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2020年11月18日 (水)

オンブバッタ

1020_8onbubatta 2020.10.20
いろいろ複雑な状況です。
葉に開いた穴はオンブバッタの食痕。おそらくこのメスが食べたんじゃないか。
そしてこのメスが糞をして間もないと思う。
で、オスがメスに乗っていて、オスの腹部の赤味が見えます。この時点では交尾していません。
この時点が交尾を求めている時なのか、交尾後なのかもよくわかりません。
オンブバッタのオスは、交尾後もメスに乗ったまま独占し、自分が渡した精子で受精卵を産んでほしい、という行動をします。
さ、どういう状態なのかな。

★先日の朝日新聞の読者投稿欄「声」から↓81歳の男性の投稿でした。

(声)バッタの調査から見えた自然(朝日新聞デジタル 2020年11月14日 5時00分)
 ・・・
 10月初旬、バッタの生息調査が名古屋市内41地点で3日間にわたり一斉に行われた。市民と専門家ら約500人が参加。私は緑地2カ所でリーダーを務めた。
 多種のバッタからオンブバッタ、ショウリョウバッタ、トノサマバッタなどよく知られる11種を調査対象に選び、捕獲する。41地点で捕獲したバッタは1種足りない10種で計875匹だった。DNA解析をしており、全体のデータや考察は来年報告される予定だ。
 ・・・
 「チキチキ」と鳴いて飛び出すショウリョウバッタを、捕虫網を振り回して追いかけた。そんな体験をした子どもたちは将来、自然の大切さを感じる大人になってくれるに違いない。

素敵ですね。バッタが足元から飛び出すような原っぱがなければなりません。飛び出したら目で行方をきちんと追う。着地した点に視線を固定したまま、そっと近づいていく。捕虫網の長さ範囲まで近づいたら、着地点めがけて真上から捕虫網をかぶせる。そして、捕虫網の中を点検すると、かなりの確率でバッタが採れます。このワクワク感がたまらない。
昆虫採集なんて残酷だなどと言わないでください。相手の行動をよく知り、その特性を利用して採集する。こういう経験は大人になっても大事なものなんです。こういう経験のバックグラウンドの上に豊かな個性が育つのです。

私がガキの頃はショウリョウバッタの飛ぶ時の音は「キチキチ」と言ってましたっけ。だからショウリョウバッタはキチキチバッタでした。

★脱線ついでにもういっちょ。
11月15日の朝日歌壇から。高野公彦選
ザリガニを小枝とスルメで釣って見せ孫に伝えるアナログ技術:(堺市)蟬 正敏

「おじいちゃんスゴイ!」と目を丸くしただろうね、と妻と笑いながら読みました。
体で体験する、ということは大事なのです。バーチャルに見て頭でわかっただけじゃダメ。新しいものを作り出す力は幼いころからの「体験」なんですよ。

ちなみに、お恥ずかしいけど、我が家では、ザリガニを釣って飼育し、産卵・孵化・生育まで体験しましたよ。

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