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2020年10月

2020年10月30日 (金)

今年の10月31日は望です

敢えてさりげなく表現してみました。
今年のハロウィンは満月です。しかも、この10月は2回の望があるので、ブルームーンなんですね。

2020.10.2  望
2020.10.31 望

森田さんのお話↓
https://news.yahoo.co.jp/byline/moritamasamitsu/20201020-00203421/
46年ぶり!!満月のハロウィン
森田正光 | 気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ会長
10/20(火) 14:48

・・・
今年のハロウィンは満月

 満月は一か月に一回か二回は必ずやってきますから、10月31日に満月が重なったとしても、とりたてて珍しくないようにも思えます。ところが実は、ハロウィンの日が満月になるのは1974年以来、46年ぶりのことです。

 地球を回る月の軌道というのは完全な円形ではなく微妙にズレているので、年によってバラつきがあります。したがって、同じ月の形が特定の日に現れるのは、なんと約19年に一回の出来事です。このことは今から約2450年前に、ギリシア(アテナイ※首都アテネの古名)の天文学者メトンが発見したことから「メトン周期」と呼ばれています。さらに日界(午前0時)の前に満月を迎えるなどの条件を加えると、今回は1974年以来のハロウィン満月という事になるのです。
 
 では実際に、ハロウィンと満月が重なった日を見てみましょう。

   10月31日と満月が重なった年(1800年以降)
1868年(明治 元年)
1944年(昭和19年)
1955年(昭和30年)
1974年(昭和49年)
2020年(令和 2年)
2058年
[出典 国立天文台、こよみのページ 著者作成]

 表のように、過去200年ほどさかのぼっても10月31日と満月が重なったのは、今年も含めて5回しかありません。また、次回は38年後の2058年なので、かなり珍しい現象と言えるでしょう。
・・・
私はこの記念すべき日を「お月見ハロウィン」と名付けたいと思います。
・・・

ということです。明日の晩、月が出るといいですね。東京は予報では明日は一日中晴れなんですけどね。

↓ブルームーンについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3
1季節(二分二至で区切られた3か月間)に満月が4回起こるとき、その3回目。
ひと月(暦月)に満月が2回巡ること。その2回目とは限定されない。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3-190018

ブルームーン(英語表記)Blue Moon
知恵蔵miniの解説

1カ月の間に満月が2回ある現象。月の満ち欠けは平均29.5日周期で繰り返されるが、ひと月の長さは2月を除き30日か31日であるため、およそ2年半に1度の割合で、ひと月に2回(1日と30日または2日と31日)満月が巡ってくる場合がある。「ブルームーン」という言葉は天文用語ではなく、言葉の由来も明らかにされていないが、欧米では神秘的な現象として人々に知られ、「ブルームーンを見ると幸せになれる」という言い伝えも残されている。今後10年間に日本で観測できるのは、12年8月、15年7月、18年1月・3月、20年10月となっている。
(2012-08-5)


↓過去記事です。2018年にちょっとした騒ぎになりましたっけね。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-63f1.html
2018年2月 2日 (金) スーパーブルーブラッドムーン

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-56b5.html
2018年3月30日 (金) ブルームーン

2018年は
 1/2と1/31が望
 3/2と3/31が望

間の2月は28日しかないので、望がなかったのでしたね。
「ああ、今月は『のぞみ(望)』のない月なんだ」なんて、笑ったりして。

思い出しました。

イエユウレイグモ

1003_5ieyuureigumo1 2020.10.3
またしても幽霊現る。どういう家なんだ?我が家は。
1003_5ieyuureigumo2
体長が2mmあるかないかの幼体です。
ということは、成体が交尾して、産卵して、孵化したんですよね。
成体が複数いるというだけでもなんだかなぁ。
幼体が食べるような小昆虫がそうそういるわけでもないしなぁ。
どうやって生き継いでいるのかな。
一生に何回食事をするのかね、君たちは。
どうにも謎なんですが。

ヒナバッタ

1002_21hinabatta1 2020.10.2
日テレのニュース。「園児がピンクのバッタ発見」だそうです。
私はこのヒナバッタというのは実際には見たことがありません。
珍しいものですが「ピンクのヒナバッタ」で検索すると何件かヒットします。
色素を失ってしまうアルビノよりは出現頻度は高いのかな。
遺伝子の変異、と言ってしまえばそうなんでしょうけど。
通常の個体とピンクの個体のゲノム分析でもしなければ何が起こっているのかは特定できないでしょうね。

「名和昆虫博物館」という名前も懐かしい。昆虫ファンにとってここは「聖地」なのです。
久しぶりに聞いたぞ。

ヒメハラナガツチバチ

1002_19himeharanagatutibati 2020.10.2
この姿勢が独特でしてね。これをみれば、ハラナガツチバチだ、とわかります。「ヒメ」か「キンケ」かは別にして。
今年は少なめだと思います。キバナコスモスが咲くころにいっぱいこの姿のハチを見るのですが、例年は。
ごつい感じのハチですが、特に危険はありませんので、のんびり観察してください。

イノコヅチ

1002_17inokoduti 2020.10.2
線路柵内に生えていました。草刈りで刈り取られちゃったけど。

いのこずち【牛膝】ヰノコヅチ
 ヒユ科の多年草。各地で普通の雑草。茎は四角で、節が太い。高さ約80センチメートル。夏秋の候、緑色五弁花の花穂をつける。果実は苞ほうにとげがあり、衣服などに付着する。近縁種ヒナタイノコズチの根を乾燥したものを牛膝(ごしつ)といい、漢方で利水・強精・通精・通経薬とし、俗間では堕胎薬にした。フシダカ。コマノヒザ。秋

広辞苑第六版より引用

「牛膝(ゴシツ)」というのは中国名ですね。で、漢方での名前も牛膝です。
でも和名としては「猪子槌」ですから、「つち」が連濁で濁ったわけですので「ヅチ」がいいのではないか、と感じる次第です。
「イノコズチ」で通用するのですが、なんだか居心地が悪いので敢えてイノコヅチにしました。
猪の子たち=うり坊たちが走っていく、と想像してみてください。意外と可愛らしく見えるかもしれません。
なお、この場所は日当たりのいい場所ですので、ヒナタイノコヅチのほうが正確かもしれません。
イノコヅチの生えた草っ原を漕ぐと、ズボンがひどいことになるんですよね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%B3%E3%83%85%E3%83%81
イノコヅチ(猪子槌、学名: Achyranthes bidentata var. japonica)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年草。

名称
和名イノコヅチの由来は、茎の節が膨らんでいて、猪子の膝のように見え、これを槌に見立ててこの名がついた[2]。

ウリハムシ

1002_13urihamusi 2020.10.2
何の葉だったか忘れましたが、ウリ科ではない植物の葉の上でウリハムシを見ました。
今、ウリ科の植物はこのあたりにほとんどないと思いますが。
ウリ科がなければ何か別のものを食べるんでしょう、きっと。まずそうな顔して。
しょうがないやね。

次世代新幹線

今朝、テレビのニュースを耳で聞いていて、思わずニヤリ。
何かと言いますと

次世代新幹線 走行試験公開 最高時速360キロで営業運転目指す(NHK 2020年10月28日 5時23分)

北海道新幹線の札幌延伸に向けて、JR東日本が開発を進めている次世代新幹線の試験車両「ALFA-X」の走行試験が27日夜、東北新幹線の線路で、初めて報道陣を乗せて行われ、最高速度を、一時、時速380キロまで上げて走行する様子が公開されました。
・・・
走行試験は仙台駅と盛岡駅の間で行われましたが、岩手県の一ノ関駅の手前で、時速は、現在の新幹線の最高時速である320キロを上回る、380キロに達しました。走行中、車内に大きな振動はなく、テーブルに置いたペットボトルも左右に大きく動くことはありませんでした。
・・・

何の変哲もないニュースではあります。ただね
「走行中、車内に大きな振動はなく、テーブルに置いたペットボトルも左右に大きく動くことはありませんでした。」
これがね、半世紀以上も昔の記憶をくすぐるんですね。

1964年、前回の東京オリンピックの前、東海道新幹線の、開通前の走行試験だったと思うんですが、NHKの鈴木健二アナウンサーが実況中継していたのを見てたんですよ、ワタシ。
そうしたら、最高速に達した時くらいに、「テーブルに置いたコーヒーカップが揺れません、こぼれません」と大きな声で中継していたと記憶します。
半世紀経って、コーヒーカップがペットボトルに変化したんだなぁ、でもおんなじことを言ってらぁ、と笑ってしまったのです。当時はペットボトルなどというものはありませんでしたのでね。

★上の話は高校1年生の時。高校2年生の3学期の終わりの修学旅行の帰りかな。東海道線を鈍行で帰ってきたんですよ、ナント。300人の大集団が。
新幹線と並行して走っていて、新幹線が駅に入って停車した。我ら高3のアホども叫ぶ「お~、新幹線を追い越したぞぉ、俺たちゃ新幹線より速い!」とね。つまんない話でした。スミマセン。

2020年10月29日 (木)

0655から

0930_ 2020.9.30
(ニヤニヤ)これには引っかかりそうになった。
3と8の最小公倍数で、24年?ん?まさかね。
考えてみれば簡単。3年後から桃・栗が「毎年」収穫できるようになり、8年後からは柿も一緒に収穫できるようになるので、答えは「8年後」なんですね。

1014_1neko 10.14
気象予報士の平井さんがテレビに映ると、猫が黒い球のついた棒を追っかけたくなる、というのは以前からやっていたのです。
で、猫が黒い球を追っかけるという画面を見る猫、となるとやっかいだ。
「『平井さんと猫』を見る猫」となると、とめどがない「・・・『を見る猫』」はいくらでも続けられる。
「合わせ鏡状態」というのかな。

ずいぶん以前、初めてビデオカメラというものを買った時のこと。
ビデオカメラの出力をテレビに入力して、ビデオカメラが撮っているものをテレビでモニターできたのです。
そこで、三脚を立ててビデオカメラを載せ、テレビ画面を撮影しながらその出力をテレビに入れてやった。
「やったね!!」合わせ鏡状態が発生したのです!!
もちろん解像度というやつがありますから、無限に続くわけじゃないけど、おもしろかったなぁ。

あの状況を猫が再現しそうですね。無限に増殖する猫。

チョウたち

1002_10tumaguro1 2020.10.2
羽化したツマグロヒョウモンの旅立ち直前の顔。
「お世話になりました、さようなら」と言っているかな?まったくかわいいものです。
1002_16benisijimi
ベニシジミを見かけました。白い顔に黒くて大きな目。印象的ですね。
ヤマトシジミが圧倒的に多い中、ベニシジミなんかを見かけると、なんだか得したような気分です。
1002_18kityou
キチョウだと思うのですが、ツマグロキチョウとの識別ができているのかと問われると「全然ダメ」としか言いようがない。
キバナコスモスのおかげでいろんな虫と出会えます。

名月と満月

1001_18meigetu1855
2020.10.1
旧暦8月15日。NHKテレビの気象情報番組から。
これは「中秋の名月」です。
正午の月齢が13.7でした。

1002_22mangetu1842
10.2
TBSの気象情報番組から。
この日が「望」でした。
正午の月齢が14.7でした。

まあ大差ない。「ほぼ満月」を楽しめばいいのです。
こういう楽しみは、キチキチに詰めない方がいい。ゆったりどうぞ。
「ほぼ」ですむものはそれでいいですよね。

↓参考
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html
中秋の名月
陰暦では月の満ち欠け周期の約半分にあたる15日が満月であると考えられていました (→名月必ずしも満月ならず)。
むしろ、暦には天文学的な意味での満月=望がいつかという情報は載っておらず、15日=満月と認識されていました。
とくに太陰太陽暦で8月15日の夕方に出る月は中秋の名月と呼ばれます。

デュランタの実

1001_9duranta 2020.10.1
デュランタは花はいっぱい咲くのですが、結実率は比較的低い。今年は多い方かも。
花が終わったらすぐ剪定する、という方はこの丸い実にお目にかかれません。
ちょっと我慢して実を結ぶかどうか、観察してみてください。

斑入り葉のアサガオの花

1001_7huiriba 2020.20.1
とてもアサガオとは思えないような花が咲いていました。
1001_10huiriba
しかも2輪も。
潜性の形で変化の遺伝子を持っているのですが、多少は影響が出てしまうということがあるのかなぁ。
遺伝というのは難しい。結実できるはずなので、採取して来年蒔いてどんな組み合わせの花になるか見なければなりません。

ササグモ

1001_5sasagumo 2020.10.1
ずいぶんお腹が大きい。産卵前のメスでしょう。
葉を折り曲げて産卵し、メスが卵を守る、という姿を今年は見かけませんでした。
でも、私の目には入らないところで、繁殖しているのです。増えてくれるといいな、というクモです。

2020年10月28日 (水)

電子レンジ

昨日、やかんの熱源の話を書いた記事です↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-c18ed3.html
2020年10月27日 (火) ヤカン

ここでこういう表現をしました↓
「電子レンジのマイクロ波は2.45GHzです。これが水の分子集団を揺さぶる。水の分子の動きが激しくなればそれが熱エネルギーですから水を加熱できる。」

「マイクロ波が水分子を揺さぶる」とは書いていないことに注目してください。
よくお目にかかる説明は

マイクロ波が水の分子を振動させて、分子同士の摩擦によって加熱される。

こういうストーリーです。

そもそも分子のレベルで「摩擦」というのはありえません。
摩擦というのはマクロな固体表面が互いに接してるときに起きる現象。
分子の絵はよく見ますが、実際に絵のような形の「表面」を持っているわけではない。電子の分布のイメージを描いただけで、「リジッドな表面」はないのですから、分子の摩擦で熱が出るというのは間違い。
人間がタオルで肌を摩擦すれば温かくなりますけどね。話は違うんです。

化学の方で赤外線吸収スペクトルをとることはよくあるのですが、水の吸収スペクトルがかぶさって邪魔になることは多いのです。水の吸収スペクトルは赤外領域にありますのでね。

マイクロ波レベルの周波数では個々の水分子を揺さぶることはできません。
水分子は水素結合で集団を作っていて、その集団に電気的な分極が現れることがあり、マイクロ波はその分子集団を揺さぶるのです。

よくある解説とその誤解はもうやめにしましょうよ。

↓ちょっとややこしいかもしれませんが参考にどうぞ。
http://www.cml-office.org/atom11archive/water/microwave.html
電子レンジで加熱できるわけ

 電子レンジの加熱周波数は、日本では2.45 GHzである。水分子の分子内振動は、OH伸縮振動、逆対象伸縮振動、変角振動などがあるが、いずれも赤外線の周波数のところにあり、マイクロ波よりは3~4桁ほど高い。水素結合を介した分子間振動はTHz領域にあるが、それでもマイクロ波より2桁高い周波数のところである。従って、電子レンジで使われている電磁波が水分子の分子内振動や分子間振動に直接エネルギーを与えることはない。
・・・
 マイクロ波の電場と相互作用する直接の相手は、水分子が集団で作る分極Pであり、個々の水分子ではない。Pとの相互作用を通して、個々の水分子が影響を受ける、と思った方が理解しやすい。

https://science.shinshu-u.ac.jp/~tiiyama/?page_id=8005

水の場合、
運動の自由度は 並進 3, 回転 3, 振動 3
となります。振動エネルギーのエネルギーギャップは
1595 cm−1, 3657 cm−1, 3756 cm−1,
で、やはり赤外線のエネルギーに相当します。
一方、電子レンジで使われている電磁波はマイクロ波(振動数 2.45 GHz) で、
上と同じ波数の単位に直すと 0.08 cm−1 となり、電磁波 1 粒のエネルギーとしてはずっと小さいことがわかります。
というわけで、電子レンジは、水の振動エネルギーを直接励起しているわけではなく、
水の集団運動を励起することによって、水を含む食品の加熱を行っているようです。


「電磁波 周波数 波長」で検索して画像を見ますと、ガンマ線から、可視光、電波まで、広範囲の電磁波の周波数と波長の関係がわかりますよ。

オオカマキリ:2 交尾

1006_16ookamakiri1240 2020.10.6
12:40。デュランタで。
オスがメスに乗っていました。まだ交尾には至っていません。
1006_24ookamakiri1500
15:00。この時も、まだ交尾には至っていません。メスが受け入れていないのかな。
1006_26ookamakiri1720
17:20。交尾が始まっていました。交尾器が結合しています。

