暑い時間帯
2020.8.19
テレビ朝日の夕方6時半ころの気象情報。
館山・東京・前橋という南北の都市の8月5日の気温変化です。
わかりやすいですね。
気温のピークが南から北へ、だんだん遅い時間へ移動していく。
10時から16時のこの3地点の風向を書き出してみました。
館山 東京 前橋
10 南南西 南南東 南西
11 南南西 南南東 南東
12 南 南 南南東
13 南 南南東 南東
14 南 南南東 南南東
15 南 南 南南東
16 南 南南東 南東
多少、東西の揺れはありますが、基本的にこの時間帯、南風なんです。
これ「海風」ですね。
とはいうものの、一日の中で起こる海風・陸風の交替ではないでしょう。
原理はこうですが↓
陸と海が太陽光で暖められる。陸は暖まりやすいけど、海は暖まりにくい。(水の比熱が大きいせいです)
暖まった空気は上昇し、冷たい空気は下降する。そうすると冷たい側から暖かい側へ風が吹く。
季節的なものじゃないかな。大きな範囲で、日本の南の太平洋と、北の大陸との間での温度差が産む風。
太平洋高気圧から吹き出した南風が主な原因でしょう。
で、陸地の熱で暖められながら風は北上していく。そこに気温のピークの時間差が生じる。
というのが、上のグラフから読めることでしょう。
↓過去記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-a24b.html
2017年2月27日 (月) 比熱
ここに図があるのですが、自分が書いた図なので、そのままここへコピーします。
今回の、気温のピークが南から北へ移っていくという出来事の説明にもなるかと思います。
こぼれ話:黒板を指しながら「昼はな、太陽がサンサンと輝くんだ」というと、生徒がそれに応じて「先生!夜は月がムーンムンと輝くんでしょ」と突っ込んで来たりする。「おぉ、すごいなその通りなんだよ」と生徒と一緒に笑う。
↓過去記事。おもしろいと思いますよ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-4605.html
2017年2月27日 (月) 世界の気圧分布
データをグラフ化しただけで情報がわかりやすく見やすくなるわけではない。データにどのような表現を与えるかが腕の見せ所。そこに著作権があるのかな、とも思うのですが、TVで放送されたものだから、と拝借しました。
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