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2020年5月 7日 (木)

唯一無二な人

大林宣彦監督がお亡くなりになった時、山田洋次監督が
「大切な、大切な友人を失ってしまった。唯一無二のユニークな監督であり、戦争を激しく憎み平和を愛してやまない優しいアーチストだった。大勢の映画人と大林作品のファンとともに、彼の死を涙を拭いながら悲しんでいます」

こういうコメントを出しました。
私、映画なんかもう何十年も見たことないし、監督のことも知りませんが。
「唯一無二」の人、と言われると、ちょっと反発してしまうというへそ曲がりなんです。
別に、大林さんのことも山田さんのことも非難する気は一切ありませんけど。

世の中に「唯一無二」じゃない人なんているんですか?
全ての人は唯一無二でしょ。

ナンバー・ワンではなく、オンリー・ワンなんて言われるのも好きじゃない。
「世界に一つだけの花」なんていわれるのも好きじゃない。

そもそも、みんなそれぞれが唯一無二でしかありえないじゃないですか。
私は孤立も孤独も好きでしてね。人間好きの人間関係嫌い、で生きてきたんですから。
競うことはない、つながることもない。独り、自分の歩幅で、とぼとぼ歩けばいいのです。どこかにつきますよ、必ず。
「That's life.」「C'est la vie.」ですよ。

★パラ水泳のある選手の方が、自分と同じ障害の人がいないので、自分で自分の泳ぎを作っていくしかない、と話していました。それでも、「クラス分け」という制度の中で、ある集団に区分されて、そこで「競う」のですね。
私にはわからない。唯一無二の人が、いったい誰と競うんですか?
せっかく障害者という「競争原理」から身を離すことのできる存在になりながら、それでも競うんですか。
よくわかりません。
以前の文章、「パラリンピックは嫌いです」にリンクしますので、関心がおありでしたら読んでみてください。
古いものですが、基本的な考え方は変わっていません。

ダウンロード - paralympic.txt

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