昔、オオカマキリを継代飼育していた頃の経験では、交尾は何時間も続きます。
飼育下での観察では、交尾が終わるとオスはパッとメスの背中から飛び降ります。即座にケースの蓋を開けて、オスを外へ出します。自然環境下でも、同じようにおそらく交尾終了後にはオスは飛び降りるでしょう。メスがオスを食うという話は有名ですが、そう頻繁に起こる出来事ではないのではないでしょうか。オスだって複数回交尾して自分の遺伝子を残す可能性を高めたいはずですからね。

さて、今回。
1007_2ookamakiri0900 10.7 
09:00
朝、見に行ったら、交尾が続いていました。気温が下がって、メスもオスも活動が鈍くなったのかもしれません。
1007_7ookamakiri1220
12:20
昼の散歩で見に行ったら、メスだけしかいませんでした。
オスはどうしたかな。飛び降りたかな。行動が鈍くて食べられてしまったかな。わかりません。

多分、この近くの木のどこかに卵鞘を作ったと思うののですが、今のところ発見できていません。
冬になって葉が落ちたら見えるかな、と思っています。

オオカマキリ:1

0930_26ookamakiri 2020.9.30
デュランタにオオカマキリのメスがいました。お腹が大きい。配偶相手はいるかな。

1003_19ookamakiri 10.3
デュランタの下近くの路面にオオカマキリの翅が落ちていました。
私には翅では雌雄の識別ができません。冒頭の写真のメスではないだろうな、と心配。
鳥に襲われたのか。交尾後にメスに食べられたオスの翅か。
わからないままでした。

1004_14ookamakiri1 10.4
すぐそばで、オオカマキリのメスを見ることができました。メスは無事らしい。よかった。
1004_14ookamakiri2
カマキリファンにはこの威厳ある顔がたまりませんね。しびれます。

キンモクセイ

0930_24kinmokusei 2020.9.30
9月末につぼみ。

1003_6kinmokusei2 10.3
咲きましたね。花の数はまだ少なめで、そんなに香ってきません。

1006_5kinmokusei 10.6
深呼吸したくなる芳香。
日本には雄株しかないそうです。花粉をたくさん作って雌株に送粉しなければならないということで、雌株より雄株の方が花がたくさん咲くのだそうです。なるほど。中国原産で、花のたくさん咲く雄株だけが移入されたらしい。ですから種子で増えるわけにはいかず、人の手による挿し木などで増えたのでしょう。
ちょっと悲しい気がしますが、今更、雌株を移入したらかえってバランスを崩すことになるのかな。
難しいですね。

パプリカ・ピーマン

0930_21_7paprika1 2020.9.30
花の後姿。ベランダなので、反対側には回れないし、鉢を回すのもちょと大変なので。
0930_21_7paprika2
実もなっているんですよ。
ピーマンじゃありません、パプリカのまだ緑の実です。食べられますけどね、焦ることはない。色づくのを待ちましょう。
パプリカとピーマンは植物種としてはほぼ同じなんですけどね。

1018_7piment 10.18
家庭菜園ですから、焦ることはない、じっくりじっくり・・・
ピーマンが真っ赤に熟しました。
日数がかかりすぎるのでピーマンは青いまま出荷されるようです。
充分に熟したピーマン、味はさほど変わりませんが(苦味が薄くなるそうです)、栄養たっぷりになっているという話もあります。
家庭菜園でピーマンを作る時はゆっくりどうぞ。

「植物はおいしい」田中修 著、ちくま新書 1425
この本のp.66から引用します

緑色のピーマンがもっているビタミンC,ビタミンE,カロテンなどの健康に良い抗酸化物質は、赤色のピーマンの方が緑色のピーマンより二倍以上多く含まれています。
・・・
赤色の成熟したピーマンを食用にするとピーマンの価格が高くなります。なぜなら、緑色のピーマンは花が咲いて約二〇日後に収穫できますが、赤色に完熟するまでには約五〇日かかります。
・・・

他にもいろいろの記述がありますが、ここだけ引用しました。楽しい本ですよ。

ラッキョウ開花

0930_21_6rakkyou 2020.9.30
つぼみが包みの中から出てきました。

1024_9rakkyou 10.24
開花を待っているのですがなかなかねぇ。
天候不順な気がしていて、ここまで来たけど咲けずに終わるなんてことにならないかな、と心配していたのですが。
↓過去記事を見たら
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-c923.html
2016年10月31日 (月) ラッキョウ
↑ここでは、10.25か26頃に開花したとなっていました。

1026_3rakkyou1 10.26
まさしく今日26日、開花しました。
花の茎が3本ありますが、うち2本で咲き始めました。
1026_3rakkyou2  
完全に開ききった状態ではありませんが、開花といっていいでしょう。
1026_3rakkyou3
ちょっと指で起こして撮影。
たくさん開いたらまた記事に書きます。

2020年10月27日 (火)

コマツナギ

0930_21_5komatunagi 2020.9.30
青い実。いかにもマメ科。

1005_6komatunagi_20201025160401 10.5
熟してきましたね。

1012_5komatunagi 10.12
あまり積極的に種子を採って蒔くということはしていません。
植物が自分で蒔いてまた来年。
(繰り返しになりますが)私、駒繋小学校の卒業生なんですね。ひと学年が500人もいるような時代の児童でした。
団塊の世代ってスゴイでしょ。

オクラの花

0930_21_4okra1 2020.9.30
なんだかすごくいい雰囲気でしょ。
0930_21_4okra2
咲き始めの姿。

1015_1okra 10.15
まだ頑張っていますが、花を開くことはできても、結実は無理のようですよ。
おいしい実をありがとうね。

スイレンの葉

0930_20suiren 2020.9.30
誰だ!?スイレンの葉を食い荒らしたのは。
オンブバッタがスイレンの葉に乗っているのを見たことがありますので、オンブバッタを先ず疑いますね。
一回で食べられる量ではないと思います。味が良かったのか、何回も到来して複数回かじったな。
スイレンの葉がこんなに食べられたのは初めてだと思います。
GoToイートかい。

ルコウソウ

0930_18rukousou 2020.9.30
あらら。「4、4、5拍子」だな。
珍しい光景でしたので記録します。
季節が終わりに近づくと、花に乱れが生じやすくなるのでは、という気もします。

ツマグロヒョウモン

0930_15tumagurohyoumon 2020.9.30
昆虫たちも陽射しの温もりを求める頃になりました。
日向ぼっこをしている昆虫を見かけると、見ている自分もなんだかそれだけで暖かい気分。
気持ちいいね。
たき火で背あぶり、尻あぶりなんて、今はもう知らない人が多いでしょう。気持ちいいんだよなぁ。

ヤカン

19yakan
長く使ってきた「ピーピー・ケトル」がさすがに老朽化しまして、お湯は沸かせるけれど、手がかかるようになったので、新しく買い換えました。その箱の側面です。
「オール熱源対応」と書いてあります。

1:ガス
2:電気プレート
3:セラミックヒーター
4:ハロゲンヒーター
5:シーズヒーター
6:電磁調理器

この6種類があがっていますが、基本的には3種類でしょ。
1はガスの燃焼を熱源とする。
2~5は電気を熱源とする。
  ま、4は光なんでちょっと違うと言えば違うけど。電気→光→熱
6は熱を発するのはやかん自体です。

そういう意味では、1~5まではやかんの外部に熱源があって、それをやかんの底で受けて内部の水の温度を上昇させる、ということについては同じだといってもいい。

6は外部のコイルに電流を流して発生する変動磁場が、電磁誘導でやかんの素材であるステンレスの内部に渦電流を発生させ、その渦電流の抵抗加熱でお湯を沸かす。ということで、原理が全く違います。

「電磁誘導による加熱」=「Induction Heating」=IH
その抵抗加熱ができるかどうかで、初期の時代にはアルミや銅の調理器具には使えなかった。
今は、底が平らであれば、素材はあまり問わなくなったはずですね。

うるさいことを言う爺さんで申し訳ない。つい原理までさかのぼりたくなる。

↓参考
https://www.jp.tdk.com/tech-mag/knowledge/015#section1

IH調理器の中には、渦巻状のコイルが入っています。ここに高周波の電流を流すと、「電磁誘導の法則」にしたがって、コイルの周辺に磁力線が発生します。磁力線が金属でできたなべ底を通過する時に、鍋の内部に無数の「渦(うず)電流」を発生させます。渦電流が流れる時、鍋底の電気抵抗で熱が発生します。この熱で、鍋の中身が温まるので、調理ができるのです。IHとは、Induction Heating(誘導加熱)の頭文字をとった呼称です。
・・・
、IH調理器で使用しているインバーターは、この電流を数万ヘルツの電流に変換するものです。

「数『万ヘルツ』」というと、「10^4 Hz」の桁ですね。「数十 kHz」といってもいいでしょう。

検索して調べていると、「電磁波調理だ、電磁波を使う物は危ない」といった記述を見ることがあります。
それは考えすぎでしょう。「電磁波は危ない」という思い込みです。

周波数が「10^3~10^4 Hz」の電磁波を「VLF(超長波)」といいます。
身近なところでは、「電波時計」が受信している標準電波がVLFです。

標準電波 福島県 40kHz
     佐賀県 60kHz

波長にして10㎞~100㎞というもので、およそ生物に影響するようなものではありません。

電子レンジのマイクロ波は2.45GHzです。
これが水の分子集団を揺さぶる。水の分子の動きが激しくなればそれが熱エネルギーですから水を加熱できる。
生物の体は水がたっぷり、ですから、電子レンジの電波漏れは危険だというのはわかりますけどね。

電磁波は危険、という思い込みは終わりにしませんか?
電車の中でみんなスマホやってるじゃないですか、いいのかな。

2020年10月26日 (月)

アキアカネ

0930_10akiakane 2020.9.30
ヤノネボンテンカにとまっていました。
トンボの数は激減。寂しいなぁ。

1007_9akiakane1 10.7
八重桜・南殿の冬芽にとまっていました。
1007_9akiakane2
前へ回って。
1007_9akiakane3
ふわっと浮き上がって再度目の前にとまる。
水環境がダメになっているんですよね。
蚊の発生はストップさせなきゃならない。
辛いところです。人間の生活のせいでトンボが減る。申し訳ないことです。

ガ(キシタホソバかなぁ)

0930_9ga 2020.9.30
まるっきりわかってません。ガの写真を片っ端から見ていって、似てるかも、と思ったのがこれ。
↓参考サイト。見比べてください。似てないかなぁ。
http://www.jpmoth.org/Arctiidae/Lithosiinae/Eilema_aegrota.html
キシタホソバ Eilema aegrota (Butler, 1877)
科:ヒトリガ科(Arctiidae) コケガ亜科(Lithosiinae)
属:Eilema Hübner, 1819

決定打ではないので、詳しい方がおられましたら是非とも教えてくださいますよう、お願いします。

オシロイバナ

0930_6osiroibana 2020.9.30
庭で咲く黄色のオシロイバナ。夜から早朝に咲いているらしい。私が全く活動しない時間帯。
朝食終えて、朝のルーチンを終えて、7時頃顔を出すともうしぼみかけています。
花弁というか本当は萼なんですけど、その縁が薄くなっているのでしょうか。
ちょっと頼りなげな感じでした。

ハラビロカマキリ

0929_26harabirokamakiri1 2020.9.29
ブッドレアにいたハラビロカマキリ。
翅に白い斑点がありますね、これハラビロカマキリの特徴です。オオカマキリにはありません。
0929_26harabirokamakiri2
お腹が大きい。産卵してほしい。配偶相手はいたでしょうか。

1014_18harabirokamakiri1 10.14
カエデの木の幹にハラビロカマキリの卵鞘を発見。
1014_18harabirokamakiri2
独特な形です。さて、受精卵かなぁ。
ハラビロカマキリは未受精卵は産卵しないとしているサイトもありますが、経験的には未授精卵を産むことはあると思います。ハラビロカマキリの卵鞘を見つけたけれど、結局孵化しなかった、ということは複数回あります。
さて、今回のこの卵鞘、来年、孵化するでしょうか。

1022_5harabirokamakiri1 10.22
線路柵内のセイタカアワダチソウにハラビロカマキリがいるのを見つけました。
1022_5harabirokamakiri2
もう10月も終わりに近づく今、よく元気で生きていてくれたと、感動。
翅や脚にも乱れや傷みはないようです。
飼育下では年を越して生きることもありますが、自然環境下ではもうそろそろ限界が近いのではないかな。
元気でねと、この時は離れたのですが。

10月23日。東急電鉄の草刈りがありました。一日中、小雨がやまない寒い日でした。
10時頃スーパーへ買い物に出て、帰ってきたら線路向こうの方の草刈りはほぼ終わっていた。
続いてこちら側の草刈りが始まるはず。ふと思い出して、気になって、前日ハラビロカマキリを見かけたセイタカアワダチソウのところへ行ったら、まだいました。やはり秋も深まって来て行動力が落ちているのではないかな。
草刈りでは、このセイタカアワダチソウも刈られるはず。あわてて妻と二人でカマキリ救出作戦。
私がステッキの先端を持って、持ち手のところで草を引っかけて引き寄せ、妻がハサミでカマキリを落とさないように切り取る。庭の暖かい場所に置いてやりました。
その後、草刈りは進行し、午後2時頃には終了。セイタカアワダチソウは全部消えました。

で、24日。置いてやった場所にはいませんでした。どこかへ移動したようです。
静かに一生を終えてくれますように。
カマキリ類が大好きな老夫婦の日々です。

白髭咲きアサガオ

0930_13sirohige1 2020.9.30
門柱のところに立ち上がっている白髭。
0930_13sirohige2
花全体に変化が及んだ花も。
これでおそらく今シーズンは終わりだろう、と。オモッタラ。

1018_6sirohige1 10.18
これは上の写真の門柱のところではなく、線路柵のところで勝手に育った株。
完全な開花状態は見逃しましたが、確かに咲きました。
1018_6sirohige2
2輪も。

いくらなんでも、もうおしまいだと思います。
また来年会いましょう。

ブッドレアさん、ごめんなさい

前の記事(10月23日の最後の記事)で
「さて、これが今年最後の花の房。これが終わるともう冬の姿へ。」などと書きましたが。
1022_3buddhleja1 2020.10.22
「まだ咲くんです、っ」と言われてしまいました。
1022_3buddhleja2
そうなのか、存分に咲いてちょうだい、と撮影。見続けます。
「咲き始め」はわかりやすいけれど「咲き終わり」の判定は難しいですね。
23日は一日中、雨。外に出ず。

24日に出てみたら
1024_14buddhleja 10.24
花はしっかり咲いていました。その上、花の魅力に魅かれたか、ルリマルノミハムシが2匹も来ていました。
生命力の強さを感じます。

「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」と林芙美子さんは言いました。
確かに個々の花はそんなに長くは咲かないけれど、植物体としては次々と持続的に花を咲かせていく。
その生きる力の発現は動物とはまた異なるものです。「花の力はしぶとい」のです。

2020年10月23日 (金)

ブッドレア

0929_25buddhleja 2020.9.29
前の記事のイヌタデの上の方で咲く花です。ですからイヌタデが茂っても邪魔にはならない。
さて、これが今年最後の花の房。これが終わるともう冬の姿へ。
昆虫が好む花でして、いろいろな虫たちに蜜を提供しました。
季節が進んでいきます。

イヌタデ

0929_24inutade1 2020.9.29
どういうわけか妻はこのイヌタデ=アカマンマの花が好き。
この場所は他に競合する植物もないし、勝手放題に花が咲くに任せています。
0929_24inutade2
はい。赤まんま。

1021_1inutade1 10.21
ますます盛大になっています。
今頃がピークでしょうか。
ここまでくると見応えがあります。
イヌタデとか、エノコログサとか、のびのびと成長させてあげる我が家なのでした。

ヒャクニチソウ

0929_21hyakunitisou 2020.9.29
お、ヒャクニチソウが開き始めたぞ。今年の3輪目か4輪目。

1001_12hyakunitisou 10.1
舌状花が開いていきます。

1012_18hyakunitisou 10.12
筒状花が開き始めています。

1018_18hyakunitisou 10.18
こんもり、になりました。20日経ちました。
100日は無理ですが、ゆっくりゆっくり、の花です。
もう気温も下がり始めました。いつもで持つのかな。

