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2020年6月22日 (月)

部分日食

昨日21日夕方、部分日食が起こって、全国で見られましたね。晴れていれば。
テレビ、新聞等で報道されましたので、ご存知でしょうし、ライブ中継をご覧になった方もいらっしゃるかも。
私のブログで、いちいちその画像は扱いません。
ただ、私の住む東京南部限定で、ちょっとだけ。

東京では部分日食の
食の始め  16:11’13”
食の最大  17:10’12”
食の終わり 18:03’43”

でした。

夕方、暗くなってきたし、もう雨戸も閉めちゃえと外を見たら
0621_tokyo16332020.6.21 16:33
こんな空でした。なんとなく雲の明るいあたりを撮影してみました。
「雲の上はいつも晴れ(Every cloud has a silver lining.)」ともいいます。
このどんよりした雲の向こうは「晴れて青空」で「部分日食が始まっていた」はずなのです。
雲越しに「見たゾ」(負け惜しみ)
0621_tokyo1630
「東京・昭島市、午後4時半ごろ」だそうです。
ぼんやりと部分日食が見えているようです。
私の写真の向こうにはこんな太陽があったのですね。

で、画面に「夏至と日食が重なるのは372年ぶり」とあります。
そういわれてもなぁ。そういうこともあるだろさ。ぐらいのものですね。

太陽と月と地球が太陽系を上から見てこの順で一直線上に並ぶのは、ほぼ毎月あるわけです。要するに「朔」の日ですね。
月の軌道面が傾いていますので、軌道面の交点で朔になったときに、日食が起きるわけです。
2020年6月21日は朔、正午の月齢が29.4でした。
ナルホド。
で、それが夏至と重なるということには特別な意味はないと思います。いや、日食周期を厳密に調べたら、一致点が予想できていたのかな。そこまでは知りません。

↓これが情報の親分。国立天文台のHPです。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/06-topics03.html
日本全国で部分日食(2020年6月)

食分 :月によって覆われた太陽の直径の度合い。
面積比:月によって覆われた太陽の面積の割合。

こんなことは、普通の報道では出てきませんね。

↓専門的な話をすごくわかりやすく解説しています。是非どうぞ。
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2019_1.html
日食・月食の周期

↓コンパクトな記事。読みやすいです。
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/06/20200617_01.html
サイエンスポータル
21日に全国で部分日食、次は10年後


★余分なおまけ。
・昔は「日蝕」という表記もよく見ましたっけ。月が太陽を「むしばむ」んですね。
・掩蔽という用語もあります。
 太陽系外惑星の発見、などは、この掩蔽の観測によるのです。
掩蔽が起こると星の明るさが変化しますので、惑星が横切ったな、とわかるのです。
星は見えるけれどその星の惑星そのものは見えませんから。

えんぺい【掩蔽】
①おおいかくすこと。さえぎりおおうこと。太平記[24]「本寺本山の威光、白日空しく―せらる」
②(occultation)月など天球上を動く天体が恒星や惑星の前面を通り過ぎる際、その天体が星をおおいかくす現象。星食。
広辞苑第六版より引用

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