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2020年1月10日 (金)

春零番

2020_0107_1200tenkizu 2020.1.7
何だかひどい天気です。ここでは風はさほど強くはなかったのですが、朝からどんより・ざぁざぁ。これが冬かよ。
上の天気図は7日の12時の天気図。1010 hPaの低気圧が日本海の方へ進行中。

2020_0108_06 1.8
午前6時。992 hPaまで発達して日本海を進みます。
2020_0108_0900
午前9時には、986 hPaまで発達。
急速に発達しています。昔は「爆弾低気圧」と呼んだのですが、今はその言葉は使わなくなりました。急速に発達する低気圧とか、猛烈に発達する低気圧、とかいうことが多いと思います。
でもって。この気圧配置のパターンは「春一番」の時のもの。
ですから、もし1カ月遅かったら春一番の可能性があったかもしれない、とタイトルを「春零番」としてみました。

日本海を低気圧が急速に発達しながら進んで、そこへ向かって関東地方などで、20℃を超えるような強い南風が吹いたときに春一番、というのです。
東京では今回、気温もさして高くならなかったし風速も予報ほどではなかったので、もしこれが立春以降だったとしても春一番にはならなかったかもしれません。
とはいえ、この気圧配置、1月上旬としてはやはり普通じゃないというか異常というか、冬じゃないよなぁ。変。

↓参考
https://weathernews.jp/s/topics/202001/070115/

8日(水)は爆弾低気圧に警戒 西日本から東北に暴風警報も
今日7日(火)朝に黄海で発生した低気圧は、急速に発達しながら日本海に進みます。明日8日(水)9時には中心気圧が984hPaまで発達、24時間で28hPa気圧が低下し、いわゆる爆弾低気圧となる見込みです。

下にリンクした気象庁のサイトにあった2018年2月13日と14日の天気図を引用します。
20180213tenkizu
14日は春一番が吹いた日です。
今回の天気図と比較してください。天気図のパターンがそっくりでしょ。

↓参考
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1603/index.html
ホーム > こんにちは!気象庁です! > こんにちは!気象庁です! 平成28年3月号

 2月13日から14日にかけて全国的に風が強く吹き、関東地方を中心に最高気温が20℃を超えるなど各地で季節外れの暖かさとなりました。天気図を見ると、日本海を低気圧が急速に発達しながら東北東に進んでいます。

 春になると日本付近を低気圧が発達しながら通過することが多くなり、船舶の遭難にもつながることから、漁業関係者の間では古くから春先に吹く強風を「春一」や「春一番」と呼んで警戒してきました。気象庁では、立春から春分までの間に、天気図のような気圧配置となって広い範囲で暖かい南よりの強めの風が吹いた際には、地方ごとに「春一番のお知らせ」を行っており、今年は2月13日に四国地方、14日は関東地方など各地でお知らせを行っています。
 3月も低気圧が日本海を発達しながら通過するようなときは「春の嵐」となり、各地の気象台では気象情報などを発表して強風や大雨などに注意・警戒を呼びかけることになります。また、強い南風が吹いて暖かい一日になったかと思うと、その翌日には一転して冷たい北風が吹く寒い日にもなりますので、気温の予報にも注目して体調の管理にお役立てください。

 ところで、3月1日は気象庁が天気図の作成・発表を開始した日です。1883年(明治16年)3月1日から毎日、天気図を作り続けています。直前の2月16日に1度天気図を試作していますが、業務としては3月1日が開始日になります。

「図気天」
 これが、1883年(明治16年)3月1日午前6時、気象庁(当時は東京気象台という名称でした)が最初に発表した天気図です。冒頭に掲げた現在の天気図とはかなり違い、記入されている観測点は日本国内だけ、等圧線も2本描かれているだけです。ですが、この天気図が日本の警報や注意報、天気予報の出発点となりました。

ここに、1883年の天気図があります。珍しいものですので、よかったらご覧ください。鮮明ではないですけれど。

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