クサカゲロウ

0929_18kusakagerou1 2020.9.29
ヤマトクサカゲロウというのが正式名だと思いますが、通称クサカゲロウでいきます。
妻と二人で、道の突き当り、なんだかんだとおしゃべりしながら被写体探し。
目の前にふわ~っと飛び込んできたのが、これ。
0929_18kusakagerou2
なんだかピントが合いにくい。
0929_18kusakagerou3
妻、がんばる。ここにいるはずだ、とシャッターを切ったら、写ってましたね。
「淡い」やつでした。

クモ(オオシロカネグモ か)

0929_17jorougumo1 2020.9.29
線路柵内、1m弱離れたところに網を張ったクモ。
初めジョロウグモかと思いまして、ファイル名は「Jorougumo」になっていますが、どうも違う。
まず小さい。背面が見られないけど模様も違う。
0929_17jorougumo2
ジョロウグモは三重の網を張りますが、このクモはそういう網ではない。

1006_9jorougumo1 10.6
この日は風があって、どうしても揺れてしまう。アングルも限られているし。
さて、何というクモだろうと思案・検索。
オオシロカネグモかなぁ、というのが一応の判断。
1006_9jorougumo2
この写真の後、姿を消してしまいました。
もっと近くで見たかったなぁ。

八重アサガオ

0929_13asagaoyae1 2020.9.29
これもやっぱり八重咲きなんでしょうね。
0929_13asagaoyae2
オシベが一つだけ花弁化したのか。
不思議な八重です。
0929_14yaeasagao3
普通に八重咲きといっているのは、これです。
オシベが花弁化するという出来事の遺伝子レベルの仕組みを知りたいな。

2020年10月22日 (木)

マルバルコウ

0929_12marubarukou 2020.9.29
もっといっぱいあったはずなんですけど、今年はひっそり、一カ所だけ。

1001_11marubarukou1 10.1
やっと開いた姿を見られました。
ルコウソウは葉が櫛状だし、モミジバルコウは独特の裂けた葉です。
それと比べて、マルバルコウの葉は確かに丸い。
ちょっとでっぱりがあったりしますけどね。
1001_11marubarukou2
キバナルコウとも違う、独特の色。
増えてほしいな。

ヤブラン

0929_8yaburan 2020.9.29
緑の実がパラパラと。
完全に熟すと黒くなるのですが。
{しまった!}
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3

やがて秋には直径5 mmほどの球形の種子を露出して付け、光沢があって、まるで果実のように見え、熟すと緑色から黒紫色へ変わり目立つようになる[8][6][11]。ヤブランの果実は皮が早く落ちて、種子がむき出しになる変わった性質を持っている[10]。種子は、1つの花(子房)から普通2 - 4個ぐらいがかたまって育つ[6]。

そうなのか、実じゃないんだ、種子なんだ。
https://matsue-hana.com/hana/yaburan.html

種子は球形、黒色で光沢があり直径6〜7mm、果実のように見える。ヤブラン属の果実はさく果だが、果皮が薄くて脱落し、種子がむきだしになって成熟する。花期は8〜10月。(広島の山野草)

ここには写真がいっぱいあります。是非ご覧ください。
それにしても、知らなかったなぁ。学んだぞ。

ホトトギス

0929_7hototogisu 2020.9.29
ホトトギスにつぼみができていました。

1012_10hototogisu1 10.12
開花です。つぼみがいっぱい控えていますから、すごい花畑になるでしょう。
1012_10hototogisu2
おもしろい花ですよね。つぼみの形も面白い。

1013_2hototogisu 10.13
お。開こうとしている。

1014_7hototogisu 10.14
開いたぁ。

趣味の園芸のサイトを見たら

  ホトトギスの基本情報
学名:Tricyrtis hirta
和名:ホトトギス(杜鵑) その他の名前:トード・リリー(Toad Lily)
科名 / 属名:ユリ科 / ホトトギス属

あれ?「Toad」ってカエルじゃない?

toad
{名詞}動ヒキガエル,ガマ.
パーソナル英和辞典より引用

やっぱりねぇ。
https://rokkosan.center/blog/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%8E%E3%83%9B%E3%83%88%E3%83%88%E3%82%AE%E3%82%B9/

花被片紅紫色の斑点があり、中央の花柱には斑点がありません。
花の斑点が鳥のホトトギスの胸の班点に似ているため、ホトトギスの名がついています。

ホトトギス聞けば、鳥を思い浮かべるのですが、

英名では【toad-lily】(ヒキガエルのユリ)
花の斑点をヒキガエルの斑点に見立てたもだそうです。

中国では【油点草】
葉っぱの表面に黒い油のしみに似た斑点がみられることから。
ところかわれば、物の見方も変わる・・・おもしろいですね。

いろんな見立てがあるものですね。
「ヒキガエルの百合」か、そう言われればなるほど、とも思えます。
カエルが苦手な方にはごめんなさい。

ヤマトシジミ

0929_4yamatosijimi1 2020.9.29
庭に置いてあるスノコ、以前、風呂場で使っていたのを、古くなって庭で多用途で利用しています。
そこにヤマトシジミがとまっていました。
前にもお話ししたことがありますが、チョウが日光で体を暖めようとするときは、翅を半開きにして体の背面で日光を受けていることが多いのですが。
今回は、なぜか真横から光を受けていました。影でわかります。
なんでかな?珍しい。
0929_4yamatosijimi2
ちょっと引いて広く見たら。
上にミノムシがついていますね。
時々見かけるミノムシ。激減しちゃいましたから、せめて我が家の狭い庭ででも増えてくれたらうれしい。
殺虫剤なんか使わないから安心だよ。

ゼフィランサス

0929_1zephyranthes0817_1 2020.9.29
朝、8:17です。
時の流れを姿で表現しています。
0929_10zephyranthes0822
8:22。
もう開きそうだな、と一枚。
0929_28zephyranthes0846_1
8:46。
狭い庭をゆっくり一回りして戻ってきたら、あれ!開いてる!
24分の経過でこんなに開きました。
0929_28zephyranthes0846_2
上からも一枚。

すごい速さで開花するものですね。花弁の内側の成長で開くのでしょう。
それにしても、植物の運動もあなどれませんね。

アサガオ

0928_17asagao 2020.9.28
同じ株の花かどうかは確認しませんでしたが、こんな近いお隣同士の花でこんなに大きさが違う。
どうしちゃったんでしょうね。栄養の供給量が違った?
つぼみとして成長し始めた時期が違っていて、ゆっくり大きく育った花と、遅れて成長を始めたのだけれど、なぜか急いでとにかく咲いてしまった花とが並んだ?
不思議ですね。

2020年10月21日 (水)

日の入りが4時台になりました

東京でのお話です。
10月19日の日の入りが17:01
10月20日の日の入りは16:59
でした。
午後4時台に日没です。秋が深まってきました。
夕方、影が長くなった。すぐ暗くなってしまう。実感しますね。

東京でこの先
日の入りが一番早いのは
2020年11月29日~12月12日の16:28です。
日の出が一番遅いのは
2021年1月1日~1月13日 6:51
この期間です。
そして、冬至は12月21日なのです。

 

フタトガリアオイガ幼虫

0928_15hutatogariaoiga 2020.9.28
オクラの葉を食べていた、と妻が撮影してきました。
見覚えはあるのですが、すぐには思い出せない。
調べたらフタトガリアオイガでした(以前はフタトガリコヤガという名前でした)。
幼虫の食草はアオイ科(フヨウ,ムクゲ,アオイ,ハマボウ,オクラなど)です。
まさしくオクラの葉を食べていた。

0929_34hutatogariaoiga1 9.29
まだいたわ、と妻が連れてきて、写真撮って、と。
チョウ目の幼虫は、通常「腹脚」が4対、「尾脚」が1対ありますが、フタトガリアオイガの幼虫では腹脚が退化して2対しかありません。その様子がはっきり写りました。
もちろん胸部の脚は3対ちゃんとあります。

9月30日、妻が見つけた場所を聞いてから昼の散歩へ。
0930_7hutatogariaoiga_a 9.30
なるほどいました。後ろからの撮影になります。
尾脚の上の赤いのは肛上板という部分で、この幼虫の特徴の一つです。
0930_8hutatogariaoiga_b
もう一匹いました。ちょうど葉の隙間からの光線を受けてくっきりした影ができていました。
ここのオクラの実はもう私共の口に入ることはありませんね。
ま、しょうがないや。

↓過去記事がいっぱいありました。ゆとりがありましたら読んでみてください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-1ae4.html
2015年7月28日 (火) フタトガリアオイガ(フタトガリコヤガ)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-0d41.html
2017年7月28日 (金) フタトガリアオイガ幼虫

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-0d41.html
2017年11月28日 (火) フタトガリアオイガ幼虫

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-e50e.html
2018年8月29日 (水) フタトガリアオイガ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-e50e.html
2018年10月24日 (水) フタトガリアオイガ
↑この記事ではスイフヨウの花を食べている幼虫を扱っています。

濡れた花

0924_7momijibarukou1 2020.9.24
モミジバルコウです。
0924_7momijibarukou2
これも。どちらも花の上の方に大きな水滴があって、下の方は小さかったりあまりついていなかったり。
付いた水滴が自重を支えられる限度を超えて大きくなると、流れ落ち、その際に接触した水滴を巻き込んで一緒に落ちてしまう、というようなことが起こっているのではないでしょうか。
0924_8rukousou
これはルコウソウ。
ここでは、下の花弁に雨滴が集まって大きくなった。上の花弁は立っているけれど、下の花弁は傾きが小さいので大きくなった水滴を支えていることができる、という状況かな。

いろんな事が起こっているんですね。

玄関

0926_5genkan 2020.9.26
妻の新しい手芸作品が加わりました。
ネズミちゃんが花束か何かを持って立っています。
高齢者にとって手を動かすのはいいことです。
ま、夫婦してわいわい騒いでいるのは元気な印。

ツマグロヒョウモン

0926_3tumagurohyoumon1 2020.9.26
羽化して飛び立とうとしているツマグロヒョウモンのメス。
カメラを構えているのは妻。
この直後に飛び立ちまして
0926_3tumagurohyoumon2
妻はとにかくシャッターを切った。
翅をはばたき下ろした瞬間がたまたま写っていました。
撮ろうとして撮れる写真ではありませんので、ぼやけていますが掲載します。チョウの飛翔ってダイナミックなものです。

ヒガンバナ

0927_7higanbana2 2020.9.27
線路際では赤いヒガンバナが盛大に咲いています。
ふと気づいたら花が7つ出ています。

0929_11higanbana2 9.29
ここでは6つの花が出ている。
0929_11higanbana3
7つだ。
0929_11higanbana4
わぁ、8つだ。
ふーん、一定じゃないんですね。
0929_11higanbana5
柵に体を預けて群れ咲く状況を撮影。
なかなかのものです。

↓検索結果から。いろいろあるのですね。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/amarylidaceae/higanbana/higanbana.htm
「ヒガンバナの花は花茎の上に通常6個の花が咲く。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A
「苞が破れると5 - 7個前後の花が顔を出す」

https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3918&key=&target=
「開花時の小花数は4~10花(平均7花程度)です。この小花数は基本的には球根の大きさと比例し、大球ほど多くの小花を開花させることになります。群生している場所の球根の大きさがばらついていると小花数もばらつき、ほぼ同じ大きさであれば、小花数のばらつきは少ないということになります。」

ヒガンバナ

0924_1higanbanakiiro1 2020.9.24
鉢植えで鑑賞しているのですが。
白というか、黄色というか、ピンクがかっていたりして。こまったな。
0924_1higanbanakiiro2
花弁は撥水性が高い。
0924_1higanbanakiiro3
花を見ているんだか、水滴を眺めているんだか。
きれいだな。

0927_11higanbana 9.27
水滴の介在なし、花だけ。
花が5つ出ていることに注目しておいてください。

2020年10月20日 (火)

アサガオ

0923_9asagao 2020.9.23
花がしぼんだあとでしょう。
なんだか、縞模様の入った飴玉みたいに見えて、面白かったので撮影。
0923_11asagao
こちらは開こうとしているつぼみだと思います。
内部からの力がみなぎっていることでしょう。

0924_9asagao 9.24
小さな花が、びしょ濡れ。ちょっとかわいそう。
雨の多い九月でした。

デュランタ

0923_7duranta 2020.9.23
背景はブロック塀の垂直面です。そこへ、デュランタが乗り出してきています。
で、ふと気づいたら、デュランタの花殻が空中浮揚していました。
クモの糸なのでしょう。それに花殻がくっついて、空中に浮いている。
クモの巣の糸ではないとおもいます。徘徊性のクモの糸が残ってたのかなぁ。
なかなかに不思議な光景でした。

ダンゴムシ

2020.9.23
雨、時々、曇りといった天気の日。
線路柵の柱にダンゴムシがいっぱい。ぷちぷちした感じのものがダンゴムシです。
0923_3dangomusi2
別の柱で。いっぱい。大きいのもちっちゃいのもいます。
おそらく、濡れたコンクリートの表面を舐めるというかかじるというかして、カルシウム分を摂取しているのだと思います。
たまに、カタツムリもこういう状況で集まっていますね。やはりカルシウムを摂っている。

↓Wikiにもそういう記述がありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%A0%E3%82%B7
オカダンゴムシ
「カルシウムなどを補うためにコンクリートの表面も摂取する。 」

↓小学校5年生の研究です。
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/gakkokyoiku/kyoikushido/documents/12_19.pdf
千葉県科学作品展優良賞ダンゴムシ・ワラジムシ大・実・験!PART2~食べ物と色の関係,生ゴミ分解への挑戦
カルシウム分として「煮干し」を与えて比較しています。

★先月、9月26日の朝日新聞読者投稿欄「ひととき」で、幼稚園児の息子さんが園庭から持ち帰ったダンゴムシを飼育している、という話が掲載されました。「ダンゴムシはかわいい」「雌がおなかに幼虫をたくさん抱えて歩いている姿は本当にけなげで、つい感情移入をしてしまいます。」と書いておられました。
妻と二人、ちゃんとカルシウム分を入れてあげているかなぁ、と話しました。
カタツムリの飼育などでは、貝殻を入れてやるのもいい。アサリやシジミの貝殻でいいのです。

★カルシウム分というのは貴重な資源でして、ザリガニはリサイクルしながら使っています。
脱皮前に「胃石」という石状のものを胃の中に作るのです。「オクリカンクリ」ともいいます。
これは、脱皮前に、殻からカルシウム分を回収して一つにまとめたもの。大事なカルシウムを捨ててしまわないようにしています。また、カルシウムの抜けた殻は脱皮しやすいとも聞きます。で、脱皮後にこれを溶かして殻を固くするのです。

↓オクリカンクリの写真が見られます。
https://blog.goo.ne.jp/mori15donguri0402/e/eee5653322805758c9e536849d2e36b5
オクリカンクリ(ザリガニの胃石)


↓「オクリカンクリ」という名前自体は以前から知っていました。ザリガニに関する本を読んだ時に得た知識。でもどういう言葉なのかは知りませんでした。日本語のどこかの方言かなぁ、などとも思っていましたが・・・。

オクリ‐カンキリ【oculi cancri ラテン】
(「カニの眼」の意)ザリガニ類の胃石いせき。炭酸石灰・燐酸石灰より成り、蘭方で利尿剤とされた。ざりがに石。→胃石
広辞苑第六版より引用

い‐せき【胃石】ヰ‥
①ザリガニ・カニ類の胃の中にある、円板形の結石。炭酸カルシウムから成り、2個ある。脱皮の際カルシウムが過剰に捨てられるのを防止する。ざりがにいし。
②経口摂取したものに胃液が作用し、胃内で固形物となったもの。毛髪石・柿胃石の類。
動物の胃中に見出される石。
広辞苑第六版より引用

ocul-
►comb form 「眼」
[L (OCULUS)]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

「かに座」は「Cancri」ですね。
なるほど。

八重アサガオ

0922_10yaeasagao 2020.9.22
アサガオというと夏の花のイメージが強い。夏休みに育てるしな。
でも、意外と秋の花なのです。短日植物ですのでね。
同じく短日植物のキクなんかは「電照菊」といって、人工的に光を当てて開花時期をずらせて咲かせますよね。
ま、アサガオで電照というのはあまりないでしょうけど、その気になれば開花時期をずらすことなどもできるかもしれませんね。来年の夏休みの自由研究に使えるかな?
{7月に開かれる朝顔市で、開花したアサガオを出すためには、おそらく、短日処理と温度管理を厳しく行っているのだと思います。詳しいことは知りませんが。}

