アスパラガス
2020.6.12
家のアスパラガスは雄株です。ですからこの花も雄花です。
↓検索したら九州大学の発表が面白かった。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/81
アスパラガスの雌雄を分ける性決定遺伝子を世界で初めて発見
植物の性の進化、ダーウィンの予測を裏付け~ 有用な作物の育種に期待 ~
公開日:2017.01.17
・・・
植物の多くは1つの花におしべとめしべをもつ両性花ですが、イチョウ、キウイフルーツ、アスパラガスなどは雄花のみをつける雄株と雌花のみをつける雌株に分かれます。これらの植物の性別はほ乳類と同様に性染色体によって制御されており、アスパラガスでは性染色体がXYのとき雄株、XXのとき雌株となります。アスパラガスの花は発生初期では雄花と雌花で違いはありませんが、発達するに従い雄花ではめしべの、雌花ではおしべの発達が停止します。そのため、Y染色体上にはおしべの発達を促進する遺伝子とめしべの発達を抑制する2つの性決定遺伝子が存在すると予想されていました。
・・・
そうなんだ、知らなかった。哺乳類と同じタイプの性決定だなんて。
哺乳類では、Y染色体上にあるSRY(Sex-determining region Y)という遺伝子が胚のオス化の引き金を引くという話は高校生物でもします。
アスパラガスについては上のリンク先などお読みください。
↓この研究、共同研究でして、奈良先端科学技術大学院大学にも同じ内容の発表がありました。
http://www.naist.jp/pressrelease/2017/01/003605.html
アスパラガスの雌雄を分ける性決定遺伝子を世界で初めて発見 植物の性の進化、ダーウィンの予測を裏付け ~ 有用な作物の育種に期待 ~
2017/01/16
奈良先端科学技術大学院大学(学長:小笠原直毅)バイオサイエンス研究科の高山誠司客員教授(現東京大学)、村瀬浩司助教らの研究グループは基礎生物学研究所、徳島大学、東北大学、九州大学との共同研究により、全ゲノム(遺伝情報)や遺伝子の発現を網羅的に解析する手法を用いて、アスパラガスの雌雄を決める性決定遺伝子※1を世界で初めて発見しました。
↓これは東北大学
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/11/press20171102-02.html
アスパラガスの全ゲノム構造を解明 アスパラガスの性決定遺伝子が明らかに
2017年11月 6日 10:00
後は必要でしたら、ご自分で探してください。
↓写真が気に入ったので。
https://academist-cf.com/journal/?p=4251
アスパラガスのよもやま話 – 性決定遺伝子の候補を中心に
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