前の記事を書いていて思い出したこと
★短歌
2020年5月31日 朝日歌壇から
佐佐木幸綱 選
まだ眠る青大将をドサリのけ去年の落葉の腐葉土をとる:(伊東市)小野満子
豪快でいらっしゃる。毒蛇じゃないんだし。昔はアオダイショウはネズミなど食べてくれるので、むしろ歓迎していたとも聞きます。
★投稿「ひととき」から:怖くないのにね(朝日新聞デジタル 2020年6月4日 5時00分)から
茨城県土浦市にお住いの81歳の女性からの投稿でした。
飼い犬が庭で吠えるので見に行くと、細いヘビが犬の顔に飛びかかろうとしていたのだそうです。
・・・
緑がかったベージュ色で、130センチほど。見たところ子どものヘビ? にしては、その気迫の美しさに、私は見とれてしまった。犬を制し、「逃げなさい」と棒で押しやると、ヘビはゆっくりと植え込みの中へ入っていった。
・・・
私は毛虫よりヘビの方が怖くない。幼いころ、疎開先の母の田舎でヘビに遭ったとき、怖がる私に母は「こちらが何もしなければ、ヘビは逃げていってくれる。ヘビは怖くないよ」と言った。
たしかに、今まで何度もヘビを見ているが、いつも逃げていく姿しか見たことがない。犬にほえられて、やむなく「闘わざるを得ない」と判断したこの細いヘビに、同情したひとときだった。
すごいですね。
好きではなくても、それなりの付き合い方というものがありますよね。
今は「ヘビ」という言葉=概念だけで極端な拒否反応を示す方が多い。相手を見極めて、その性質に従って対処すればいいのです。「ムシ」というだけでギャーっと拒否したり。TVのCMなんかにはあきれ果てる。
愛玩か拒絶か、という2元的な反応だけではなく、お互い生き物なのですから、適度な距離と付き合い方を身につけたらいいのにな、と年寄りは思うのです。
多くの動物にとって、ヒトという動物は巨大な動物なので、できれば正面から戦いたくはないはずなんです。切羽詰まった状況に追い込めば、命がけで反撃してきます。うまく「すれちがう」技を身につけてください。
新しいことを見つける・気づく、ということは、概念枠をはみ出さなければできないことなのです。新しい概念枠を自分で構成する、という喜びを味わってください。
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