0927_2yaeasagao1 9.27
上の花の色を見てください。赤紫への変色は、ある程度規則的です。
つぼみの時に、外にむき出しになっていた部分が雨で変色した、というようなことではないかと想像します。
0927_2yaeasagao2
いかにも「らしい」八重咲き。
乱れがきれいですね。

キョウチクトウ

0921_15kyoutikutou 2020.9.21
こちらもそろそろ花の終わりかな。

0927_9kyoutikutou 9.27
しぶとい。
イメージはやはり夏の花。もうすぐ10月だよ。

ムクゲ

0921_13mukuge 2020.9.21
高いところで咲いていました。
そろそろ花の時期の終わりが近いでしょう。

0922_9mukuge 9.22
朝の光を受けているのですが、空がね、きれいな青でないのが残念。
真ん中が赤くなくて、純白というのが、私は気に入っています。
九月は雨を記録した日が多くて、難しかった。

2020年10月19日 (月)

時刻表

↓16日(金)の朝日新聞夕刊に、こんな見出しの記事がありました。

映画館、「鬼滅の刃」に全集中 1日42回上映「まるで時刻表」、朝6時に行列

「鬼滅の刃」というのが話題になっているらしいことは、私のような爺さんでも知ってはいる。
でも全く興味関心はない。何やってんだかなぁ、と思っていたら。

↓17日(土)の朝刊で見つけました。
Photo_20201017152601
ナルホド。これは確かに時刻表みたいだ。このことだったのか、と得心しました。
ま、勝手に盛り上がってください。我不関焉です。

若い時は時刻表片手に旅行したものです。停車時間を計算して途中下車スタンプをもらいに飛び出したり、急行で先行して時間を稼いでおいて、後から来る鈍行に乗ったり、いろいろ遊びましたっけね。
鈍行列車の旅は楽しいですよ。夜はおじさんに「おら、学生、飲め」と酒を飲まされたり、夜の仕事の人たちの「終列車」になっていて、いろんな会話が耳に入ったり、早朝は担ぎ屋のおばさんが「学生さん、ほら、食え」とトマトやリンゴや、なんだかんだと、くれたり。そういうおばさんとおじさんのとんでもない猥雑な会話に付き合わされたり。まあ「濃い」旅行でしたよ。

ニチニチソウ

↓16日(金)の記事で
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-2ec0fe.html
2020年10月16日 (金) ニチニチソウ
「その毒性物質から、抗がん剤が作られています。そのことについては、稿を改めます。」
↑こう書きました。その話をします。

0921_9nitinitisou 2020.9.21
先ずは花を。開こうとしている花がかわいかったので。

★では、Wikiから
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%81%E3%83%8B%E3%83%81%E3%82%BD%E3%82%A6

毒性

ニチニチソウには、「ビンカアルカロイド」[2]と総称される、10種以上のアルカロイドが、全草に含まれる。

そのうち、ビンクリスチンとビンブラスチンには、細胞分裂阻害作用(チューブリン脱重合による)がある。抵抗剤として用いられるが、脱毛などの副作用・毒性があるので、素人の利用は危険。貪食すると、嘔吐や下痢程度では済まない。

症状 - 中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺、嘔吐。
・・・
[2]この名は旧学名 Vinca rosea に基づくが、ツルニチニチソウと混同されるため、最近は「ニチニチソウアルカロイド」ともいう。

近縁種
ツルニチニチソウ(Vinca major L.)

「ビンカアルカロイド」というのは「ビンカ」が作る「アルカロイド」という意味ですが、現在の分類では「ビンカ」は「ツルニチニチソウ」だそうです。混同しないでください。

★さて↓読書から

植物はなぜ薬を作るのか」 斉藤和季 著、文春新書 1119

第二章 薬になった植物成分

・・・
■ニチニチソウが作るビンカアルカロイド
・・・
 さて、ビンカアルカロイドに戻りましょう。これは、ニチニチソウ(日々草、英語でビンカ "Vinca"。キョウチクトウ科)が作るアルカロイドのことです。
・・・
 細胞分裂の際に活躍する「微小管」という器官があります。・・・
 その微小管の材料となるのが、チューブリンというタンパク質です。ビンカアルカロイドは、このチューブリンに固く結合します。細胞分裂の際には、チューブリン同士がくっついたり離れたり(それぞれ「重合」「脱重合」と言います)する必要があるのですが、チューブリンにビンカアルカロイドが結合することで、チューブリン同士の重合が妨げられ、・・・微小管が形成されないのです。その結果、それ以上細胞分裂が進みません。
 こうしてビンカアルカロイドが細胞に入ると、細胞分裂が止まってしまいます。がん細胞のように活発に分裂する細胞は特に影響を受けるので、その分裂が阻害され、いずれ消滅していくというのが、抗がん薬ビンカアルカロイドの作用の仕組みです。 しかし、ビンカアルカロイドは、がん細胞と正常細胞を区別することはできないので、実際には、すべての細胞の分裂が阻害されます。実のところほとんどの抗がん薬はがん細胞だけの分裂を止めるわけではなく、他の細胞の分裂も止めてしまうのです。ただ、がん細胞は非常に活発に分裂し、その結果、増殖速度が速いので、ビンカアルカロイドのような細胞分裂を阻害する物質が抗がん薬として有効なのです。
(後略)

というわけです。Wikiにも記載がありますが、素人に扱えるようなものではないので、私共素人は花を愛でるだけにしましょう。

上に引用した「植物はなぜ薬を作るのか」という書籍ですが、著者は、植物は人間に恵みを与えるために、こういうかがくせいぶんをつくっているのではない、という立場から本を書いています。
どうも「植物は『善』、動物は『悪』」みたいな善悪二元論が流行っていて不快です。
植物は植物で、自分が病気にならないため、動物による食害を防ぐために「有毒な物質」を作っているのです。毒物には当然生理的な活性がある。その毒性を利用して、人間は自分たちの病気への薬に使おうとする。
生理的な活性のない物質なんかそれこそ「毒にも薬にもならない」ですね。
生物は自己保存、種の保存のために進化の過程で常に外敵と戦ってきたのです。それを人間が利用しているだけです。
そのあたりは間違えないでくださいね。

ランタナの種子には毒があります。でも、鳥は果実を丸のみにして種子を排泄しますから、植物としては種蒔きをしてもらえます。
哺乳類は種子を歯ですりつぶしますので、種蒔きにはならない。ですから、種子をすりつぶ哺乳類に対しては毒になる物質を含むのだ、と聞きました。

果実が未熟で種子も未熟な間は果実は緑色で、種子が熟すころに果実が赤くなって鳥を誘い、鳥に種子を撒いてもらうという戦略もありますね。

生きるということは激しいことなのです。

★本の紹介
「植物たちの戦争」病原体との5億年のサバイバルレース
   日本植物病理学会 編著、ブルーバックスB-2088

本書のタイトルは「植物たちの戦争」という、やや物騒なものです。日の光を浴びて穏やかに暮らしているように見える植物の印象からは、縁遠いものにも感じますが、油断すれば、すかさず侵入してくる無数の微生物たちと、植物は日々「戦争」をしています。

園芸関係では、植物の病気も話題になりますが、この本はそういうイメージでは読めません。
少々歯応えがきついですが、良書です。

↓参考
東京都薬用植物園
https://www.tokyo-shoyaku.com/wx/pm.php?xid=189

↓くすり博物館
http://www.eisai.co.jp/museum/curator/saijiki/140627s.html

植物に由来する抗がん剤 (2014.06.27 伊藤恭子)

 植物アルカロイドを起源とする抗がん剤は、その作用のしくみから主に「微小管阻害剤」と「トポイソメラーゼ阻害剤」の二種類に大別されます。細胞分裂が行われる際、細胞の中ではDNAが複製され、複製されたDNAは微小管によって引き寄せられ、分裂後のそれぞれの細胞に分けられますが、この微小管のはたらきを阻害するのが微小管阻害剤です。トポイソメラーゼは、細胞分裂の過程でDNAの切断と再結合を助け、二重らせん構造をときほぐす働きを持ちますが、その働きを阻害するのがトポイソメラーゼ阻害剤です。

花たち

0921_10hana 2020.9.21
花花しいところを撮ったのですが、肉眼で見るのとかなり雰囲気が違いますね。
「赤い」のはモミジバルコウです。奥の「黄色い」のはキバナコスモス。
この二種の花は肉眼との差があまり大きくない。
ところが。画面でほとんど「紫色」に見えるのは、「赤のオシロイバナ」なんです。
肉眼ではそうムラサキっぽくはないのですが、カメラの特性でしょうか、紫色に写っていました。
昔のフィルムカメラの時代、フジとサクラでずいぶん色調が違ったものでしたが、デジタル時代、CCDの特性とかあるんですかね。あるいは、カメラ内での「画像処理」のようなものの違いかな。

0921_11akasiro
「赤、白、黄色 ♪」と。
赤はモミジバルコウ、黄色はキバナコスモス、白は白髭咲きのアサガオの髭なし、でしたかね。
色彩豊かというか、無茶苦茶というか。
すごい花畑です。

ザクロ

0920_11zakuro1 2020.9.20
妻の撮影。きれいなんだけど、どこがどうなっているのか、よくわからない。「色の塊り」。
0920_11zakuro2
これだと位置関係はわかりますが、冴えないな。

0921_2zakuro 9.21
自分でベランダに座り込んで、アングルを探して、全体の位置関係がわかるかな、という写真を狙いました。
小さいけど鮮烈な花です。

ハイビスカス

0920_1hibiscus2 2020.9.20
ベランダで咲くので、大体向こうむきが多い。
でも鮮烈です。
0920_1hibiscus3
なんとか横から接写。
ここでは、オシベの葯がまだ開いていません。
うまく、葯が開いた花と開いていない花があったら、開いた葯からの花粉を筆か綿棒でまだ葯が開いていない花のメシベに人工授粉してやると、実ができるという話です。実生から育てるのも楽しいことでしょうね。

オクラ収穫

0919_16okra 2020.9.19
納豆・オクラ・・・ねばねばは大好きです。
オクラの粘りはペクチンが主成分だそうですね。納豆はグルタミン酸と糖が主、とか。
昆布はアルギン酸でしたっけ。いろいろありますね。

どれも味付けなしで食べてしまう私たちです。

キアゲハ

16日(金)の↓この記事でお恥ずかしいミスをしでかしました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-87a257.html
2020年10月16日 (金) キアゲハ(「アゲハ」から訂正します)

では。
Ageha_kiageha
前翅の前縁近くの体のそばを見てください。
縞模様なのがアゲハ、灰色べったりがキアゲハです。

↓一応、参考サイトも載せます。
https://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/yokunita/ageha1.htm
アゲハ(ナミアゲハ)とキアゲハ

★さて、
連日キアゲハが羽化します。
0920_8kiageha1  2020.9.20
「縞模様」ではないことをご確認ください。
0920_8kiageha2
こうやって静止した状態ならアゲハと見分けられますが、目の前を飛んでいる時はほとんどわかりません。

0922_11kiageha1 9.22
幼虫たちが突如出現して、お世話になりまぁす、と大食いして。
今、成虫になりました。次々と羽化します。
0922_11kiageha2
騒がしいけど楽しい連中です。パセリ、ニンジン、セリなどのセリ科の植物を栽培している時はご注意ください。

2020年10月16日 (金)

小さい秋

0919_12kaede 2020.9.19
カエデの木の葉の間。ちょうど私の目の高さくらいでしたので落ち着いて撮れました。
小さい秋見つけた。
もっとも、ベランダから見おろすと、木の上部はかなり黄色っぽくなってきているんですけどね。

0921_16asagaokouyou 9.21
鉢の斑入り葉アサガオ。大きな葉より先に、小さな葉がきれいな黄色になっていて、際立っていました。

最低気温が8℃を下回るようになると紅葉の季節なのだそうですが、それは東京ではまだ大分先のこと。
小さな秋を探して楽しみましょう。

タマスダレ

0919_4tamasudare 2020.9.19
いろんな状態のものが並んでいました。
時間的な経過を空間的な並びで見せてくれています。
長い期間、頑張って次々と白い可憐な花を見せ続けてくれています。

キアゲハ(「アゲハ」から訂正します)

0919_2ageha1 2020.9.19
羽化したチョウの旅立ちはいつも素敵。
今回はアゲハ。
0919_2ageha2
飛び出していってとまった場所が葉の奥。やっとこさの一枚。
0919_2ageha3
これはそばのツツジにつかまってくれました。
0919_2ageha4
移動しましたので、腹側からももう一枚。

2匹同時に羽化するわけではなく、時間差がある。
先に羽化した方が出たくなって動き始めると、後から羽化した方も刺激を受けるけど、まだもうちょい休んでいたい。
こういうことがよくありまして、外へ出してやるタイミングを見計らって放してやるわけです。
チョウの「体調」を推し量らなければいけません。気を使って、なかなか緊張する時間帯でもあるのです。

訂正の記:うっかりしました。この写真のチョウはキアゲハです。どう違うかは次の記事で。

ニチニチソウ

0917_8nitinitisou 2020.9.17
いろんなタイプの花が咲きます。

0919_11nitinitisou 9.19
白でも違いがある。
おもしろい花です。

★ところでニチニチソウはキョウチクトウ科です。
キョウチクトウの毒性は有名ですが、ニチニチソウにも毒性があります。
その毒性物質から、抗がん剤が作られています。
そのことについては、稿を改めます。

マツバボタン

0917_4matubabotan1 2020.9.17
お椀形の花。
0917_4matubabotan2
盛り上がった花。
いろいろあるものですね。
あまり取り上げてきませんでしたが、ずっと足元を楽しくしてくれている花なんです。
手間いらずですしね。有難いことです。

台風14号

10月10日、東京では台風14号の影響が一番大きかった日でした。
昨年の台風19号の記憶がありますので、かなり緊張していました。
2020taihu14
田園調布(上)観測所の記録です。
累加雨量は218mmくらいだったようです。
これは多摩川での国土交通省の観測です。気象庁の東京の観測点での記録は、7日~10日の計で160mmちょいという感じでした。
で、水位は「水防団待機水位」には達しなかったようですね。
ホッとしました。
20191013tamagawa0900suii_20201014160101
去年の台風19号の時のデータです。
累加雨量が645㎜でした。やっぱりすごかったんですね。
水位は「氾濫危険水位 8.4m」をはるかに超えて11mに迫っていました。
強烈なストレスを食らったのでしたっけ。参ったよなぁ。

気象庁のサイトへ行って、今年の10月10日の公式記録を見ました。
1日の雨量は73.5㎜。かなりのものではあります。
で、湿度の欄が目に入ってビックリ。
平均湿度 100%   最小湿度99%」というのです。
ナンダコリャ?
↓24時間の記録の一部。
20201010taihukiroku
毎正時の値は全部100%です。「瞬間最小湿度」みたいなのが一瞬99%だったんでしょうね。
呆れました。グラフにする気にもならない。だって、単なる水平線一本ですから。
去年の台風19号のとき、一日で200㎜もの雨が降ったのですが、平均湿度は98%、最小湿度は70%だったんですよ。
しかしなぁ、湿度は最大で100%なのに、平均湿度が100%なんて、やっぱり異様ですよね。こんなこと初めてのことでした。

↓去年の記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-f481e3.html
2019年10月15日 (火) 台風19号について:2

2020年10月15日 (木)

ナガサキアゲハ

0916_10nagasakiageha_f1 2020.9.16
道路の突き当りにとまっていました。
翅の表のこの模様はメスですね。オスの翅の表は真っ黒です。
翅がずいぶん傷んでいます。
遠くから撮って、そっと離れてインターホンで妻を呼ぶ。
0916_10nagasakiageha_f2
そっと「駆け付けた」妻の撮影。
横へ回って撮りました。
なんだかもう妻はうるうるしそうな感じで、「がんばったわね、えらいわね、ここのミカンの木に卵産んでくれてたらうれしいな」と独り言連発。老夫婦二人して感情移入が激しい。
0916_10nagasakiageha_f3
いい顔をしています。
威厳があり、気品が漂う。
変な「媚び」なんかまるっきりない。
生きるということの本質なんだと思いますよ。
人間って、はしたないからなぁ。男女を問わず「媚びる」のが多くて。それって下品でしょ。
昆虫は毅然と生きるのです。生きる力のある限りをきちんと生き抜くのです。

アジサイ:スミダノハナビ

0916_9sumidanohanabi 2020.9.16
なぜかわからないのですが、これだけがしぼみ切れず、散り切れません。
この後もしばらくこの状態でいましたが、10月に入ってさすがに終わりました。
お疲れ様。来年は大丈夫かな。

