ガラスの中の猫
2020.1.6
玄関の正月飾りをしまった後、またいろんなものを並べました。その中の一つ、猫の像が入ったガラスの置物。
一時すごく流行りましたが、どうなのかな、最近は少し落ち着いたのかな。
ガラスの中に細いレーザー光を収束して、小さなヒビというかキズを作るのです。今は3Dプリンターのような技術もありますので、ガラス内部の特定の一点に集光してそこを加熱してヒビを入れながら像をつくっていくのです。
内部のヒビは光を(波長選択なしに)散乱しますので、白い点として見えて、その点の集合として像が見えます。
ちょっとした置物として洒落てますよね。
★全くの別件。
先日の朝日新聞の記事から
(ごはんラボ)酢れんこん 食感と酸味、溶け合って(朝日新聞デジタル 2020年1月24日 5時00分)
・・・
◇Cookery Science
レンコンを切った後、水にさらすだけでも色が変わるのを抑えられるが、さらに、酢を加えるとより白く仕上げられる。これは、酢水が弱酸性のため、変色をもたらす酸化酵素の働きが弱まることに加え、中性だと無色のフラボノイド色素が、酸性では白色になるからだ。
・・・
こまったものです、まるっきりScienceになってないじゃないですか。
私もレンコンのフラボノイド色素の分子構造なんか知りませんけれど・・・できごとは。
中性では「無色透明」だったものが、酸性で「白濁」したということですよね。
入射光をすべて反射するのが「白」、ある特定の波長の光を吸収して残りを反射すると「色」がつく、入射光を全部吸収すると「黒」です。
「白」と「黒」は色ではありません。
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