チャドクガ
NHKのニュースによると、千葉県などでチャドクガの幼虫が大量発生している、とのこと。
↓部分引用
毒持つ毛虫大量発生 皮膚炎注意(NHK 06月25日 11時58分)
外出する機会が増える中、千葉県などでは「チャドクガ」と呼ばれる毒を持つガの毛虫が大量に発生し、風で飛び散った毛に触れることで起きる皮膚炎の報告が相次いでいるとして、医師などが注意を呼びかけています。
チョウやガの幼虫、いわゆる「毛虫」のうち「チャドクガ」の毛虫はつばきやさざんかの葉を好み、体を覆う長い毛とは別に、黒く見える模様の部分に「毒針毛」と呼ばれる毒を持つ毛が30万本から50万本生えています。
これは長さわずか0.1ミリほどと肉眼では見えず、軽いため、直接触らなくても風で飛び散り気付かないうちに肌に触れると皮膚炎を引き起こします。
千葉市若葉区の皮膚科の診療所には、4月ごろからかゆみの症状を訴える患者が相次いで訪れています。
赤く細かい発疹が広がり、1週間から10日ほど強いかゆみが続くのが特徴で、一般には飲み薬と塗り薬で治療します。
この診療所では、この間、「チャドクガ」による皮膚炎と診断された患者は32人と去年の同じ時期に比べて4倍に増えました。
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虫による皮膚炎に詳しい兵庫医科大学の夏秋優准教授によりますと、毛虫だけでなくガの成虫や脱皮したあとの殻、死骸にも毒が残っていることがあるので注意が必要で、毒のある毛に触れた服は2回から3回は洗った方がよいということです。
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聞いただけでかゆくなりそう。盛夏を挟んでその前後に発生することが多い。
チャドクガやその幼虫のやっかいなところは、毛が本体から離れても毒性を発揮することです。
ツバキやサザンカなどの葉にチャドクガの幼虫がびっしり並んでいる姿はぞっとしますが、ここで普通の殺虫剤をかけるとどうなるか。
毛虫本体は死ぬんです。ところが、殺虫剤は薬物を有機溶媒に溶かしたものですから、有機溶媒はすぐ揮発して、幼虫の毛は乾燥状態のままです。そうすると、死んだ幼虫の毛が飛ぶことはあるわけで、それでも被害をこうむる。
毛が飛ばないようにする工夫が必要ですね。
毛を固めてしまうタイプの殺虫剤があるらしいのですが、私はあまり見かけたことがない。
私がチャドクガの幼虫を見つけてしまった時にやる方法を公開します。(過去にも書いてます)
風呂の浴槽用のスプレー洗剤がありますよね。あれが都合いい。
幼虫のいる葉の下に、そっとチリトリを差し入れて、落ちてきたら受けられるようにします。
そうしてから、スプレー洗剤を噴射して、幼虫を泡で包んでください。
洗剤そのものに殺虫剤が入っている必要はありません。洗剤に体を包まれた幼虫は気門が完全に濡れてしまって呼吸ができなくなり、ぼろぼろと落ちてきますので、チリトリで受ける。ゴミ袋を用意しておいてそこへ受けた幼虫を入れればいい。
幼虫は即死しているわけではありませんが、歩き回れません。しかもスプレー洗剤は水溶液ですから毛が濡れて、もう毛が飛ばなくなるのです。これがこの方法の最大のメリット。毛が飛ばない。
丹念に、幼虫のいる葉を探して、じっくりと落ち着いてスプレー洗剤で駆除してください。
成虫についてですが。成虫は飛べます。洗剤をスプレーで吹きかけてもすぐには落ちずに3mくらいは飛べます。そして落ちます。落ちたところがはっきりわかれば探して火バサミかなんかでつまんでポリ袋へ。
落ちた位置がわからなくなることがあるんですよね。そうなると、毛だけが飛ぶ可能性が残るので非常に気分が悪い。
成虫に対しては、台所の塩素系漂白・消毒・除菌剤が効果的です。
スプレーの一吹きで確実に落ちます。おっそろしく強烈なので気持ち悪いくらい。
ただ、余分な漂白剤がそばや下の葉に、したたり落ちたりかかったりすると、これまた確実にかかった部分が褐変してしまいますから、それは仕方ないと覚悟してください。塩素の酸化力は強力なのです。
↓過去記事。今回とほぼ同じ内容ですが、興味がおありでしたら読んでみてください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-cb00.html
2013年6月17日 (月) チャドクガ
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-cb00.html
2015年11月11日 (水) チャドクガ
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