諏訪兼位先生の短歌
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/cat7428483/index.html
2020年3月25日 (水) 諏訪兼位先生を悼む
↑上の記事で、諏訪兼位先生の「22日の日曜日、朝日新聞の朝日歌壇に掲載された短歌」短歌を引きました。
そうしたら、29日の朝日歌壇に、今度は永田和宏さん選で、諏訪先生の短歌が載りました。
朝日歌壇 2020年3月29日
永田和宏 選
「辛」くとも「一」ふんばりで「幸」になる励ましくれし恩師ありたり:(名古屋市)諏訪兼位評:諏訪兼位さんが急逝された。地球科学者としての業績の他に、科学をベースに多くの佳歌を遺された。『科学を短歌によむ』という著もある。ご冥福を祈りたい。一方で、松田わこさんがめでたく大学に合格。梨子さんはもう就活か。
崩彦俳歌倉という形で、諏訪先生には、ずいぶん昔から接してきた私です。
よい「仕合わせ」を果たした、と、つくづく思います。深く読み込んでください。
さて、永田さんは上の評の中で松田さん姉妹の歌に触れています。
その歌とは↓
永田和宏 選
友達と大学生になったらの話をしてるうちに3月 :(富山市)松田わこ
握り寿し体験もある就活が少し楽しくなってくる春:(富山市)松田梨子
朝日歌壇に姉妹の小学生歌人として登場してから何年になるのかな。
妹さんは大学生、お姉さんは就活、だそうで。
ご本人たちは、この年代は中身の濃い充実した長い時間と感じているでしょう。
それを傍で見ていた私は、この間に老いてよれよれになっただけ。歳をとると時間の流れ方が早くなります。
松田さんたちに「幸」あれ。
↓参考
https://blog.goo.ne.jp/0000cdw/e/0ddb5af1c133f383e5deb07b0520b157
『岩波古語辞典』の解説がわかりよいと思います。
<さきはひ>幸ひ sakifafi
サキ(咲)・サカエ(栄)・サカリ(盛)と同根。
成長のはたらきが頂点に達して、外に形を開く意。
ハヒはニギハヒのハヒに同じ。
生命力の活動が活潑に行われる。
https://kanjibunka.com/kanji-faq/old-faq/q0416/
「しあわせ」という日本語の語源は、「し合わす」だとされています。「し」は動詞「する」の連用形。つまり、何か2つの動作などが「合う」こと、それが「しあわせ」だというのです。別のことばで言い換えれば、「めぐり合わせ」に近いでしょう。
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