つなぐ
2020.4.9
「継なぐ」って。日本マテリアルという会社の広告なのですが・・・
違和感、違和感、う~違和感。
「つなぐ」というのは「繋ぐ」じゃないのか。
「継」は「つぐ」じゃないのか。
「今を未来へ継ぐ金」か、あるいは「今と未来を繋ぐ金」じゃないのかなぁ。
私の語感、古過ぎますか?
ひとしきりウジウジと気持ち悪がって騒いでおりました。
私は「馬を繋いだ」という言い伝えから来た「駒繋小学校」の卒業生だしなぁ。
割れた陶磁器を漆で接着する「金継ぎ」という技法も知ってるしなぁ。
気持ち悪いんです。っ。
(ここまで下書きを書いてあったのですが)
★
BS朝日の新番組の広告です。 4.12
「心のバトンを繋ぐ・・・」
「明日につなぐ あなたにつなぐ」
おぉ、これは素直に読める。
次世代へ。「”いま”から”いま”へ」「つなぐ」。
いいですね。
★ここまで書いて、また記憶が蘇る。
J.F.ケネディの大統領就任演説。1961年かな。半世紀以上前の言葉。
Let the word go forth from this time and place, to friend and foe alike, that the torch has been passed to a new generation of Americans.
「たいまつは引き継がれた」日本人中学生の私の心にも、深く刻み込まれたのでした。
大好きな言葉。私は自分の灯を次世代に渡せたのだろうか、と、自問します。
そして、協力を足掛かりにして疑念を振り払うことができれば[7]、双方とも、共に新たな取り組みに乗り出そう。新たな勢力均衡でなく、新たな法に基づく世界を築こう。強き者が正義を為し、弱き者が守られ、平和が保たれるような世界を。
これらは、最初の100日間では果たせまい。最初の1000日間でも、この政権の間でも、そして恐らくは我々のこの惑星上における一生涯の間ですらも果たせないかもしれない。それでも、始めようではないか。
国民諸君よ。我々の進む道が成功に終わるか失敗に終わるかは、私自身よりも諸君に懸かっている。建国以来、各世代の米国民は国家への忠誠の証を示すよう求められてきた。召集に応じた若き米国人らの墓が、世界中に建っている。
今、再びトランペットが我々を召集している。だがこれは、武器を取れとの合図ではない――我々は武器を必要としてはいるが。戦をせよとの合図でもない――我々は戦に備えてはいるが。そうではなく、今後とも「希望に喜び、苦難を忍び」[8]、長い薄明かりの中での苦闘に耐えよとの合図なのである――圧政、貧困、疾病、そして戦争そのものといった、人類共通の敵との闘いに耐えよとの合図なのである。
・・・
だから国民諸君よ。国家が諸君のために何ができるかを問わないで欲しい――諸君が国家のために何ができるのかを問うて欲しい。
↓上の文の引用元です。
https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BBF%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E5%B0%B1%E4%BB%BB%E6%BC%94%E8%AA%AC
ジョン・F・ケネディの大統領就任演説
↓是非お聞きください。昔、心震えた演説です。
https://www.youtube.com/watch?v=4DMURserfvA
Let Us Begin Beguine/John Fitzgerald Kennedy
↓私の過去記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/in-my-lifetime.html
2016年6月14日 (火) in my lifetime.
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/sing-along-with.html
2016年6月23日 (木) Sing Along With JFK「ケネディと歌おう」
今、ここから、伝えよう。トーチは新しい世代へと引き継がれた。
政治家がこういう言葉を発するなんて。日本じゃありえないよなぁ。
現実は現実として、泥ん泥んに存在する。でもね、だからといって、ただ泥まみれになってりゃいいってもんじゃない。
理想を語り、意志を語り、一歩踏み出さなければ何も始まりはしない。
「言葉」というものを信じていいですよね。
日本の政治家は、原則は原則として・・・それは原則だから・・・といって平気で自分の言葉を自分で裏切る。
ケネディの演説を聞いていて、言葉を信じてもいいんだ、という感覚に包まれました。しあわせな感覚でした。佳い言葉を聴くことは仕合わせです。
今、COVID-19の流行の中、家にこもりながら、思うんです。
But let us begin.
そう、今始めなければいつ始めるんだい。始めなければ何も始まらない。
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