ホウセンカ
2020.9.14
純白のホウセンカ。私のイメージではホウセンカは赤いので、すごく面白い。
これを見て一目で、ホウセンカだ、というのは難しい気がします。花の形や距を見て、ああホウセンカなのか、となります。
9.17 白
つぼみのうちから一人前の距。立派ですね。
薄紅というか、ピンクっぽいというか。淡い色が素敵です。
9.27
鮮烈な赤ですね。こうなると爪紅という名にふさわしい。
私は男の子でしたから(大昔は)、草花遊びで「お化粧ごっこ」はしませんでした。オオバコを相撲草と呼んで遊んだけど。
女の子はホウセンカで爪を赤くするとか、オシロイバナの種子の中の白いデンプンの粉末をおしろいに見立てて遊ぶとか。今でいうとジェンダー役割の固定化とかいうことになるでしょうけど。大人の女性のお化粧にあこがれたんじゃないですか。
↓季節の花300
https://www.hana300.com/hosenk.html
鳳仙花 (ほうせんか)
(爪紅(つまべに))
(Garden balsam, Touch me not)・・・
・学名
Impatiens balsamina
Impatiens :
ツリフネソウ
(ホウセンカ)属
Impatiens(インパチエンス)は、ラテン語の 「impatient(我慢できない)」が語源。種子が熟すると勢いよくはじけ飛ぶことから。・・・
別名
「爪紅(つまべに)」
昔、鳳仙花の花で爪を染めたことから。
↓英語にも「impatient」という語はありますね。「我慢強い」という意味の「patient」の否定形ですね。患者も「patient」。「苦を受けている」ということかな。
impatient
►a
1 気短かな,性急な,せっかちな,いらいらする〈at, with〉;落ちつかない
・be impatient of… …に耐えきれない,我慢できない;〈解釈〉を許さない.2 もどかしがる,しきりに…したがる〈to do〉
・be impatient for… …が欲しくてたまらない.
[OF<L]
リーダーズ英和辞典第3版より引用
花300からの引用に「Touch me not」という名前も載っていますね。
↓研究社 新英和中辞典での「Touch-me-not」の意味
touch‐me‐not
アクセントtóuch‐me‐nòt
名詞可算名詞
(《複数形》 touch‐me‐nots) 【植物, 植物学】 ツリフネソウ属の植物; (特に) キツリフネ.
[そのさやは手を触れるとはじけて種子がこぼれることから]
「触らないで。弾けてしまう」ということのようです。
この「touch‐me‐not」を見て思い出したのは「forget-me-not」。
「忘れないでね」=「勿忘草」ですね。古文的には「勿忘」=「な わすれそ」ですか。
おもしろい言い回しですね。
forget-me-not
わすれな‐ぐさ【勿忘草】
(英語名 forget-me-not から)ムラサキ科の多年草。一年草として観賞用に栽培。原産地のヨーロッパでは水湿地に群生。高さ約10~30センチメートル。春夏に、巻尾状の花穂に藍色の小花を多数つける。春
広辞苑第六版より引用
↓Wikiから
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%AB
ホウセンカ
赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名がある。爪にホウセンカの汁を塗り、初雪が降るまで色が残っていたら恋が実ると言う伝承もある。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、「てぃんさぐぬ花」は広く知られた民謡である。その歌詞にもこの花で爪を染める話が扱われている。
http://bunbun.boo.jp/okera/tato/teinsagunu_hana.htm
てぃんさぐぬ花や
爪先(ちみざち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬゆし事(ぐとぅ)や
肝(ちむ)に染(す)みり
ホウセンカの花は
爪先に染めなさい。
親の言うことは、
心に染めなさい
1番です。上が「うちなぁぐち」、下が「やまとぐち」。
曲は知っていましたが、歌詞の意味は知りませんでした。
« 線路柵のところで | トップページ | ニラ »
「植物」カテゴリの記事
« 線路柵のところで | トップページ | ニラ »
コメント