木星と土星の接近
下の2つの記事で木星と土星の接近の話を書きましたが、その続きです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-2d220f.html
2020年12月17日 (木) 木星と土星が接近
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-20e908.html
2020年12月18日 (金) 木星と土星が接近:写真
★下に引用する記事によりますと
「惑星で星空視力大実験!!!」
https://www.nayoro-star.jp/mokuseidosei/jp/
というプロジェクトがあるそうでして、これはおもしろそう。
関心のある方は是非お読みください。
木星と土星、400年ぶりの大接近 21~22日夕方に(朝日新聞デジタル 2020年12月18日 17時00分)
木星と土星が今月、日の入り後すぐの西の空で大接近している。21日から22日にかけては約0・1度と、1623年以来約400年ぶりの近さとなる。次にここまで近づくのは60年後の2080年という。天文台職員らでつくるプロジェクトが「一生に一度見られるかどうかの天文現象をぜひ目で確かめて欲しい」と観察報告を募っている。
国立天文台によると、木星と土星は22日午前3時ごろに最接近する。日本からは、21日と22日の日の入り直後に南西の空の地平線近くに並んで見える。その隙間は約0・1度で、月の直径の約4分の1ほど。
・・・
0・1度のずれは、ふつうなら視力が1あれば余裕で見分けられる。ただ、星の場合は見分けが付きにくい可能性があり、実際に観察して確かめてもらおうと、プロジェクトが特設サイトで報告を募っている。(小川詩織)
★12月21日17時の星空です。かなり地平線に近いので、西が開けていないと見えないかも。時間が経過すると更に低くなってしまいます。
★「0・1度のずれは、ふつうなら視力が1あれば余裕で見分けられる」、これが私にとって「あっ、そうか」でした。
視力は視角なのでしたっけね。木星を見る視線と土星を見る視線がなす角度がこの場合の「視角」。
視角を「分」という単位で表した時
視力=1÷視角(分)
と定義されます。
1度は60分です。
ということは、0.1度は6分。
1/6≒0.17 ですから、視力0.2位で見分けられるはずなのです、原理的にはね。
但し夜空の星は、観測条件でぼやけたり、明るい土星の隣の木星は見づらかったりしますけど。
そこで「惑星で星空視力大実験!!!」となるわけですね。
壮大な視力検査をやってみるのも最高におもしろいと思います。
(私は近視に乱視に老眼ですので、とても無理そうだけど。)
視角と視力のグラフです。
横軸が分単位の視角、縦軸が視力です。
視力1なら1分が視角です。
横軸6のところが、今回の木星と土星のなす角です。
さて、よかったらどうぞ。
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