クサギカメムシ幼虫

0916_5kusagikamemusi 2020.9.16
嫌われがちなカメムシですが、幼虫はやっぱりかわいい。
0916_11kusagikamemusi1
別の場所で。肩のトゲみたいなのが見えます。
0916_11kusagikamemusi2
なんだか強そうでしょ。
成虫だと無視してしまうことも多いのですが、幼虫を見ると撮影したくなります。

キタテハ

1002_14kitateha 2020.10.2
線路際のランタナにキタテハがいました。翅を立てていて、表面の色や模様が見えなくて、ちょっと困ったのですが、翅に白い「く」がありますね。これでキタテハと判断しました。

1003_14kitateha 10.3
翌日もほぼ同じ場所にキタテハがいました。どうしてかな。
この日も翅は閉じたまま。じれったいけど、あきらめた。

1004_8kitateha1 10.4
なぜかまたほぼ同じところにいました。
翅を開いてくれました。うれしいなぁ。
飛んでいるところで、この面を見たら、翅がぼろぼろのツマグロヒョウモンと思ってしまうかもしれませんね。
1004_8kitateha2
あれ?脚4本しか使ってない。
あ、そうか、タテハチョウの仲間は前脚を使わない、のでしたっけ。
ツマグロヒョウモン以外のタテハチョウ科のチョウはあまり頻繁には見ないので、きちんと見たのは初めてでした。

ツマグロヒョウモンとイチモンジセセリ

0915_10tumagurohyoumonm 2020.9.15
キバナコスモスで吸蜜するツマグロヒョウモンのオス。
脚は何本ありますか?4本しか見えませんね。
ま有名と言えば有名なんですが、ツマグロヒョウモンは脚が4本に見えるんです。

1005_18tumagurohyoumon 10.5
わかりにくいのですが、前脚は胸にぎゅっと引き付けてたたんでいるのです。
昆虫ですから6本脚です。普段は使っていないだけ。聞くところによりますと、前脚は感覚器官として使っているとのこと。
産卵する時など、その植物がちゃんと幼虫の食べられる植物であることを確認しなければなりませんね。前脚で植物の葉の表面を叩いて、ごく小さな傷を作り「味見」してスミレの仲間であることを確認するのです。アゲハもそうですよ。柑橘類の葉であることをちゃんと味見して確認して産卵しています。

ところで
1007_12itimonjiseseri 10.7
イチモンジセセリの写真を撮ったら、上のようになりました。
この時のこの個体は前脚を使っていませんね。
へぇ、イチモンジセセリもこんなことするんだ、と驚き、笑いました。
普通は6本ちゃんと使うチョウです。こういうこともあるんだなぁ。

シオカラトンボも前脚1対を頭部の脇に引き付けて、2対4本しか使いません。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-471b.html
2011年8月26日 (金) シオカラトンボ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-d572-1.html
2011年7月12日 (火) オオシオカラトンボ

ユウゲショウ

0915_8yugeshou 2020.9.15
なんだかちょっと気にかかる。なんだろう?花の時期もだけれど・・・
そうか、花弁が妙にとんがってる。
「ユウゲショウ」で検索して画像を見てください。花弁は丸っこいでしょ。
で、花弁は重なり合って花全体として角の丸い四角形といえますよね。
上の写真の花は花弁が葉っぱみたいな感じにとんがっていて、互いの間が空いている。
花の時期がものすごく違うとは言い切れません。9月頃までを花期とする記載は多い。
東京のこの辺では5月頃からかなぁ、咲き始めますね。ああそういう季節になったか、と思わせてくれる花。
で、この9月。花の調子が変かな、と思っていましたので、ユウゲショウのこの花も気にかかります。

2020年10月14日 (水)

ホタルブクロ

0915_5hotarubukuro 2020.9.15
花はとっくに終わったはずでしたが、なぜか一輪咲いていました。
「狂い咲き」というのか「返り咲き」というのか。
どうしちゃったのかな。今年は「変調」なのかな。

↓この歌、私に刺さったまま抜けません。
https://www.youtube.com/watch?v=-CfaxtAxLOo
花ぬすびと 明日香
「二度咲き 夢咲き 狂い咲き 季節でないのに 花が咲く」

何かあると「人、また、同じ」なんて呟いたりしてね。

ニラ

0914_20nira 2020.9.14
ニラの花の時期です。食用としてちゃんと育てるには花を開かせずつぼみのうちにとってしまうのがいいらしいですが、そんなぁ。この可憐な花を観賞しましょうよ。

プランターのニラを夕食用に採りに行った妻、間違ってつぼみのついたのも一緒に切っちゃった、と持ってきました。
ガラス瓶に水を入れて挿しておいたら、咲きました。
0917_1nira1 9.17
食卓で咲くニラ。
これを観賞しながらの食事も乙なもの。
0917_1nira2
目の前の至近距離でじっくり眺められます。最後まで鑑賞しました。

ホウセンカ

0914_19housenka1
2020.9.14
純白のホウセンカ。私のイメージではホウセンカは赤いので、すごく面白い。
0914_19housenka2

これを見て一目で、ホウセンカだ、というのは難しい気がします。花の形や距を見て、ああホウセンカなのか、となります。

0917_12housenka
9.17 白
つぼみのうちから一人前の距。立派ですね。
0917_6housenka

薄紅というか、ピンクっぽいというか。淡い色が素敵です。

0927_3housenka
9.27
鮮烈な赤ですね。こうなると爪紅という名にふさわしい。
私は男の子でしたから(大昔は)、草花遊びで「お化粧ごっこ」はしませんでした。オオバコを相撲草と呼んで遊んだけど。
女の子はホウセンカで爪を赤くするとか、オシロイバナの種子の中の白いデンプンの粉末をおしろいに見立てて遊ぶとか。今でいうとジェンダー役割の固定化とかいうことになるでしょうけど。大人の女性のお化粧にあこがれたんじゃないですか。

↓季節の花300
https://www.hana300.com/hosenk.html

鳳仙花 (ほうせんか)
(爪紅(つまべに))
(Garden balsam, Touch me not)

・・・
・学名
  Impatiens balsamina
   Impatiens :
      ツリフネソウ
     (ホウセンカ)属
 Impatiens(インパチエンス)は、ラテン語の 「impatient(我慢できない)」が語源。種子が熟すると勢いよくはじけ飛ぶことから。

・・・

別名
 「爪紅(つまべに)」
   昔、鳳仙花の花で爪を染めたことから。

↓英語にも「impatient」という語はありますね。「我慢強い」という意味の「patient」の否定形ですね。患者も「patient」。「苦を受けている」ということかな。

impatient
►a
1 気短かな,性急な,せっかちな,いらいらする〈at, with〉;落ちつかない
・be impatient of… …に耐えきれない,我慢できない;〈解釈〉を許さない.

2 もどかしがる,しきりに…したがる〈to do〉
・be impatient for… …が欲しくてたまらない.
[OF<L]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

花300からの引用に「Touch me not」という名前も載っていますね。

↓研究社 新英和中辞典での「Touch-me-not」の意味

touch‐me‐not
アクセントtóuch‐me‐nòt
名詞可算名詞
(《複数形》 touch‐me‐nots) 【植物, 植物学】 ツリフネソウ属の植物; (特に) キツリフネ.
[そのさやは手を触れるとはじけて種子がこぼれることから]

「触らないで。弾けてしまう」ということのようです。
この「touch‐me‐not」を見て思い出したのは「forget-me-not」。
「忘れないでね」=「勿忘草」ですね。古文的には「勿忘」=「な わすれそ」ですか。
おもしろい言い回しですね。

forget-me-not
わすれな‐ぐさ【勿忘草】
(英語名 forget-me-not から)ムラサキ科の多年草。一年草として観賞用に栽培。原産地のヨーロッパでは水湿地に群生。高さ約10~30センチメートル。春夏に、巻尾状の花穂に藍色の小花を多数つける。春
広辞苑第六版より引用

↓Wikiから
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%AB
ホウセンカ

赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名がある。爪にホウセンカの汁を塗り、初雪が降るまで色が残っていたら恋が実ると言う伝承もある。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、「てぃんさぐぬ花」は広く知られた民謡である。その歌詞にもこの花で爪を染める話が扱われている。

http://bunbun.boo.jp/okera/tato/teinsagunu_hana.htm
てぃんさぐぬ花や
爪先(ちみざち)に染(す)みてぃ  
親(うや)ぬゆし事(ぐとぅ)や 
肝(ちむ)に染(す)みり

ホウセンカの花は
爪先に染めなさい。
親の言うことは、
心に染めなさい

1番です。上が「うちなぁぐち」、下が「やまとぐち」。
曲は知っていましたが、歌詞の意味は知りませんでした。

線路柵のところで

0914_14osiroibana 2020.9.14
オシロイバナなのですが、これも雨滴だらけです。雨滴をクローズアップするか、真っ赤な集団として撮るか、迷った結果、半端な写真になりました。
0914_16rukousou
どうしちゃったの?ルコウソウの花です。
こんな姿初めて見ました。うつむきの花といっても、花自体は真っ直ぐで、咲く向きが下向きになってしまった、というのはあります。
花自体がこんな風に湾曲しているというのは、どういうことだろう?
花の形成時に、成長速度の差がでてしまって、曲がってしまったのかなぁ。
なんだか不思議なものを見てしまいました。

アサガオ

0914_10yaeasagao2 2020.9.14
八重のアサガオです。ぐちゃぐちゃなときもありますが、これはすっきりした八重。
0914_12asagao1
これ、見てやってください。斑入り葉のアサガオの花ですが、雨滴だらけになっちゃった。
こんなに撥水性の高い花を見るのは珍しいかな。もうちょっと「濡れて」しまいますよね、ふつう。
0914_12asagao2
これも斑入り葉のアサガオの花なのですが、すっごく小さくて低い位置で咲いていました。
アサガオっぽさが少ない。かわいい花でした。
雨上がりの花はまた、面白い風情です。

入道雲

0911_10nyudogumo
2020.9.11
積乱雲です。ただ「頭が丸い」ので入道のようだ、という名前ですね。

にゅうどう‐ぐも【入道雲】
(高く盛り上がり雲頂が丸く大入道のように見えることから)積乱雲の通称。くものみね。<季語:夏>

おお‐にゅうどう【大入道】オホニフダウ
①大柄な坊主ぼうず。また、坊主頭の大男。
②大きな坊主頭のばけもの。

かなとこ‐ぐも【鉄床雲】
積乱雲の上部に生ずる鉄床状の雲。積乱雲の上昇気流で吹き上げられた氷晶が圏界面で水平に広がるために生じる。
広辞苑第六版より引用

大入道が勢いあまって天井=成層圏に頭をぶつけると頭が平らになって「金床雲」になるわけですね。
(きっと痛いんだうな)

↓先月書いた金床雲の記事です。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-004c80.html
2020年9月 9日 (水) 雲の「面」
金床雲

2020年10月13日 (火)

台風・虹

0907_6taihu10 2020.9.7
ISSから撮影した台風10号です。
↓複数の写真が下のサイトで見られます。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f55a137c5b6946f3eb402a4
台風10号が宇宙から撮影される

気象衛星は赤道の上空3万6千kmくらいのところを回っていて、気象情報でよく見る画像を送ってきます。
ISSは高度約400kmくらいなので、こういう画像が得られるわけです。
どちらにせよ、天気図しかなかった時代を長く経験した私としては「隔世の感」というやつですね。
こういう時代になったのか、面白い時間を生きてきたな、と。

0907_7tbs2 9.7
これは午後3時ごろの虹。高い場所に取り付けられた定点カメラの画像だと思います。
前にも書きましたが、地面に立っていると地面より上の部分しか見えません。当然。
高いところのカメラにで、その高さに想像上の水平面を考えると、それが地上の人の地面に相当します。
ですが想像上の水平面は実は存在しないのですから、地上の人にとっての「地面の下の虹」も見えているのではないか、と想像します。

ところで、妙なことが2つ頭に浮かびました。
★1:ISSから虹は見えるか?
多分、地上で見るような現象としての虹は見えないのではないか。
虹は水滴での屈折と反射で生じます。視半径が約42度。宇宙に視点があって、42度の広がりというと、広すぎますよね。
ブロッケンの妖怪、という光学現象があります。飛行機からの映像なども有名です。雲に映った影の周りを虹のような色の環が取り巻くのです。これは散乱現象によるもので、虹とは原因が違います。
これは視半径が数度くらいで狭いので、条件が整えばもしかしたらISSからも見えることがあるかもしれないと想像します。

★2:虹を鏡に映したら?
粗雑な図をお目にかけます、申し訳ない。
Niji_fig1 図1
「私」が地面に立って「虹」を見ている、というイメージです。
黒い丸に小さな矢印が付いていますが、これが「私」の顔の向きのつもりです。
スペースの都合で頭の上に「太陽」と書いてありますが、これは当然ずっとうしろにある、と理解してください。

私の頭に浮かぶ「妄想」は、虹を鏡に映したらどう見えるのかな?というもの。
検索していたら、車のバックミラーに映った「朝焼けに映える虹」という写真がありました。
↓ここです。
https://note.com/mkeng1220/n/n7da4487fa259

虹は実体ではありませんが、光学現象として写真が撮れるし、鏡に映して見ることもできる。
さて、姿見よりも大きいような鏡を考えます。それに虹を映したらどうなるのだろう?
Niji_fig2 図2
こういう配置。
虹が鏡に映って見えるだろう、というのはいい。
もう一つ、こっちを向いている「私の鏡像」もみえる。
そうすると全体として、「虹を背景にして、私の鏡像がこっちをむいて立っている」というのが見えるんじゃないか。
虹というものは、太陽を背にして、前方に見えるという「固定観念」が私にはありますので、なんだかくらくらした気分。
自分が虹を背景にする?なんだかなぁ。そう見えるはずなんですが、どうにもしっくりこなくって。話が自分の中でまとまっていないんですね。大分前からこの出来事の原稿を書こうと思っていて進みませんでした。
とにかく書いちゃえ、と書きました。

さて、お読みになってどんな感じがしたでしょうか。

★私と等身大の人形を作りまして、虹が出た時にそれを適当に離れたところに置く。
そうすると、その人形は虹を背景にしてこっちを向いて立っている。
これを鏡に映したのだ、というように考えれば、まあそうなんだけどさ。ですね。

↓以前にもリンクしました。参考サイトです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~math-tota/suA/niji.htm
虹のしくみ

青ジソの花

0914_8aojiso 2020.9.14
これはほぼ季節どおりの花かな。なんだか今年はいろいろな花の調子が狂ってしまったっような気がしていますので、時を違えず咲いてくれるとなんだかホッとします。
シソ科の唇形花の元祖ですから、もうちょっと「くちびる」形に撮りたかったのですが、うまくいきませんでした。腰をかがめたくらいではダメでした。

0928_2siso 9.28
妻がしゃがんで撮影してくれました。さすが。
意外とオンブバッタがやってきません。他においしいものがいっぱいあるのですねきっと。

コマツナギ

0914_4komatunagi 2014.9.14
花は終わりにかかって、実が熟していく時。

1005_6komatunagi 10.5
豆豆しいですね。時期が来ればその時期の仕事をする。実に忠実(まめ)だ。忠実忠実(まめまめ)しい、とはこのことですね。

Fair is foul

0914_1fair_is_foul 2014.9.14
シェイクスピアの「マクベス」からですね。
福田恒存訳のようです。

私、「にほんごであそぼ」の「名台詞かるた」というのが、正直なところ嫌いです。
子どもにとって、その年齢の時点でわからない言葉でも、覚えていると後になって「あぁそうだったのか」と効き目が出てくるようなことがあるのは百も承知です。
ですけど、大人にとってもやや意味不明の言葉を出されてもなぁ。親が子に簡単な説明すらできない。
「こんなようなことなんですよ」とやさしい説明をつけてくれるならまだしも。
ちょっとね、あんまりだ。

もう一つ。
「けがれ」の漢字が嫌なんです。私は子どものころからこの字は差別と深いかかわりがあるから使わな方がよい漢字なのだよ、と教わりました。いまさらこの字を子どもたちに提示したくない。言葉狩りはやりすぎちゃいけませんが、歴史性はぬぐえない。
「きれいはきたない」「きれいは汚い」で充分でしょ。

