袋と筒
NHKのニュースで、1月4日に、山口県下関市の市場で今年の初競りが行われた、と報じていました。
有名ですので私でも知っているのですが「袋競り」というんですよね。
「競り人と仲買人が筒状の袋の中で指を握って値段を決める」というものです。(「」内はニュースから引用)
さて、へそ曲がりのかかし爺さん。筒と袋は基本的に異なるものでしょうが、と異を唱えたい。
袋は口が一つ、筒は口が二つでしょ。
袋は開けば一枚の平らな布になりますが、筒は切らない限り一枚の平らな布にはなりません。これは基本的なこと。
筒は竹輪、ストロー、水道管・・・人間も。
人間が食べた食物は、腸の中を送られていき、消化され、分子レベルで吸収されますが、「腸内」は実は「体の中」ではなく、「体の外」につながる管の中を通っていくのです。体の中に他生物が入り込んだら大変なことになります。ですから、体外で他生物の痕跡のない分子まで消化して吸収するんですね。
「私は竹輪だ」と意識してください。
ということで、「袋競り」ではなくて「筒競り」のほうが適切だよなぁ、と独りブツブツ。
★別件ですが。
四色定理というのがありまして、大雑把にいうと「平面上の地図を、隣接する領域が異なる色になるように塗り分けるには4色あれば十分だ」というものです。小学生の頃かな、もう高校生だった兄と二人で、いろんな平面分割を出題し合って、4色で塗り分けられるかどうか、競ったものでした。
で、数学的には、確かに、平面なら4色で充分なのですが、ドーナツだと7色必要なはずだったと思います、確かね。
平面とドーナツは異なるのです。
詳細には立ち入りませんが、この証明は、コンピューターで枚挙するような方式で証明され「エレガントな証明」ではなく、力任せの「エレファントな証明」と言われたものです。
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