音速の壁
2020.2.9
ロケットの頭部に輪がかかっていますでしょ。ロケットが音速を超えていくときに生じる現象です。
音速を超えると衝撃波ができますが、そこでは空気が猛烈に圧縮されます。その衝撃波の後ろでは膨張が起こります。膨張すると温度が下がるのでそこに雲ができるのです。ニュース映像ではほんの一瞬しか見えませんでした。何度も再生しながらやっとその瞬間を画像にできました。
朝日新聞の記事から引用
H2Aロケット打ち上げ成功 情報収集衛星を軌道に投入(2020年2月9日 13時03分)
政府の情報収集衛星を載せたH2Aロケット41号機は、9日午前10時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。衛星はおよそ20分後に予定した軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
↓10年前の「かぐや」打ち上げの時の同様の記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_82b8.html
2007年10月 1日 (月) 「かぐや」打ち上げ
↓見事な写真があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Prandtl-Glauert_Singularity
昨日、2月11日は、日本が初めて人工衛星を打ち上げた日でした。1970年のことです。50年前ですか。感慨深い。姿勢制御なんかが大変だったんですよ。思い出します。
「おおすみ」50年 日本の人工衛星・探査機 世界で4番目に多く(NHK 2020年2月11日 5時50分)
日本の初めての人工衛星「おおすみ」が打ち上げられてから11日で50年になります。これまで打ち上げられた日本の人工衛星と探査機は合わせて240基余りと世界で4番目に多くなっていて、長く携わってきた関係者は「限られた予算と人員でよくやってきた」と振り返っています。
「おおすみ」は日本が初めて打ち上げた人工衛星で、50年前の1970年2月11日に、東京大学が鹿児島県からロケットで地球を周回する軌道に投入しました。
人工衛星の打ち上げに成功したのは、旧ソビエト、アメリカ、それにフランスに次いで世界で4番目でした。
http://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/past/ohsumi.html
「おおすみ」は、1970年、ミューロケットによる人工衛星打上げ技術の習得と、衛星についての工学的試験を目的として打上げられた、日本初の人工衛星です。
発射後約2時間半を経過した15時56分10秒から16時06分54秒までの間、内之浦で信号電波を受信することができ、地球を1周してきたことが確認されました。その後電波の受信レベルがだんだんと低下し、翌2月12日第6周の受信はきわめて微弱な信号を捉えたのみで、第7周目では受信できなくなりました。この結果、「おおすみ」の信号は発射後14~15時間で途絶したものと思われる。原因は予想以上の高温になったため、電源容量が急激に低下したものと考えられました。衛星はその後も地球を周回し続けましたが、2003年8月2日05時45分(日本標準時)、大気圏に突入し、消滅した。再突入した位置の直下は、北緯30.3度、東経25.0度で、北アフリカ(エジプトとリビアの国境あたり)です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%BF
おおすみ
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