「きれい」と「きたない」は表裏一体なんだよ、ということが少し伝われば充分です。

野球用語でフェアとファウルは広く親しまれていますので、フェアとファウルはルールの違いで変わり得るよ、でもいいかな。物足りないけど。

工夫が欲しい。NHKあるいは番組の制作・監修者の力量不足に思えますが。

こんなのもあったな。
「申し上げます.旦那さま.あの人は,酷い.」
「来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから」
だからどうした。それが名台詞かよ。
幼い人にはやはりあまりネガティブな感情をぶつけない方がいいと思うけどな。

キバナルコウ

0913_12kibanarukou 2020.9.13
前にも書いたのですが、今年はこの位の開花状態までしか見られませんでした。
もっと開いた状態を見たんだけどなぁ、以前には。

0914_15kibanarukou 9.14
ね。
そうこうしているうちに、終わってしまいました。
ルコウソウやモミジバルコウは、まだ赤く咲き誇っているんですけどね。

ハエトリグモ

0913_11haetorigumo 2020.9.13
キバナコスモスの花にハエトリグモがいるのは見えるんですが、向こう側で待ち伏せ状態。
これ以外のアングルがない。
で、種を特定できません。
花での待ち伏せは効率がいいんでしょうね。徘徊性のクモたちはそういうことを「知って」います。

2020年10月12日 (月)

真夏日の最晩記録

今朝、目覚ましのラジオで「今日は何の日」が聞こえてきまして。
東京での真夏日の最も遅い記録が出た日だと言ってました。
温度の値も言ってたけど記憶できなかった。

で、調べましたら「気象庁天気相談所作成」の資料がありました。
「注2:この資料を引用する場合は、気象庁調べと明示してください。」とのことですので
↓気象庁調べの記録です。
https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kiroku/kiroku/data/40.pdf
【最晩の極値】統計開始年:1875年
 夏日の最晩記録 1975年11月16日 25.1°C
真夏日の最晩記録 2013年10月12日 31.3°C
猛暑日の最晩記録 1942年 9月12日 35.3°C
日最低気温が25°C以上の日の最晩記録 1999年9月25日 26.0°C

10月に入ってから30℃を超えることはままあることで、生徒と「10月に30℃かよな、カンベンしてほしいよなぁ」とぶつぶつ言い合いながら授業をしたという記憶はあります。
最晩記録は2013年でしたので、もう現役引退してからです、妻と二人でぼやき合ったことでしょう。記憶が不鮮明だけど。
メモ日記を引っ張り出したら、2013年10月12日には

晴 31.3℃ 記録更新
朝の最低気温25.0℃。(今夜冷えて)記録としては残らないだろうが、熱帯夜だった。

と書いてありました。
気象庁のHPから過去の気象データを見ましたら
11日の24時の気温が25.6℃で、12日の1時は25.6℃で、その後も朝までずっと25℃以上でしたので「2013年10月12日は熱帯夜だった」といって間違いないと思います。ちなみに12日の23:40の19.8℃が日最低気温として記録されていました。夜冷えたんですね。日記の記載は間違っていなかったようです。

{極私的なこと。12日の夜の夕飯は鶏肉のカレーライスでした}

 

年寄りの繰り言

↓NHKのニュースです。

台風14号 三宅島の坪田地区で土砂崩れ 都道を塞ぐ(2020年10月11日 11時49分)
 東京・三宅島の三宅村坪田地区の島を1周する都道では、コンクリートで補強された法面の上の斜面が高さ15メートルほど、幅およそ10メートルにわたって崩れ、土砂や草が片側1車線の道路を完全に塞いでいます。
道路は通行止めとなっていて、時折、警察が様子を確認していますが、午前10時半現在、撤去作業は始まっていません。
 (後略)

三宅島 坪田地区 都道の通行可能に(2020年10月11日 18時10分)
 東京・三宅島の三宅村坪田地区の島を一周する都道は、法面の上の斜面が高さ15メートルほど、幅およそ10メートルにわたって崩れ、11日午前の時点では、土砂や草が片側1車線の道路を完全にふさぎ、道路が通行止めとなっていましたが、東京都三宅支庁によりますと、午後4時半ごろ、土砂の撤去作業が終わり、通行できるようになりました。

早目の復旧でよかった。生活道路ですからね。
ところでこの出来事を民放のニュースでも聞きましたが、その時に「都道が寸断されている」というような表現を使ったと思います。
「寸断」というのは「きれぎれに」「すたすたに」ですよね。土砂崩れ部分が複数個所あることになりませんか?
私は自分の言語感覚を逆なでされて、不快でした。
言葉で事実を伝えることを仕事にしているのですから、もっと言葉を磨きましょうよ。
私自身は言葉によって自然科学の入門を伝えてきました。自分の言葉づかいには敏感でいたいと言い聞かせつつ授業をしていました。
言葉で仕事をする者の当然の責務でしょう。

 

モミジバルコウ

0913_8momijibarukou 2020.9.13
手前の真っ赤なのがモミジバルコウ。
ムラサキっぽいのはしぼみかかったオシロイバナ。
奥の黄色いのはキバナコスモス。

乱れ咲いております。肉眼で見るボリューム感が写真では表現できない。
ま、想像してください。すごいんです。

ミツバチ

0913_10mitubati 2020.9.13
花粉団子がたまらなくかわいい。フウセンカズラの小さな花に来ていました。
花粉は脚につけ、蜜は体を運搬容器にして巣に持ち帰る。
丹念な仕事です。ご苦労さん。

ヤノネボンテンカ

0913_7yanonebontenka 2020.9.13
穴だらけにされていました。穴の分布を見ると、これはどうもつぼみか開きかけたつぼみの時に虫にかじられた穴だと思います。犯人(犯虫)はオンブバッタかアオドウガネじゃないでしょうか。現場を押さえたわけではありませんので「勝手に疑うなよな」と抗議されそうですが。

ベニシジミ

0913_5benisijimi1 2020.9.13
ランタナに来ていたベニシジミ。
あまり意識していなかった「白い縁取り」がきれいでした。
0913_5benisijimi2
ずいぶん黒っぽい個体ですね。
↓昆虫エクスプローラによると
https://www.insects.jp/kon-tyobenisi.htm

春に現れる個体は赤っぽく、夏の個体は黒っぽい。秋には両方のタイプが見られる。

とうことですので、黒っぽい方なのでしょう。
ここに芋活へのリンクがあります。幼虫もご覧ください。ピンクの幼虫だったりして。蛹もなかなかかわいいんですよ。

オンブバッタ

0913_2onbubatta1 2020.9.13
朝、アサガオたちの開花状況を見に出たら、アサガオの花でオンブバッタが交尾していました。
0913_2onbubatta2
メスはこれ、交尾しながら花を食べているみたいですね。なんだかなぁ。
産卵するには栄養が要るからなぁ。確かに。

翌日
0914_11taberare1 9.14
これメスが食べた跡ですね。
0914_11taberare2
上から見るとこうです。
アサガオの花を食う、というのは今年初めて見たような気がする。
何でも食うやつです、オンブバッタは。
「如何(いか)なるもの(植物)でも食う」=>「如何物食い」いかものぐいですね。

カネタタキ

0912_16kanetataki 2020.9.12
妻が見つけて撮ってくれました。門扉のアルミの柱いたそうです。
これはメスです。翅がありませんので。オスは鳴くためだけの鱗のような小さい翅を持っています。
秋の鳴く虫ですが、鳴き声の方向感覚がとらえにくいんですよね。どこで鳴いているのかよくわからない、見つけるのは簡単ではない。
バッタ目>カネタタキ科 です。
そうか、バッタと言えばバッタなんだけど、そうは認識してなかったな。
漢字ではそのまんま「鉦叩」です。

2020年10月 9日 (金)

アオドウガネ

0912_15aodougane 2020.9.12
ホソバヒイラギナンテンの葉を食べるアオドウガネ。すごい喰い方しちゃって。
これも縁をかじるのではなくて、葉肉をかじりとって穴を開ける食べかたですね。
オンブバッタと似ている。何でも食べるところも似ている。
ただ、オンブバッタより顎が大きくてパワーがあるように思います。
つぼみを丸ごと齧る、なんてこともするようだし。
歓迎はしませんが、駆除もしていません。

イチモンジセセリ

0912_10itimonjiseseri 2020.9.12
デュランタで吸蜜するイチモンジセセリ。
今回の着目点は頭の部分です。花粉がついています。これはデュランタの花粉じゃないと思います。
どこか別の花に潜り込んで、頭に花粉がついちゃって、そのままここへ来たのでしょう。
カマキリなんかだと、カマで複眼や触覚など頭部をなでて掃除しますが、イチモンジセセリだとなぁ、自然に落ちるのを待つしかないのでしょうか。一所懸命な姿がなんだかかわいかった。

ホシホウジャク

0912_9hosihoujaku 2020.9.12
一昨日7日、ホシホウジャクの話を書きましたが、そばにあった写真を見逃してしまいまして、補充します。
ルリマツリの花のメシベも写っているし、ホバリング中の体もかなりくっきりしているし。バランスの取れた写真だと思います。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-209b8b.html
2020年10月 7日 (水) ホシホウジャク

ホシホウジャクは飛んでいる時は黄色い色がすごく目立つのですが、止まっている時は至極地味です。見つけにくい。
なぜなのかは下↓にリンクした蛾の専門サイトを見ると一発でわかります。どうぞご覧ください。
http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Macroglossum_pyrrhosticta.html
ホシホウジャク Macroglossum pyrrhosticta Butler, 1875
科:スズメガ科(Sphingidae) ホウジャク亜科(Macroglossinae)

斑入り葉のアサガオ

0912_6huiribaasagao 2020.9.12
タイトルに「斑入り葉」と書きましたが、そんなもん見えないじゃん。
見えているのは櫛状の葉。その中にポツンとアサガオの花。
この櫛状の葉はルコウソウの葉です。密に繁ったルコウソウの葉をかき分けて、アサガオの茎が伸び出して花を咲かせたのです。
分類的には親戚ですけど。ちょっと面白い取り合わせかな、と撮ってみました。

アサガオ
目 : ナス目 Solanales
科 : ヒルガオ科 Convolvulaceae
亜科: ヒルガオ亜科 Convolvuloideae
属 : サツマイモ属 Ipomoea
種 : アサガオ I. nil

ルコウソウ
目 : ナス目 Solanales
科 : ヒルガオ科 Convolvulaceae
属 : サツマイモ属 Ipomoea
種 : ルコウソウ I. quamoclit

アサガオ

0912_2asagao1  2020.9.12
花弁とオシベが落ちて、メシベだけが残った状態。
それが2つ前後に重なって見えています。

アサガオは花が開くまでに自家受粉します。
ですから、開花後に交配作業を行っても、あまり効果はない。
変化朝顔を創出した江戸時代の「趣味人」はそのことも知っていて、アサガオを交配するために早朝に花を切り開いてオシベを取り除き、他の花のオシベからの花粉を授粉していたようです。
経験知というのかな、すごい努力があったのです。

↓参考
https://apec.aichi-c.ed.jp/kyouka/rika/primary/2018/5nen/asagao/jyufunn3.html
「あさがおは,自家受粉する花です」

オンブバッタonヤツデ

0912_1onbubatta 2020.9.12
玄関を出たらヤツデの葉にオンブバッタがとまっていました。
おいおい、いくらなんでもヤツデ食うか?
オンブバッタは何でも食べますが、ヤツデまで食うかね。
後で見たら、食痕は見えませんでしたから、お口に召さなかったようです。

2020年10月 8日 (木)

アゲハ幼虫

0911_9ageha 2020.9.11
わぁっと出現。かわいい連中。

0913_1ageha1 9.13
4齢から5齢への脱皮です。
0913_1ageha2
脱いだ皮を後ろへ送っていきます。
0913_1ageha3
もうちょい
0913_1ageha4
妻が撮った写真ですが、2、3分の出来事。
こうなった幼虫の食欲はものすごいものです。ケースに入れてやったミカンの木の枝をすぐに丸坊主にしますので、常に状況を見ていて、どんどん食料を補給してやらないといけません。いっぱい食べて、いっぱいウンチして、成長していくのです。

クモ(追記あり:カラスハエトリでした)

悩んでいます。妻が見つけて撮影してきたのですが。
0911_8kumo1 2020.9.11
クモがアゲハの幼虫を捕食しているようです。
まず、このクモの種類がわからない。
ハエトリグモにしちゃあでかい気がするし、ジグモじゃないし。
教えてください、お願いします。
0911_8kumo2
頭部をトリミングしてみました。
0911_8kumo3
腹部の模様もわかりました。
以上の情報で、このクモの種類を特定できないでしょうか。

もう一つ、得心していないことがありまして。
アゲハの幼虫はのそのそ歩くだけですよね。クモの視覚でその動きがとらえられるのか?という点。
すばやく動く小昆虫などは動きを検知して狙うでしょうけれど。
アゲハの幼虫がねぇ、のろいと思うんだけど。クモの近くで幼虫が餌の葉を探して頭をもたげて振ったかな。
そういう動作はしますけど。
う~ん。
よろしく。

追記:この記事に、コメントをいただき「カラスハエトリ」であることが判明しました。
↓ここにその記事があります。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-05fdf4.html
2022年5月23日 (月) カラスハエトリ


ツマグロヒョウモン

0911_7tumagurohyumon 2020.9.11
羽化したツマグロヒョウモンのオスが出発する直前。
ケース内にはまだ幼虫が見えますね。
ツマグロヒョウモンは南方系のチョウのはずで、東京では昔は見かけませんでした。北上してきたチョウです。
ところが近年、東京ではかなり寒くなるまで幼虫たちがわいわいと成長します。スミレの仲間の葉っぱが不足することも。
越冬は蛹ですけれど。
道のフラワーポッドにパンジーなどが植えられているというようなことも影響しているらしいですよ。

メスジロハエトリ・オス

0910_6mesujirohaetorim 2020.9.10
メスジロハエトリのメスは白い。
じゃあオスは?
ハイ、答えが上の写真。
左側の脚を1,2本失っているようですね。でも頑張る。

実は「オスクロハエトリ」というハエトリグモもいるのです。(冗談を言っているのではありません)
↓東京23区内の虫2 というサイトです。メスもオスも見られます。どうぞ。
http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1124.html
オスクロハエトリ

http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1127.html
メスジロハエトリ

ブーゲンビレア

0910_5bougainvillea 2020.9.10
夏前に開花して、終わったと思っていましたら、また咲くのだそうです。
外側の3枚は苞(葉)、中にある3本が花です。

0911_1bougainvillea2 9.11
いかにも「葉」であることがわかります。

0917_13bougainvillea 9.17
開花です。

0923_10bougainvillea 9.23
いろいろグダグダしているうちに「花」が終わってしまいました。
そして、今回の花はこの一つで終わりました。

1002_8bougainvillea  10.2
「花」は終わったけれど苞「葉」はずっと残っています。
いつまでもつのか、見ています。

ヒゲナガカメムシ

0910_4higenagakamemusi 2020.9.10
この写真ではあまりはっきりしませんが、エノコログサにいることと、前脚が「ポパイ」なので判別しています。
下にリンクした過去記事の中で「私が命名者だったらウデブトカメムシとしますね」とか「個人的にはポパイカメムシと呼んでおります」などと書いています。
触角は確かに長いんですが、腕を見れば一発でわかります。

0929_5higenagakamemusi1 9.29
エノコログサはいっぱいあるのですが、ヒゲナガカメムシが少ないなと思っていたら、再会。
大きく写っている成虫の向こうに、はっきりしませんが小さな個体がいる。幼虫かもしれませんが深追いしませんでした。

1001_6higenagakamemusi 10.1
これがね、可笑しいんですよ。後脚が空中に浮いている。
普通、脚で体を固定して、口で吸汁する。
ところが、エノコログサは芒というのかなトゲトゲが密集してますから、体ごと割り込んでいかないと口が実に届かない。
で、体を芒の向きに合わせて頭から突っ込んでいったので、後脚が浮いてしまっているのです。
体ごと吸汁に突っ込んでいった、という感じかな。
虫さんも苦労します。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-7886.html
2015年8月 5日 (水) ヒゲナガカメムシ

2020年10月 7日 (水)

金床雲など

0909_20sekiranun1 2020.9.9
積乱雲が対流圏を上昇していき、成層圏にぶつかるとそれ以上の上昇ができなくなって横に広がる。これが金床雲です。
0909_20sekiranun2
てっぺんの平らになったところは、高度およそ1万mかな。8000m~17000mとばらつきはあるのですが、目安として1万mと考えてください。大気の構造が可視化されているわけです。
0909_19kionsa
これはひどすぎますね。倒れそうだ。体が持たないよ。

