牛乳の「乳成分」
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2020年1月30日 (木) 寒かった
上の記事で牛乳のラベルをちょっと使いました。で、その時に、もう一枚の写真を撮りましたのでお目にかけます。
1Lのパックです。
2020.1.30
これを見て、私は唸った。
食物アレルギーの方のために、アレルゲンになる物質を表示することは大事なことです。
でもなぁ
牛乳パックに、「乳成分」が入ってます、という表示をする必要があるのかなぁ。
乳成分の入っていない牛乳なんて、言語矛盾でしょ。
乳脂肪分濃度とか、成分無調整というような表示は以前からありますが。
この表示がないと、この牛乳には乳成分が入っていない、という誤解を招きますか?
頭がくらくらしそうです。
★ところで「アレルゲン」という言葉ですが、「アレルギーの『源』『元』」とか思ってませんか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%B3
免疫反応のひとつである抗原抗体反応における抗体をアンチボディ (antibody)、抗原をアンチゲン (antigen) というが、アレルゲンとはアンチゲンとアレルギーとを合成した造語である。アレルギーという疾患(メカニズム)の提唱者であるオーストリアの小児科医フォン・ピルケーがそのように呼んだ。
★「gen」はギリシャ語の「gennao」=「生じる」という言葉に由来します。
化学で学ぶ元素名↓
水素 Hydrogen ギ: hydro(水) + gennao(生じる)
窒素 Nitrogen ギ:nitre(硝石)+ gennao(生じる)
酸素 Oxygen ギ: oxys(酸味)+ gennao(生じる)
どれも「生じるもの」なんですね。
ですから、アレルゲンは「アレルギー反応を生じさせるもの」なのです。
★生物で「相同遺伝子」という言葉を習ったかと思います。
「同じ位置にある」ということから「相同」なのでしょうが、同じ位置にあっても「異なる遺伝上号を持つ」というほうに重点おいて「アレル」という学術用語があります。高校じゃ教えないかな。
★セイタカアワダチソウの「アレロパシー」というのは有名かと思いますが、日本語に訳すと「他感作用」なんですね。
語源を知ると、応用範囲が広がります。
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