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2020年9月14日 (月)

9/10の「コアシナガバチ」に続けて

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-0ba5f4.html
2020年9月10日 (木) コアシナガバチ

上の記事で

・・・
雨滴があるようですので、水を飲んでいるのではないかと思います。
巣へ水を持ち帰って、巣の冷却に使っているのかもしれません。
巣に水を含ませて、翅で送風して冷やす、と聞きます。
ミツバチも同様にして巣を冷やしますね。
・・・

こう書きました。
ちょっと調べてみましたら↓
http://www.tamagawa.ac.jp/hsrc/contents/pages/note/bee-life.htm

ミツバチの分業=働き蜂の一生
・・・
外勤蜂:20日-
蜜や花粉を集めに花に通います.また巣を冷やすための水を集めてくるものもいます
・・・

育児→巣作り→貯蜜係→門番→外勤蜂

というように、日齢に応じて分業しているのだそうです。
巣の中での仕事よりも、外の仕事の方が危険度が高い。日齢の高いものが危険度の高い仕事をするようです。

★「門番」という仕事がありますね。日本ミツバチの場合、たとえばスズメバチの偵察役を見つけると警報フェロモンを出して仲間を呼び集めて偵察に来た蜂を包みこんで「蜂球」をつくり、自分たちの体温を上げて「熱殺」するのです。危険な仕事です。こういう危険な仕事は高齢のハチが行う。

↓その記事
https://www.tamagawa.jp/graduate/news/detail_14741.html

ニホンミツバチの対オオスズメバチ蒸し殺し戦法は「諸刃の剣」だった
-天敵熱殺の代償に蜂球参加ミツバチの余命が短縮!それに対応する驚きの戦略も!!-  2018.07.18

【研究成果のポイント】
ニホンミツバチが天敵のオオスズメバチを撃退するために形成する「熱殺蜂球」は、それに参加したミツバチの余命をも著しく短縮させてしまうことが明らかとなりました。
ひとたび短命化したミツバチには、以降の蜂球形成に際して、より危険な蜂球の中心部に参加する傾向が見られました。
熱殺蜂球形成にはミツバチ側に発熱を防衛に利用する以上、避けられない余命短縮というコストが存在すること、一方でそのコストを軽減するための戦略も兼ね備えていることを示唆しました。この現象は、集団で外敵と対抗する行動の進化を考える上で重要な視点を与えるものです。

ぜひ本文をお読みください。すごい話です。

↓今年9月3日に朝日新聞の記事

必殺技は「熱殺蜂球」 ニホンミツバチの生存戦略(朝日新聞デジタル 2020年9月3日 10時00分)

 ニホンミツバチは、まず1匹で偵察に来るオオスズメバチが残すフェロモンという化学物質を探知して臨戦態勢に入る。そして偵察役を巣内におびき寄せ、数百匹もの数で包み込んで蒸し殺す。群れでの攻撃を受ける前にその芽を摘む必殺技が、この「熱殺蜂球」だ。
 ニホンミツバチが蜂球をつくることは、養蜂家や一部の研究者が日々の観察から気付いていた。しかし、そこで熱が重要な役割を果たすことは、玉川大学の小野正人教授らが1995年に初めて報告した。
 ・・・
 だが、高温に身をさらすのはニホンミツバチにも負担だ。2018年に玉川大のグループが出した報告では、蜂球への参加は羽化後15日齢以上の高齢個体がほとんど。若い個体に幼虫の世話などの仕事を任せ、危険な仕事を余命が少なくなった個体が担う。しかも15日齢以上で蜂球に参加した個体としなかった個体の余命を調べると、参加個体は4分の1から2分の1に短くなっていた。必殺技の代償は意外に大きい。
 小野さんは「次にオオスズメバチが来た時、熱殺蜂球に一度参加して生き残った個体が率先して立ち向かう。余命を残した個体を、冬越しに備えて温存している」と話す。どんな情報のやりとりで役割分担が決まるのか。謎解きはこれからだ。
 ・・・
 ただ、ニホンミツバチも時に偵察役を取り逃がし、オオスズメバチの群れに襲われる。そうなると熱殺蜂球では限界がある。その時は働き蜂が腹部にできるだけ蜜をため込み、女王とともに巣を捨てて集団で逃げる。幼虫やさなぎはオオスズメバチの餌となり殺されるが、別の場所に蜜を原料に巣を再建し、また卵を産んで命をつなぐという。
 ・・・

最後の段落なんですけれど。「命をつなぐ」というところがちょっとだけ気にかかる。
普通の意味で「命をつなぐ」というと、「個体の命」でしょうが、ミツバチのような社会性昆虫だと少し事情が違いはしないか。
ミツバチでは1つの巣の集団が1個体とみなせるのです。ですから働きバチたちは不妊のメスですが献身的に働き「巣の命」を維持する。それによって自分の遺伝子も伝えることができるのです。ですから女王と若いハチが逃げて巣を作り直せれば、「巣の命」がつながる、ということになるのではないでしょうか。

↓過去記事
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-6ccf.html
2009年6月11日 (木) スズメバチ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-0124.html
2013年6月 4日 (火) ニホンミツバチ

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