采咲きアサガオ
2020.8.3
ベランダの鉢の采咲きアサガオ。毎朝1輪くらい咲いています。
さて、この采咲きアサガオ、蕊はあるのですが、結実しません。以前にもちょっと書きましたね。
采咲きアサガオから種子が採れないとなると、来年はどうなるのでしょう?
実は、采咲きの潜性遺伝子がホモになった株からは種子が採れませんが、顕性の遺伝子とヘテロになった株からは種子が採れるのです。
ただし、顕性と潜性がヘテロで一緒の場合、当然、顕性の性質が現れますので、采咲きとしては咲かない。
この顕性・潜性ヘテロの株を「親株」といいまして、これを育てて結実させて種子を採ります。
そうすると顕性ホモ、顕性・潜性ヘテロ、潜性ヘテロ、という種類の種子が採れるわけですね。メンデルの法則通りです。
ですから、親木を育てて種子を採り、その種子をひたすら播いて育てる。そうすると潜性ホモの采咲きが楽しめることがある、ということなのです。
8.6
これは、斑入りの葉のアサガオ。これが実は親木なんですね。
顕性ホモだったらもう采咲きは現れませんが、ヘテロなら采咲きの種子が得られるかもしれない。
で、こちらのアサガオも一所懸命育てているわけです。
8.8
同じく斑入りの葉の花でも、花弁の縁どりが微妙に異なる花もある。
9.1
花弁の縁の線が少し異なる。
花弁の形成に何かちょっと「訳あり」だったらしい。裂け目が入っていますね。
さて、これらの親木から、来年の采咲きが得られるかどうか、種子を集めて、また来年の偶然にトライすることになります。
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