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2020年8月11日 (火)

マメガムシ

どうも「可笑しな(笑える)」研究が発表されまして。

8月4日。毎日新聞のサイトへ行ったら妙な見出しが見えました。
「腹の虫がおさまらない?マメガムシ食べられてもカエルの尻から脱出 神戸大」
なんだ、そりゃ?
読んでみると、

 水田などに広く生息する水生昆虫「マメガムシ」が、カエルに食べられても消化管を無事に通過し、生きてお尻の穴から脱出することを確認したと、神戸大大学院農学研究科の杉浦真治准教授(生態学)が発表した。4日、国際学術誌「カレントバイオロジー」に掲載された。

ということです。
トノサマガエルに小さな甲虫であるマメガムシを食べさせたら、15匹中14匹がお尻の穴から脱出できたのだそうです。(タフじゃね)。
普通の餌だと、平均50時間で排出されるのですが、マメガムシは平均1.6時間で脱出してきたそうです。
「早く出られるよう、体内から刺激して排便を促している可能性があるという。」とのこと。
これが記事のタイトルの「腹の虫がおさまらない」になったのでしょう。
しかしまぁ。笑えるなぁ。
カエルの消化液に耐え、腸内の貧酸素状態に1.6時間絶えたのですね。
エライ!!

↓これが毎日新聞の記事。リンクがいつまで保たれるかは知りません。
https://mainichi.jp/articles/20200803/k00/00m/040/121000c

東京新聞でも4日、同じ内容の記事が掲載されていました。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/46837/


↓朝日新聞では少し遅れて掲載されました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14578247.html?iref=pc_ss_date
カエルにペロリ…スルリとお帰り マメガムシ、驚異の脚力
2020年8月6日 16時30分

・・・
 そこで、杉浦さんはマメガムシの脚を動かないように固定して、トノサマガエルに食べさせた。すると、15匹すべてが生還することなく消化され、平均約60時間で排泄された。これらから、杉浦さんはマメガムシは脚を動かすことでカエルの消化管を内部から刺激し、排泄を促していると推測する。
・・・

脚を固定したら消化されてしまったそうで。「驚異の脚力」というのはこれですね。

↓神戸大学のプレス・リリースを見てみました。
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2020_08_04_01.html

カエルに食べられてもお尻の穴から生きて脱出する昆虫を発見 2020/08/04 農学研究科

研究ニュース
 神戸大学大学院農学研究科の杉浦真治准教授は、水田などに生息するマメガムシ※1は、カエルに捕食されたとしても消化管を生きて通過し、さらにカエルのお尻の穴(総排出腔※2)から無事に脱出することを発見しました。

 この研究成果は、2020年8月4日に、国際学術雑誌「Current Biology」に掲載されました。

ポイント
マメガムシはカエル類に飲み込まれても消化管を生きて通過。
カエル類のお尻の穴(総排出腔)から脱出。
総排出腔から排出された後もすぐに活動再開。

興味がおありでしたらどうぞ。

↓そもそも「ガムシ」とはどんな昆虫か。私はちょっとだけ知っている虫ですが、Wikiから。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A0%E3%82%B7
ガムシ科 Hydrophilidae
ガムシ Hydrophilus acuminatus

・・・
 ガムシ類は一般的に沼や池など小さな止水系に住む水生昆虫で、外観からゲンゴロウ類と混同されることがしばしばあるが、系統的には遠く、エンマムシ類と近縁のグループである。
・・・
生態
 多くの種は淡水の水中で生活するが、水生昆虫として同様に繁栄しているゲンゴロウ類と異なり、必ずしもすべての種が典型的な水生昆虫というわけではない(およそ3分の1が陸生)。ただし、典型的な水生昆虫ではない種であっても全く水に縁がない訳ではなく、湿原の水際の地表であるとか、ウシやウマのような湿り気の多い塊状の糞をする草食獣の糞塊中が、いわゆる陸生のガムシ類の生活の場である。

成虫 
・・・
 呼吸に必要な空気の大半は上翅と腹部の間の空隙に蓄えられるが、表面張力によって体の腹面に密生した細毛の間にも保持される。上翅の下の空気の塊と、腹面に保持された空気の塊は腹部の両脇越しに連結しており、呼吸によってこの空気塊の酸素が消費され、二酸化炭素が増加すると、水に広い面積で接した腹面の空気塊から水中への二酸化炭素の溶出と水中の溶存酸素の空気塊への拡散が起こると考えられる。こうして保持した空気の中の酸素が不足してくると、ガムシ類の成虫は水面に浮上するが、ゲンゴロウ類と異なり尾端ではなく、頭部の側面を水面に接する。頭部にある、「くの字」状で先端に球桿がある1対の触角は、水中では水中に突き出されることはなく、腹面の空気塊の中に折りたたまれているが、この時になると頭部の水面に接した側の側面の触角を空気塊をまとわりつかせたまま伸ばし、腹面の空気塊を水面上の空気と連結させてしまう。するとすかさず腹部をポンプのように動かして上翅の下に蓄えられた空気を出し入れして、体に保持した空気を入れ替えてしまう。
(後略)

翅と腹部の間に空気を蓄えられるんですね。これで、カエルの腸内の貧酸素環境にたえられるんだ。
いやはや、勉強してしまった。(笑いながら)

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