マジックミラー
2020.7.19
Eテレから。
ポテトチップスの銀色の袋です。
部屋を暗くして、袋の中に懐中電灯を入れた。そうしたら中が透けて中味のポテトチップスが見える。
そういう実験を見せてくれたのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC
マジックミラー (英語: magic + mirror) は、明るい側からは鏡に見えるが暗い側からは向こうが見えるという用途に使われるビームスプリッターである。ミラーガラスとも。透過率と反射率(後述)が等しいものはハーフミラーとも呼ぶ。
「magic mirror」は和製英語で、英語では「one‐way mirror」などという。英語で「magic mirror」というと「魔法の鏡」のことである。
スダレのことを考えてください。細い葦を編んであるとします。
例えば、このスダレ、光の50%を透過し、残り50%を反射するとしましょう。
軒先にスダレを吊るすと。
昼間外が明るく室内は比較的暗い。
そうすると、室内から外へ出る光は半分減光された上に、外の明るい光の半分の反射と重なってしまい、外から室内を見ようと思ってもほとんど見えません。
逆に夜になって、室内が明るく外が暗いと事情は反転します。
外から家の中は丸見えになってしまって、家の中から暗い外の様子は見えません。光は外から室内に入ってきてはいるんですけどね、弱すぎて。
これとほぼ同じことがポテトチップスの袋で起こっているわけです。
銀色の袋は、おそらくアルミ蒸着でしょう。膜表面に蒸着したアルミニウムの厚さによって、光の透過度をコントロールできるのだろうと思います。
袋の中身が透けてはいけないけど無駄に厚すぎてもいけない。
原理は分かっていても、技術ってすごいな、と思う私です。
追加:昔のガラス鏡は銀が多かったのですが、今は主力はアルミだと思います。
« コフキコガネ | トップページ | クサギカメムシ・キマダラカメムシ »
「理科おじさん」カテゴリの記事
- 化学の日(2022.10.26)
- 秒速→時速(2022.09.01)
- 風速75メートル(2022.08.31)
- 「ウクライナで生まれた科学者たち」(2022.05.31)
- 反射光(2022.05.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント