アズマヒキガエル
2020.10.18
ヒキガエルが姿を見せた、と妻が撮影してきました。
腹側の模様ってこんなだったっけ。いつも上からしか見ていないので知りませんでした。
どこで冬眠するのやら。
ところで、調べていたら、ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルという2種あるんですね。
いつも「ヒキガエル」で済ませていましたが。
その違いはどういうところにあるのか。下にリンクしたWikiによると「眼と鼓膜間の距離」というのが見分けのポイントらしい。
慣れないと鼓膜が見分けられないかもしれません。トリミングします
眼の後ろに円盤状の部分がありますね。これが鼓膜。
で、鼓膜の円形が大きくて目に近い。
ということは、この写真のカエルはアズマヒキガエルのようです。
長く付き合ってきましたが、今頃になってちゃんとした種名を知りました。
ごめんな。来年からはちゃんとした名前で呼んであげるよ。
B.j.japonicus ニホンヒキガエル
体長7 - 17.6センチメートル (cm) [3][4]。鼓膜は小型で、眼と鼓膜間の距離は鼓膜の直径とほぼ同じ[2][3][4]。
B.j.formosus アズマヒキガエル
体長6 - 18 cm[4]。鼓膜は大型で[4]、眼と鼓膜間の距離よりも鼓膜の直径の方が大きい[2]。
★ところで、ヒキガエルには毒があります。
写真で鼓膜の上に細長いこぶ状のでっぱりがありますね。ここから毒液を出します。
うっかり触らないでください。触ったら十分に手を洗ってください。
ヤマカガシというヘビは、ヒキガエルもエサにしますが、ヒキガエルの毒を「頸腺」という器官に蓄えるのだそうです。
↓今年3月の記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-ffa45d.html
2020年3月 2日 (月) ヤマカガシ
「日本のヤマカガシは、毒を持つヒキガエルを食べ、その毒を蓄えることが知られている。」という記述がありますよね。
自分が食べた毒性物質を、自分が利用するのはまあ、そうなんだろう、まあいい、として。
実は、メスのヤマカガシは、その毒性物質を卵を通じて幼生に渡すのだそうです。
ヒキガエルを与えないで飼育したメスの仔は毒をもたないそうです。
何らかの方法で、卵黄を通じて幼生に「毒」を渡すのでしょうが・・・すごいことをしますね。
上に書いた、化学修飾とか、たんぱく質などで包む、といった方法で卵黄に分子サイズで溶かしておいて、幼生の側がそれを毒に戻すのか。
あるいは、細胞膜と同じような膜で小胞をつくりその中に毒を封入して卵黄に入れておき、幼生は時期が来たらそれを取り込む、のか。何にしても、生物というものは、すごいことをします。ため息が出るほどです。
東京化学同人の「現代化学」という雑誌の2018年5月号に掲載された記事を引用しています。
↓この記事です
餌の毒を再利用するヘビ
― ヤマカガシの柔軟な防御行動 ―
森 哲
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