ナメクジ
2020.5.19
湿っぽい季節です。ナメクジも歩きやすいでしょう。
チャコウラナメクジかな。
最近面白い新聞記事を読みました。
日本で唯一のナメクジ博士 賢い生態に魅せられて20年(朝日新聞デジタル 2020年6月21日 14時30分)
日本でただ一人、ナメクジの脳を専門に研究する「ナメクジ博士」こと、福岡女子大教授の松尾亮太さん(48)=分子神経生物学=が5月、「考えるナメクジ」(さくら舎)を出版した。「何の役に立つのか」と問われたこともある松尾さん。研究を進める中でナメクジの賢さに驚き、とりこになっていく様子をつづった。
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ナメクジは軟体動物の一種でカタツムリと同じ「柄眼目(へいがんもく)」に属する。乾燥に弱く光を嫌い、主に嗅覚(きゅうかく)で外界の様子をとらえる。
本では、ナメクジが悩むしぐさがうかがえる実験内容を紹介。ナメクジが向かう暗い方に野菜ジュースを置いておくと、野菜ジュースのにおいに気づき食べようと近づく。だが、その瞬間に苦い液体を口元にかけると、ナメクジはのたうち回る。
今度は、ナメクジが進む暗い方に野菜ジュースを置くと、ナメクジは野菜ジュースに気づき後戻りする。「野菜ジュース=嫌い」と学習したのだ。ただ、戻る先は明るいため、再び暗い方向に行くものの、行き先には野菜ジュースがあるため、引き返すという行動を繰り返した。
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松尾さんはナメクジの学習能力の高さに驚いた。「脳の神経細胞(ニューロン)の数はヒトの10万分の1しかない」からだ。
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ナメクジの脳研究を通じて感じるのは「ヒトの脳は、この世界を生き抜くための一つの形に過ぎず、生物の頂点に立っているわけではない」ということ。地球上に生き残っている生物は進化競争の勝者であり、その生存戦略に優劣はつけられない。
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ナメクジの学習能力は高いのです。
で、思い出すのですが、もう30年も前かな、ナメクジに学習させて、学習が成立したところで、そのナメクジを冷蔵庫で冷却すると、学習内容を忘れてしまう、というナメクジの健忘症、という話。
↓検索したら、やはり書いてました。過去記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-6ffa.html
2018年7月 9日 (月) ナメクジの脳
この記事では
「ナメクジの脳の働きを研究する福岡女子大准教授・松尾亮太さん」が紹介されていました。この時は准教授でいらしたようです。
学習と冷却の話なども載せました。
↓ここでもナメクジの話を書いています。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-a55f.html
2012年12月 5日 (水) 鏡の話:10の2
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