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2020年7月23日 (木)

ロケット先端のリング状の雲

7月20日にUAEの火星探査機「HOPE」を搭載したH2Aロケット42号機の打ち上げが成功したニュースは、どなたもご存知のことと思います。そのこと自体について書くことは特にありません。
ただ、ロケット打ち上げの時にいつも私が楽しみにしているのは、ロケットの先端を包むリング状の雲が現れるかどうか、なのです。
0720_4h2a
NHKのニュース画面から
今回はリング状の雲が現れましたね。
ロケットがぐんぐん加速していって、音速を越えるころに出現するものです。上空の水蒸気量などにより、現れないことも多いので、今回はどうかな、といつも気にしながら見ています。

↓東京新聞の記事にリンクします。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43683
東京新聞(2020年7月20日 10時17分)
先端部にリング状の雲…三菱重工業がH2Aロケット打ち上げ アラブ首長国連邦の探査機搭載

ここにとてもクリアな写真があります。写真そのものを引用するのは気が引けますので、リンク先でご覧ください。
写真のキャプションは

・・・
UAEの火星探査機「HOPE」を載せ、打ち上げられるH2Aロケット42号機。急上昇により先端部にリング状の雲が現れた=20日午前6時58分、鹿児島県の種子島宇宙センターで(共同)
・・・

「急上昇により」とありますが、音速に近づいて音速を超えていくあたりで発生するものですので「ああロケットが今、音速を超えてゆく」と感じながら上昇を見てください。340 m/s ≒ 1200 km/h と考えてください。すごいでしょ。
写真を見ると、ロケット下部のブースターのところにも雲が現れているようです。ブースターのでっぱりが空気を圧縮しますので、その圧縮の後ろの膨張部に雲ができたのでしょう。

↓仕組みについての、過去記事。完璧に正しいとはいえませんが、粗筋は間違っていないと思います。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_82b8.html
2007年10月 1日 (月) 「かぐや」打ち上げ

★別件
人工衛星や隕石などが大気圏に突入する時に、よく「大気との摩擦」で発熱するという説明があります。いい説明じゃないですね。
「圧縮加熱」です。突入する物体の前面で空気を猛烈に圧縮するので、圧縮による加熱が発生するのです。ちょっと注をつけておきますね。
ガソリンエンジンはプラグでの火花放電で燃料に着火しますが、ディーゼルエンジンは空気を圧縮で加熱して燃料を噴射し、点火します。身近な所にも圧縮加熱はあるのです。

 

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