。正確でしかもわかりやすい。
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
月食とは
★本影・半影といってもピンとこないかもしれませんので、過去記事から私自身の描いた図を再掲します。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-26b4.html
2012年5月29日 (火) 金環日食:1
ここで、金環食というものはどういう位置関係で起きるのかを解説しました。
この図は地表面に月の影が落ちる図になっていますが。
この中の「月」という部分を「地球」に置き換え、「地表(1)」となっているところを「月面」と置き換えて考えてください。
それと、上に引用したウェザーニュースの記事中「半影月食とは、月面から見て部分日食が起こっている状態です。」という解説を合わせて見直してください。地球の半影の中を月が通過するということは、月面から見ていると、地球によって太陽の部分食が起きる、ということが理解できるでしょう。
ウェザーニュースの解説、お見事です。こういう発想の転換ができると「あぁそうなんだぁ」という理解が成立して現象の理解がより深くなりますね。
「自然」カテゴリの記事
- フェーン現象(2022.09.20)
- 台風など(2022.09.20)
- 今年も後半戦に入りました(2022.07.04)
- 折れた飛行機雲・夕焼け(2022.05.17)
- 上弦の月(2022.05.16)
「理科おじさん」カテゴリの記事
- 化学の日(2022.10.26)
- 秒速→時速(2022.09.01)
- 風速75メートル(2022.08.31)
- 「ウクライナで生まれた科学者たち」(2022.05.31)
- 反射光(2022.05.09)
コメント