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2020年6月24日 (水)

ブドウの蔓

素材はブドウなのですが、出来事は蔓性の植物に一般的なことですので別記事として書きます。
0517_1budou2 2020.5.17
上の写真、ブドウが体を支えるために蔓を上へ伸ばしました。そして蔓の先端部が何かひものようなものに接したので、そこに巻きつきました。
そこから、下の部分を引き上げようとしているのです。でもいったん伸びた蔓が「縮む」ということはできません。成長しかできないのですから。
そこで、コイルを巻いて全長を短くしようとする。
ところが、やってみればわかりますが、両端を何かに固定した紐なり針金を、コイルに巻くことはできない。
そこで、写真の中の矢印で指したところの両側で、巻きが逆向きのコイルを作るんですね。そうすると、全体としてはねじれてはいないのだけど、逆向きコイルによって長さを縮めることができるのです。
成長によって縮む、という難題を、このような形で実現しているわけです。

↓去年の記事です。是非お読みください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-7e30db.html
2019年9月24日 (火) カラスウリの蔓
この記事でリンクしているNHKの動画が素晴らしいので、ここでもリンクします。これはぜひご覧いただきたいのです。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400232_00000&p=box

★ところで、話はガラッと変わって。
植物が「成長」によって「縮む」という話を書いていて、思い出したのは動物の筋肉。
筋肉の構造などの詳細には立ち入りませんが、筋肉というものは収縮しかできません。自発的に伸びることはできないのです。
腕を曲げたり伸ばしたりしてみてください。力こぶを作る上腕二頭筋が、肘関節を越えたところについていて、逆てこで腕を曲げます。力で損をしても腕の動きは大きくなります。さて、腕を伸ばす時、上腕二頭筋は自発的には伸びられません。反対側の上腕三頭筋が収縮して、腕を伸ばし、上腕二頭筋はそれに引っ張られて受動的に伸びるのです。
これは骨格筋の話ですが、腸を動かしたりする平滑筋でも話は同じ。筋肉は縮むことができるだけ。そこで、環状筋と縦走筋という2種類の筋肉が協調して、収縮によって、腸の内容物を一方向に送っていくのです。蠕動といいますね。
詳しくは参考文献をお読みください。↓

https://pub.nikkan.co.jp/uploads/book/pdf_file4ed5fb838481a.pdf
人間の筋肉の仕組み
「筋肉は収縮しかしない」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A0%95%E5%8B%95
蠕動

環状筋
消化管にある環状筋(輪状筋)が食物塊の存在で伸展すると、それが刺激となって収縮運動を行う。環状筋は食べ物を後戻りさせない機能がある。周期的に環状の収縮を次々と下部に伝え、食物塊を肛門側へ移動させる。

縦走筋
縦走筋は消化管を縮める機能がある。縦走筋は、環状筋と良く連携した縮小運動を行い、消化管内で混沌となった食べ物の塊を前進させる役割を持つ。

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