キアゲハ

0909_16kiageha2 2020.9.9
この状態を「前蛹」といいます。
幼虫の体のまま、腹端部を糸のマットに固定し、胸のあたりで糸を回して体全体を支えます。
そしてギュッと体を丸める。
0909_16kiageha3
これは蓋で水平に前蛹になったもの。
0909_16kiageha4
幼虫たちもまだいっぱい。

0911_6kiageha1 9.11
前蛹の状態で脱皮をして、蛹になったもの。
幼虫時代の表皮を最後にどうやって脱ぎ落すのか、難しいところです。
表皮が割れて落ちるか、腹端部で表皮をうまく「またぎこす」か。
どうやら「またぐ」らしいんですよ。
(ソックスを脱ぐときに、脚を床から完全には離さないで脱ぐ方法を考えてください。ソックスを切るか、踵を浮かせてソックスを前へ送り、今度は踵をつけて足先を浮かせる、しかないでしょ)
0911_6kiageha2
しばらくしたら羽化ラッシュが始まりそうですね。楽しみです。

↓過去記事。アオスジアゲハについて、ですけど。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_93e1.html
2007年6月26日 (火) アオスジアゲハの前蛹

平賀壮太さんの「蝶・サナギの謎」(トンボ出版)には、この微妙な瞬間の写真があります。尾端を抜き出して、幼虫の皮をまたぎ、糸の山に再度尾端を押しつけて、固定するのです。

ネコジャラシ

0909_11nekojarasi 2020.9.9
意図的な写真です。
朝日の角度が低かったので、日陰になった部分を背景にして、ネコジャラシを輝かせてみました。
アマチュアカメラマンの初歩的独りよがりです。でもきれいでしょ。

たなくじ

0921_17tanakuji 2020.9.21
夫婦で大笑いしました。なんと言ったって、日々、一日中「お年寄り」とおしゃべりしてますもんね。
相手は互いに高齢者。「吉」だなぁ。

0928_12tanakuji 9.28
もう何十年も「テレビ体操」やってます。
朝の体がほぐれることは確かです。体温も少し上がるようだし。若いころはこの程度の運動なんて、と馬鹿にしてたけど。
高齢者にはよい運動ですよ。

レジリエンス

なんだかなぁ。
1001nhknews 2020.10.1
百万株単位のところへ「0.00」ですって。
1001tosho
いやぁ、平らかな一日でしたなぁ。社会的には大騒ぎでしたが。

たいら‐か【平らか】タヒラ‥
①高低のないさま。凹凸のないさま。平坦なさま。「波―でおだやかな海」
②安らかなさま。平和なさま。源氏物語[若菜上]「昔は人の心―にて」。「心中―でない」
③平穏無事なさま。源氏物語[葵]「―に事成りはてぬれば」。「―な日々を過ごす」
   広辞苑第六版より引用

東証のシステムダウン。
↓ここで「レジリエント」の話を書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-176e9f.html
2020年5月19日 (火) へこたれない レジリエント

頑丈で壊れにくいのではなく、弾力的で壊れにくいという意味。この記事での引用部分↓

レジリエンスとは、外乱やシステム内部の変動がシステムの機能に与える影響を吸収し、状態を平常に保つシステムの能力、あるいは、想定を超えるような外乱が加わった場合であっても機能を大きく損なわない、損なったとしても早期に回復できるシステムの能力を意味します。そのような能力を備えた技術社会システム実現のための学理と方法論に関する分野が、レジリエンス工学です。

「想定を超えるような外乱」が加わって、ダウンしちまった。レジリエンスの不十分なシステムだったんですね。
一応バックアップシステムなどあったようですが、再起動はできなかった。
動作するシステム部分と、データの保存領域とを分離しておく、とかもなかったようで。
ITもいいんですけど、一旦緩急ある時は、恐ろしいなぁ。

★自動車の自動運転中に、システムダウンしたらどうしましょ。
メカニカルに停止できるようにしておかないと大変なことになるんじゃない?
メカニカルなブレーキ。メカニカルなドア開閉。メカニカルな窓の開閉。
最低限そういうことは保証してほしいですよね。
自動車内部は60℃を超えるような温度にもなる。パソコンなんか60℃じゃ動作しないでしょう、多分。
半導体の熱に対する耐性は大丈夫ですか?

あまりにもエレクトロニクスに頼りすぎていますよね、現在でも。
古い、安定したメカニカルな技術を放棄しないでほしいな。

↓関連・参考
野口さん搭乗宇宙船 命名「レジリエンス」 困難に勝つ意味込め(NHK 2020年9月30日 12時09分)

 10月末の打ち上げが決まった日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが記者会見を開き、新型コロナウイルスなど困難な状況に打ち勝つという意味を込めて、搭乗する宇宙船を、「回復力」を意味する英語の「レジリエンス」と命名したことを明らかにしました。
 ・・・
 野口さんはこの中で、新しい宇宙船を初めて運用する際には名前をつけることができることから、クルーで話し合って、新型コロナウイルスやミッションの中で起きる困難な状態に打ち勝つという意味を込めて、宇宙船を「回復力」を意味する英語の「レジリエンス」と命名したことを明らかにしました。
・・・

https://www.jstage.jst.go.jp/article/isciesci/60/1/60_3/_pdf/-char/ja
レジリエンス工学の誕生と展望

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/genshiryoku_jishuteki/pdf/006_04_00.pdf
Resilience Engineering Research Center©K. Furuta レジリエンス概念の誕生•生態系のレジリエンス–システムの持続性の程度の指標であり、変化や擾乱を吸収し、状態変数間の関係を維持するシステムの能力を表す(Holling, 1973)•防災工学におけるレジリエンス–外乱に対して機能を維持しながら効率的に回復できるシステムの弾力的な性質(弾力性、回復力、しなやかさ)損害を避ける・損害を軽減する(robust)想定外の外乱に対応する(responsive)回復する(recovery)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9_(%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF)

ホシホウジャク

前の記事で、オオスカシバは前脚を花につけてホバリングしながら吸蜜する、ホシホウジャクはどこにも触らず完全に空中浮揚のまま吸蜜するというようなことを書きました。
0909_9hosihoujaku1 2020.9.9
ルリマツリの花にホシホウジャクが来ていました。
いかがでしょうか、どこにも触っていませんね。
口吻がかすかに見えますので、吸蜜中です。
0909_9hosihoujaku2
世話しなく花から花へ移動します。もう一枚、やっと。
ホシホウジャクの幼虫の食草はヘクソカズラ。家の周辺に2,3カ所生えてますから、そこで成長したのかな。

↓幼虫を観察した3日間の記録。お読みください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-08c5.html
2018年12月25日 (火) ホシホウジャク幼虫 12/14

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-00b0.html
2018年12月25日 (火) ホシホウジャク幼虫 12/15

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/post-e1e8.html
2018年12月25日 (火) ホシホウジャク幼虫 12/16

2020年10月 6日 (火)

オオスカシバ

1001_14oosukasiba 2020.10.1
ルコウソウの花でホバリングしながら蜜を吸うオオスカシバ。
前脚を対象の花にちょっとかけて空中に浮いています。(ホシホウジャクなんかはまったく無接触で空中に浮いて吸蜜します。)

1003_23oosukasiba 10.3
これはヒメクチナシにいた幼虫。小さな株が一株しかないのに、やたらと産卵してくれる。いくらなんでも見過ごせない。
「追放」です。他の植物を探しな、と。
クチナシ以外でも少しは食草はあるはずなんですけどね。

↓昆虫エクスプローラ。芋活へのリンクもあります。幼虫はそちらでご覧ください。
https://www.insects.jp/kon-gaoosukasiba.htm
オオスカシバ

・・・
日中に活発に活動し、ホバリングしながら いろいろな花で吸蜜する。その形態と行動から、ハチに間違われることも多い。
・・・
羽化直後は、翅に白い鱗粉があるが、翅を震わせるとすぐに脱落してしまう。
・・・

ここに羽化直後に鱗粉を振るい落とす、という記述がありますね。
↓それを実際に見た記録です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_f556.html
2007年5月10日 (木) オオスカシバの羽化

↓ここにもい写真がいっぱい。羽化後の白い翅も見られます
http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Cephonodes_hylas_hylas.html
オオスカシバ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-6ddd-1.html
2015年6月12日 (金) オオスカシバ羽化

★さて10月4日の朝日歌壇に楽しい歌が載りました。
実は2つ前のクロアゲハからツマグロヒョウモン、オオスカシバと記事を並べたのは、この歌に喜んで、ここに集めたものです。

2020.10.4 朝日歌壇 佐佐木幸綱選

草原の緑を流れ文(あや)をなす黒のアゲハに黄のヒョウモンら:(熊谷市)飯島 悟
羽化直後大透翅(おおすかしば)はぎん色の鱗粉おとすひと羽ばたきで:(北九州市)嶋津礼子

我が家は「草原」じゃないけど(ジャングルかも)、飯島さんの歌の光景は目に浮かぶようです。
嶋津さんは、どういう経緯でご覧になったかはわかりませんが、私共も観察したオオスカシバの羽化後の変化をご自分の目でご覧になったのですね。おそらくこのことを知っている人はそう多くはない。昆虫ファンの夫婦としてはこの歌が嬉しくてたまりません。幼虫から飼育したのかなぁ、蛹を見つけて容器に入れておいて、羽化を観察したのかなぁ。
すごい観察眼に敬意を表します。

ツマグロヒョウモン

0909_13tumagurohyoumon_m 2020.9.9
キバナコスモスに来たツマグロヒョウモンのオス。
おいしそうだね。

0921_19tumaguro1 9.21
家のスミレ類をほぼ食べ尽してしまった幼虫が蛹になり、羽化しました。
飛び出した瞬間。空中姿勢がこんなにきれいに撮れるとは、妻の腕はすごい。
0921_19tumaguro2
妻の手に手乗りをしてくれた個体も。
かわいいったらありゃしない。「うちの子」感覚が湧きますよ。
0921_19tumaguro3
メスも羽化。これは私のポロシャツの右肩のところに一瞬止まって、飛び去る直前の姿。
チョウチョ・バッジをつけたお爺さんなのでした。
夫婦二人して騒ぎながら放蝶。楽しい日々です。

クロアゲハ

0908_13kuroageha1 2020.9.8
デュランタで。黒いチョウが飛び回る。
激しく移動するので、ちゃんとした写真はこれ一枚。

0909_6kuroageha1 9.9
翌日また。ランタナに来ました。
近ごろナガサキアゲハを見かけないな、ナガサキアゲハだといいな、とは思いましたが。
尾状突起があるようですね。
0909_6kuroageha2
やはり尾状突起があります。ですから、これはナガサキアゲハではなくクロアゲハでしょう。
ナガサキアゲハの幼虫を飼育したこともあるんですよ。来てほしいな。
今年はアゲハの飼育をしています。

イチモンジセセリ

0908_10itimonjiseseri1 2020.9.8
線路柵の横棒の上。影を見ていただくとわかりますが、背中から太陽光を受けているところです。
体を温めているのでしょう。
0908_10itimonjiseseri2
なんというか、このキョトンとした顔が大好きです。
0908_12itimonjiseseri
キバナコスモスで吸蜜。わずかに首をかしげたみたいに見えるのがまたかわいい。
大好きなチョウなので、贔屓してしまいます。

モンキチョウ

0908_8kityou1 2020.9.8
キバナコスモスが咲き誇っていまして、チョウなどが訪花します。
0908_8kityou2
単純に「キチョウ」という名前でフォルダを作って入れておいたのですが。
ブログに載せるにあたってちょっとチェックしました。
翅にある黒と白の斑紋。これは翅の傷とかシミのようなものかな、とチェックしたら、これはれっきとした文様でした、モンキチョウのね。
危ないところでした。これはモンキチョウです。

↓芋活によりますと幼虫の食草は
https://www.imokatsu.com/imo-monkichou.htm

シロツメクサ・アカツメクサ・スズメノエンドウ・カラスノエンドウ・クサフジ・コマツナギ・ミヤコグサ・ハリエンジュ・ナンテンハギ・レンゲソウ(マメ科)など

だそうです。これなら家の周りにそれなりにいっぱいあります。
上にリンクした芋活のページには成虫の写真もありますから、どうぞご覧ください。

{チェックしてよかった。危うくお恥ずかしい記事を書くところでした。}

ヤマブキ

0908_3yamabuki 2020.9.8
どうしちゃったんでしょう?
普通5月頃でしょ、花期は。

0914_6yamabuki 9.14
もうこれ以上フォローしませんが、今はもう秋、ですよ。
大丈夫かな、という気持ちが先行します。

2020年10月 5日 (月)

八重アサガオについて

↓下の記事にコメントを頂きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-d3148d.html

変化朝顔の話は奥が深くて、書ききれません。

↓わかりやすいと思います。是非お読みください。
https://gardenstory.jp/plants/28234
変化朝顔を知りたい! 明治の図版に見る花の魅力と育て方の極意

↓これが「総本家」
http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/

何でもありなんですが、読み切るのは大変。
種子の頒布の話もあります。
このサイトをいろいろ探検してください。

9月の気温など

2020_09kion 気温
半ばごろまで暑い日が続きました。下旬に向かって平年値に近づきましたが、その落差がまた体に堪える。
暑さで夏バテ、というのが普通ですが、暑さ疲れがやってくるのは秋、これも夏バテなんじゃないかな。
2020_09heinensa 平年差
8月9月の暑さがよくわかります。
繰り返しになりますが、こうやってみると、1~3月の高温はやはり異様な感じがします。
2020_09situdo 湿度
高温下では相対湿度は低くなる。蒸し暑いんですけど、含み得る水蒸気量に余裕があって相対湿度が下がります。
9月は、雨も多かったし、気温が下がり始めましたので、湿度が上がりました。
下旬に向かって気温が下がりましたから、逆に湿度は高くなっていきました。

1001_19ame 2020.10.1
NHKの午後7時前の気象情報。
降水が記録された日がものすごい。なんとまぁ。
東京の住民としては、あきれるばかりです。

ところで、最初のグラフの平年値の線を見ていただきたいのですが。
9月は年間で一番気温変化の大きい月なのです。
最高気温は
9/1:29.9℃ → 9/30:24.0℃
5.9℃も下がります。
最低気温は
9/1:22.3℃ → 9/30:17.0℃
4.7℃下がります。

前日からの変化量は0.1℃くらいがふつうなのですが、9月に関しては0.2℃の変化が圧倒的に多く、0.3℃の変化という年間では珍しい変化量も出現するんです。

とにかく、10月になりました。たまに暑さがぶり返すかもしれませんが、体調を「秋冬モード」に整えて下さい。
ご自愛ください。

ツユクサ

0908_4tuyukusa 2020.9.8
カンナの葉の間からツユクサが顔をのぞかせて咲いていました。
ツユクサとしては猛烈に背が高い。
カンナの広い葉で頭の上を覆われてしまったので、とにかく太陽光を求めて伸び上がり葉の間から顔を出したのでしょう。
植物も「機に臨んで変に応じる」能力を持っているのです。
生きてるんだもんな、力の限り最善を尽くすのはあたりまえ、ですよね。

★私の現役時代のある種のモットー。
人事を尽くして、臨機応変。
授業内容について、予め考えられる限りのことを尽くして、さて授業。臨機応変に。
熟練するまでは、授業計画を綿密に立てて、その通りに進めようとするのも悪くはない。
でも。
綿密な授業計画を持ったうえで、生徒との関係性のなかで、機敏に自由に変化し応じていく。
それが大事なんじゃないかな。(いい言葉じゃないけど、「出たとこ勝負」でもあります。)
「先生なんて、毎年同じことを教えてるんだから楽だよな」というような感覚を持つ生徒もいますから、「何十年も教師やってて「同じ授業」なんて一度もないぜ。だって考えてみろよ、毎年目の前の生徒は変わっていくのに、同じ話ができるわけないじゃん。」と。
科学は変化していく。最前線の内容を授業でやることはないけれど、最新の知見を知って、自分自身の認識を更新していく。そうやって変化していく私の授業が同じであるわけがないのです。

カンナ

0908_2canna1 2020.9.8
カンナの花が落ちていました。
子房をつけたまま落ちた花もあるし、そうでないのもある。
0908_2canna2
子房が残った状態。でも今の季節、子房が残っていても、実が熟すことはないようですね。
花はしぶとく咲き続けています。迫力があります。玄関を出るとまずこれを見る。

