ツマグロヒョウモン脱け殻
2019.10.19
ツマグロヒョウモンの脱け殻を外で見つけました。
寄生もなく無事羽化できたのでしょう。よかった。
いろんなチョウの幼虫を飼育していて、ツマグロヒョウモンは比較的寄生が少ない方です。
アゲハの幼虫は可能な限り若齢で飼育下に置かないと、9割近くなるかな、寄生されてしまいます。
寄生バチが多いですね。
アオスジアゲハでは寄生バエがよくつきます。ハエの成虫が葉に産卵して、その卵をアオスジアゲハの幼虫が食べてしまう、という形で寄生するようです。
よくね「天敵」というと、圧倒的な存在で、相手を全滅させることができるような感覚を持つ人が多いのですが。
それでは天敵自体が食料を失ってしまう。9割とか、限界9割9分くらいまでですよ。
「天敵は圧倒的」というのは、きわめて「人間的」な考えです。人間は自分が強いと思えば相手を殲滅してしまおうとする動物ですからね。
↓過去記事。ハエが寄生した事例です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_40f3.html
2007年10月30日 (火) ツマグロヒョウモンへの寄生者は?
↓参考
http://blog.livedoor.jp/arakawasanpo/archives/731741.html
2009年06月11日 ツマグロヒョウモン ケース1 寄生蜂
↓参考記事
(ユリイカ!)寄生バチがシイタケを救う?(朝日新聞デジタル 2019年10月24日05時00分)
キノコがおいしい秋。でもシイタケの生産農家を悩ませてきたのがキノコバエだ。菌床栽培ハウスに入り込むと、体長1センチほどの幼虫がシイタケを食べて成長し、ハエになる。国内のキノコ生産額の3割を占めるシイタケの重大な害虫で、これまであまり有効な防除策がなかった。
そのキノコバエに天敵がいることを森林総合研究所が発見した。ハエの幼虫に寄生して殺すハチで、新しい防除技術につながる可能性がある。
・・・
寄生バチがいるハウスでは、いないハウスに比べてハエの増殖が98%減った。・・・
天敵といえども「殲滅」はできないのです。
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