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2020年8月 3日 (月)

カゲロウの話

↓最近の読書
「したがるオスと嫌がるメスの生物学」宮竹貴久 著、集英社新書 0921G

 近年、世界中で新発見が相次ぎ、進化生物学界で論文が急増中のテーマ「性的対立」。
・・・
 より多くの精子をより効率的にばら撒きたいオスと、より質の良い精子を厳選したいメス。そんな繁殖戦略の違いによって生じる「性的対立」と「対抗進化」の世界を、著者は昆虫学の目で問い直す。
・・・

この本、タイトルが際物っぽいのですが、中身は進化生物学。昆虫に興味のない方にはお勧めできません。きっと途中で投げ出します。昆虫の「性」を扱うのですけれど、本格的な内容で、まったく俗っぽさはありません、知的歯応えたっぷり。ご用心ください。

この本の第6章、166ページからのところに、カゲロウの交尾のための「群飛(スウォーム)」の話があります。

「なかなか格好のいいカゲロウだったので手持ちのデジカメで撮影した。撮影した画像をパソコンで見て驚いた。頭の近くからまっすぐ前方にピンッと伸びた、てっきり触角だと思っていたものが実は触角ではなく前脚だったのだ。2015年5月6日のことで、僕はさっそく、この写真をフェイスブックのをウォールに記事とともにアップした。・・・」
「何人かの昆虫学者の友達から『これ脚なんですね』、『前脚だったんですねー』、『えー!?触角だと思いました、すごい』などのコメントが寄せられた。川虫専門の分子分類学者は『モンカゲロウじゃないですかね』と早々に種名まで教えてくれた。」

さて、ブログの筆者の私、「この記述を読んで驚いた」のです。
つい先日もキイロカワカゲロウだろうというカゲロウの記事を書いたばかり。
↓これ
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-c098fb.html
2020年6月19日 (金) カゲロウ

0512_22_kagerou1 2020.5.12
頭の前方に触角のようなものがぐんと伸びています。
0512_22_kagerou2
トリミングして。
よく見ると、「脚」は後脚と中脚しか写っていませんね。前に伸びているのは前脚なんだ。
そうなんだ。1対じゃなくて1本しかないように見えるのが気がかりですが。1本失ったのかな。
モンカゲロウだけではなくて、キイロカワカゲロウも前脚を前方に伸ばしているんですね。
こういう体の構造はオスだそうです。交尾のための道具になるのであるらしい。
そうだったんだ。
今度カゲロウを見ることがあったら、この点に注意しながら観察しましょう。
非常に驚き、勉強になりました。

↓参考サイト。写真を見てください。
https://www.insects.jp/kon-kageroukiirokawa.htm
キイロカワカゲロウ カゲロウ目 カワカゲロウ科

http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/10kagero/kiiro/01.html
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/10kagero/kiiro/02.html
キイロカワカゲロウ
{前脚を伸ばしている}

https://massie2013.exblog.jp/21167245/
キイロカワカゲロウだぞ!

http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-549.html
キイロカワカゲロウ
キイロカワカゲロウ Potamanthus formosus(カワカゲロウ科Potamanthus)
2012.6.23.撮影(大田区多摩川河川敷)
 河川の中流域を中心に生息する黄色いカゲロウ。流れのゆるい用水路などやや汚濁した水域でも見られ、ときどき河川から離れた場所の灯りにもやって来る。
複眼は小さくて左右に分かれており、尾は3本で、前翅前縁は赤みがかった茶褐色(同属のオオカワカゲロウ(P. huoshanensis)の前翅前縁は透明)。

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