ハイビスカス

0908_1hibiscus1 2020.9.8
ベランダのハイビスカスが次々と咲きます。
0908_1hibiscus2
朝、雨戸を開けると目の前で咲いているので、びっくり・うれしい。
庭に置いてある株は今年は咲かずじまい。日射量の違いかな。

ベニバナトキワマンサク

0908_5benibanatokiwamansaku 2020.9.8
季節は少しずれてますが、咲き続けてくれています。

0924_2benibanatokiwamansaku 2020.9.24
雨がやんだので出てみたら、葉に雨滴がいっぱい。
ベニバナトキワマンサクの葉は水をはじく、というようなことを以前にも書いたと思いますが。
よく見ると
0924_2benibanatokiwamansaku2
褐色の葉は、撥水性が強く、緑色の葉は親水性というか撥水性が弱いというか、のようですね。
褐色の葉は、ワックス成分を多く分泌しているのでしょう、多分。
0924_2benibanatokiwamansaku3
レンズ効果が見えます。
一つの植物の中でも、いろいろ違いがあるんですね。

今年最後のブドウ

0907_4budou 2020.9.7
今年、ブドウの出足は順調でした。花がいっぱい咲いて、小さなブドウの房がいっぱいできました。
勝手口のそばなので、通行の方からも「秋が楽しみですね」などと声をかけられるくらい。
ところが、夏の猛烈な暑さのせいでしょうか、葉がかなり枯れてしまいまして、栄養が十分に作れなかったのでしょう、大きく熟すことができた房は少数。木が枯れたわけではないのです、緑の葉もあることはあるのですけど。
で、上の写真がラストの収穫。
出来たブドウは大部分を生食し、ほんのわずかをジャムにして楽しみました。
プレーンヨーグルトにジャムを混ぜ、牛乳を加えていただきます。あっさりした酸味と甘味。コーヒータイムの楽しみです。

2020年10月 2日 (金)

にゃんこ・ねずみ

0907_3nuigurumi_20201002130001 2020.9.7
手芸の本を買ってきて、それを見ながら妻がいろいろ作って遊んでいます。
ぬいぐるみではなく、編みぐるみ、なのかな。
なんか、あ~でもない、こ~でもない、といろいろ呟きながら、適当に辻褄合わせて出来上がる。
なかなか、いい腕です。

0921_18nezumi 9.21
今度はねずみ。
私共は二人ともねずみ年生まれ。一回りしてさらにもう一回。
手芸で手を動かしたり、数独やパズルで頭を使ったり。花や虫やを愛でたり。
こまめに忙しいのがいいですね。

八重咲きアサガオとオンブバッタ

0906_2yaeasagao3 2020.9.6
整った姿。
毎日ではないですが今年は結構頻繁に八重咲きが見られます。

0909_2yaeasagao1 9.9
今日も咲いたな、と思ってよく見たらオンブバッタがいる。
しかも花弁を食べているようです。
0909_2yaeasagao2
なんちゅうやっちゃ。
0909_2yaeasagao3
オンブバッタとしてはこのかじり方はむしろ珍しい。
普通、昆虫が葉や花弁など面状のものを食べるときは、縁からかじりますよね。
ところが、オンブバッタの場合、面に穴を開ける、という食べ方をすることが多い。
シソの葉に穴が開いていたらまずオンブバッタの仕業とみていい。
ところが、今回のオンブバッタは花弁を縁からかじっている。しかも珍しい八重咲きアサガオの花弁を。
妻と二人で笑ってしまった。で、駆除しないところが我ら夫婦。

0911_2yaeasagao1 9.11
一日置いてこの日。あれ?これオンブバッタがかじった花じゃない?
丸く小さくかじり込まれていました。あ~ぁ、よくやるよ。
0911_2yaeasagao2
これはつぼみ。また咲いてくれるでしょう。
これ以降で、オンブバッタをアサガオの花で見ることはありません。
アサガオって思ったほどおいしくなかったのかな。

アカボシゴマダラ

0906_1akabosigomadara1
2020.9.6
妻が庭で見かけて撮影。何年かに一回というようなペースで見かけるチョウです。
0906_1akabosigomadara2

いろいろアングルを狙ったようです。
0906_1akabosigomadara3

ベランダから。
後翅の赤い模様が特徴。外来種です。
在来のゴマダラチョウにはこの赤い模様がありません。

国立環境研究所
↓侵入生物データベース > 日本の外来生物 > 昆虫類 > アカボシゴマダラ
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html

“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている.
・・・
在来蝶類との競合
影響を受ける在来生物:オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなど,幼虫期にエノキを利用する蝶類(競合)

なんてことを。生態系を乱す危険な行為なのに。
幼虫の食草が競合するというのは一番厳しい生存競争なのです。
哀しくなります。虫に罪はないけれど。

↓過去記事
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-f33d.html
2012年5月25日 (金) アカボシゴマダラ(かもしれません)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-339a.html
2013年7月26日 (金) アカボシゴマダラ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-339a.html
2016年9月20日 (火) アカボシゴマダラ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/10/post-339a.html
2018年10月11日 (木) アカボシゴマダラ

ヨモギエダシャク

0905_10yomogiedashaku 2020.9.5
これは多分ヨモギエダシャクの幼虫でしょう。
結構大型だし、棘というか突起というかが見えるようだし。
比較的ポピュラーなシャクトリムシです。

★★シャクガとはまるっきり無関係な話

↓ガにはこういう分類がありまして、たくさんの種が属しております。
http://www.jpmoth.org/Yponomeutidae/Yponomeutinae/Aindex.html
スガ科(Yponomeutidae) スガ亜科(Yponomeutinae)種一覧

https://kotobank.jp/word/%E5%B7%A3%E8%9B%BE-301611
   巣蛾 (スガ)
大辞林 第三版の解説

 チョウ目スガ科のガの総称。開張10~30ミリメートルの小形のガ。前ばねが白色か灰色で小黒点が散る。幼虫は枝葉に糸を張って巣をつくり、多くの種は群生する。果樹・農作物の害虫もいる。リンゴスガ・サクラスガ・マサキスガなど。

https://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%82%AC-83374
スガ(英語表記)Yponomeutidae; ermine moth
   すが / 巣蛾
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

 鱗翅目スガ科の昆虫の総称。一般に小型のガで,翅は細く,長い縁毛をもつ。幼虫は植物の枝葉に糸を張って群生するものが多いのでその名 (巣蛾) があるが,新芽や茎,果実の中に潜入食害するものもある。日本では 50種以上が知られている。

今「スガ」で検索すると内閣総理大臣の名前ばかりでして、ガのスガの漢字表記を調べるのに苦労致しました、ハイ。

キアゲハ幼虫

0905_9kiageha1 2020.9.5
出現!キアゲハの幼虫。「お世話になりまぁす」といって集団で現れるんですね、こいつら。いつも。
0905_9kiageha2
派手な横縞。これ目立ってしまうんじゃないか?保護的な模様なのか?と不思議。
0905_9kiageha3
この中では右上の幼虫が若齢です。
これで、私共の取り分は消滅しました。全部あげます、足りるかなぁ。
母チョウが、食料資源の量を考えて産卵してくれればいいのにな。
ま、いいけどさ。

ゼフィランサス

0905_8zephyranthes 2020.9.5
また咲くよ、と言ってます。

0906_5zephyranthes 9.6
ハイ咲きました。
持続的に咲きますね。
周囲の葉がとても元気なようですから、栄養を作れるのでしょう。
いっぺんにわっと咲くのでないところがおもしろいというか不思議。

2020年10月 1日 (木)

十把一絡

1001_1jippahitokarage 2020.10.1
今朝のEテレ0655から。
「今日は10月1日なので、10と1の四字熟語を」ということで。
言葉はもちろん知っていましたが、お恥ずかしいことに「からげ」が「絡」であることを知りませんでした。

じっぱ‐ひとからげ【十把一絡げ】
どれもこれもあまり価値のないものとして、多数をひとまとめに扱うこと。また、何もかも一緒くたにして扱うこと。
広辞苑第六版より引用

「多数」とか「何もかも」とありますが、おそらく感覚的には「十」は「全部」という意味があるでしょう。
「十割蕎麦」というのもありますしね。
「十中八九」というのも80~90%ですよね。
全体を100としたのが%ですが、全体を10にした表現でしょう。

広辞苑によると「十の一二」というのもあるそうです。
「わずかなこと」だそうです。

じっ‐ちゅう‐はっく【十中八九】
10のうち8か9かの割合で。おおかた。ほとんど。大部分。「生還は―のぞめまい」

十の一二(じゅうのいちに)
わずかなこと。
広辞苑第六版より引用

思いつくままに。
「といち」というのもありますね。
「10日に1割」の高利ですね。

今日は10月1日なのでした。

マネロン

朝日新聞の記事タイトルなんですが↓
「世界の大手銀行使ってマネロンか フィンセン文書を調査(朝日新聞デジタル 2020年9月21日 2時00分)」

実はワタクシ、「マネロン」って何なのか、知らなかったんですよ。
そうしたら「マネーロンダリング」の短縮形なんですね。「資金洗浄」
それなら知っている。何でもかんでも短くすればいいというものではないと思うんだけどなぁ、と老人は思う。

ゲームなんてものには一切関心がない私には「あつ森」もわからなかった。「あつまれどうぶつの森」であることを知ったのは大分経ってからだったな。石破さんに負けた。敦守さんというお名前かと思うじゃないですか。

ところで、「ロンダリング」という言葉、英語だと「laundering」ですね。
ということは

laundry
►n
1 洗濯場[室];洗濯屋,クリーニング屋;洗濯物《集合的》
2 不正に得た金を洗浄する機関《銀行など》.
3 《軍俗》 飛行訓練を評点する教官会議《生徒を wash out (不合格にする)できることから》.
・・・
リーダーズ英和辞典第3版より引用

なるほどね。
ひょっとしてコインランドリーに行くと、硬貨をきれいにしてくれるのかなぁ。

ランドリーとロンダリングと。意識してました?

セスジスズメ幼虫

0904_3sesujisuzume 2020.9.4
ホウセンカにセスジスズメの幼虫がいた、と妻の撮影。
独特の紋がありますので、一度覚えれば見間違えることはない。
スズメガ特有の「しっぽ」があるし。

0906_4sesujisuzume1 9.6
やたらとウンチがいっぱい。元気だね。
0906_4sesujisuzume3
典型的な姿。腹脚、尾脚などもくっきり。
0906_4sesujisuzume4
かわいいでしょ、これ。
付け根周辺に白い点々で模様がある、なんてのは今まで気づかなかった。
凝ってますねぇ。

そしてこれ↓
0908_17sesujisuzume 9.8
蛇に擬態してますね。
成虫だって幼虫だって、実物の蛇なんか見たことがないくせに、どうしてこんなに上手に蛇に擬態できるのか。
不思議でなりません。生存率が上がるんですか、やはり。進化って、すごい力なんですね。

0910_19sesujisuzume4 9.10
記念写真を撮るから手伝ってくれ、と妻が連れてきました。
9cmくらいですかね。イモムシとしては大きいですよぉ。
苦手な方はギャッとなるでしょうね。私共は笑ってるだけですが。
後で、あの幼虫どうした?と訊いたら、ちゃんとホウセンカに放したとのこと。
やさしいおばあちゃんだ。もう蛹になる直前でしたから、どこかへ歩いて行って蛹化したでしょう。

↓小3の児童の観察です。ホウセンカを観察していてセスジスズメの幼虫に出会ってしまった子どもたちの大騒ぎが見えるようです。
https://www.dainippon-tosho.co.jp/yagi/2011/111015/index.html

3年生の理科の学習で観察を続けてきたホウセンカ・・・ある昆虫が葉についていて大騒ぎになったことがあります。セスジスズメの幼虫です。後尾に長いアンテナのついた新幹線のようで、子どもたちにとっては驚くべき姿だったのでしょう。何とも奇妙な幼虫に教室中がパニック状態となり、ホウセンカの観察どころではなくなってしまいました。
・・・

なるほど、妻と大笑い。「長いアンテナのついた新幹線」ですか。蛇より、新幹線の方が身近だもんな。最近の新幹線は鼻が長いしなぁ。
新幹線に擬態したイモムシ。現代的だな。
もし今度、セスジスズメを含むスズメガの幼虫を見かけたら「尻尾の生えた新幹線だぁ」と呟いてみてください。楽しそうでしょ。

↓本格サイト。成虫の姿もここでご覧ください。かっこいいんですから。
http://210.173.241.190/Sphingidae/Macroglossinae/Theretra_oldenlandiae_oldenlandiae.html
【幼虫食餌植物】 ブドウ科:ヤブカラシ、ノブドウ、ツリフネソウ科:ホウセンカ、サトイモ科:サトイモ(※KD)、テンナンショウ、コンニャク、カラスビシャク、ムサシアブミ、ヒルガオ科:サツマイモ(※HY)、ミソハギ科:タバコソウ=ベニチョウジ、アカネ科:フタバムグラ、ツリフネソウ科:ニューギニアインパチエンス、アカバナ科:ミズタマソウ(※GG-239)、アカネ科:クササンダンカ(※GG243)

↓過去記事{6まで続いています。その先にセスジスズメもあります。}
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-4ba8.html
2012年9月17日 (月) ビロードスズメ幼虫:1

蛇への擬態、という点ではビロードスズメの幼虫の方が上かもしれません。
興味のある方へのご案内です。

スイフヨウ

0903_7suihuyou 2020.9.3
高い位置で咲くようになりましたから、花の終わりも近い。
で、高いところの花を撮影しようとすると、どうしてもこういう「青空」とか「白い雲」を背景にしたくなる。
単純なアマチュア・カメラマンなもので、そうなります。

0910_14suihuyou 9.10
またやった。
残るはムクゲかな。いつまで咲いてくれるでしょう。

ハラビロカマキリ

0902_17harabirokamakiri1 2020.9.2
これはハラビロカマキリの成虫です。
オオカマキリよりは少し小柄。翅の紋とかいくつかの特徴で識別できます。
大型のカマキリは悠然たるものでして、こうやって手に乗せても焦らないですね。
これは妻の左手。右手のカメラで撮影しています。
0902_17harabirokamakiri2
ちょっとボケましたが、こっちを見てますね。偽瞳孔のせいです。
複眼を構成する個眼のうち、こちらを向いている個眼はこちらからの光を吸収していますから黒く見える。
ヒトの瞳孔とは違うんですが、どうしてもカマキリの視線を感じてしまいますね。

アゲハ

0902_15ageha1 2020.9.2
羽化すると、体液を翅に圧送して翅を展開します。そして体を絞り、翅を乾かして。
飛び立つ準備が整うと、出るよ、と促します。
で、ケースを持って玄関先に出て、お風呂椅子に腰かけた私がケースの蓋を開ける。ケースの向こう側で腰をかがめている妻がカメラでチョウの旅立ちを撮影する。こういう手順なのですが。
待ちかねたチョウが、蓋を開けた瞬間に飛び出した。写っている手は私の手です。
ちょっとぶれていますけど、こんな写真、撮ろうと思って撮れるものじゃない。
偶然、こんな姿を残して飛び上がったチョウに感謝。
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すぐそばの木に一瞬止まって、さらに大空へ。
アゲハの飛翔はダイナミック。
気持ちよく飛び去っていきます。
でも、多分、自分が羽化したこの辺りの景色というのを記憶していて、活動時の「チョウの道」は我が家のそばを通っているのだろうと思います。

イチモンジセセリ

0902_13itimonjiseseri 2020.9.2
スイフヨウの花にイチモンジセセリが潜り込んでいきました。
見かけた時は、花弁の上でした。カメラを構えたら、奥へ体ごと潜り込んでいきました。
0902_14itimonjiseseri
こちらはデュランタの花で。この花では自分の口吻を伸ばせば蜜が吸えます。
条件に応じて吸い方を変えられる、当たり前ですけどね、賢いのです。

0905_7itimonjiseseri 9.5
斑入り葉のアサガオの食いちぎられたような花の付け根の外から接近するイチモンジセセリ。
甘い香りかなんかがするのでしょうか。
右の前翅が大きく傷んでいます。
人間のつくる機械だと、ちょっとした傷みでガタが来ますが、生き物は「しなやか」です。
そう簡単に決定的なダメージにはならない。
生物のそういう「レジリエンス」を人間の技術も見習わなくっちゃいけませんね。

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