東京が猛暑日になりました
気象庁のアメダス記録によりますと
8月7日、午後3時の時点で、
最低気温(℃) 26.0 04:46
最高気温(℃) 35.4 11:39
こうなっています。
熱帯夜でした。そして猛暑日になりました。
梅雨が長くて、低温で、日射が少なくて。
明けた途端に暑くなって。ギャップが大きくて体に堪えます。
エアコンかけて、ひっそり。
さて、今日は立秋。
そうなると、必ず聞こえてくるのが「暦の上では立秋だというのにこの暑さ」というような言葉。
立秋が旧暦のものであって、月遅れで考えた方がいいとか思ってませんか?
でもね、毎年8月の今頃が立秋なんです。立秋は太陽暦なんです。太陰暦は季節感に乏しい。月の暦ですから。
季節を産むのは太陽。その太陽の位置につけた名前が二十四節気。
北半球への太陽からのエネルギー流入量が一番多いのが夏至。夏至を過ぎて45度≒45日に立秋。平年気温はこの立秋の頃が一番高い。
暖まりきるんですね。
東京でいうと
最高気温は8月2日~8月 9日:31.1℃ でピーク。
最低気温は8月2日~8月13日:23.3℃ でピーク。
なのです。
夏至と秋分の中間点で気温のピークを迎える。
夏と秋の中間点なのですから、これまで暑かったけれど、これからは下がっていく。
まさしく「秋が立つ」のです。
下の記事で書いたことですが
「人は「もの・こと」に「名前」をつけると、必ずその名前に引きずられる。命名の意味から外れて、言葉が内包するいろいろな意味に引きずられて本来の意味を忘れる。」
立秋だからこそ暑いのです。境目ですからね。そう考えてください。
名前にとらわれずに、その中味を見据えましょう。
とりあえず記事にしてしまいます。
↓過去記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-c386.html
2017年1月13日 (金) 二十四節気
大寒のころは確かに気温の底のころですから、そうすると「暦ってよくできているんですねぇ」という声を聞く。
で、立春。2月の初めに「春めく」わけがないじゃないですか。でもって「暦の上では春ですが寒い」という。{立秋もね。8月初めの、この暑いのに、秋だとは、という声が聞こえますね。}
勝手なものですよね。身勝手というか。
太陽の位置につけた「名前」に過ぎないものを。
人は「もの・こと」に「名前」をつけると、必ずその名前に引きずられる。命名の意味から外れて、言葉が内包するいろいろな意味に引きずられて本来の意味を忘れる。詩などの文学ならそれでいい、いや、その方がいい。言葉の含蓄を重ね合わせて新しい意味を構築しようとする。
でもねぇ、暦というものは天文学の一部なんですよ。科学なんです。
科学用語は、一つの現象・概念を指し示すように意味を削ぎ落すのです。科学用語で話す限り、コミュニケーションにあいまいさが入りこまないようにしているのです。
「二十四節気」というものは、歴史的な背景を背負っていますので誤解が多いのですが、天体としての太陽と地球の位置関係を示す科学用語といっていいのです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-c386.html
2010年1月 4日 (月) 二十四節気
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-a0c8.html
2010年1月12日 (火) (また)二十四節気
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