アリの盛り土
2019.8.9
死骸はコガネムシの仲間のような気がしますが、その死骸を土くれや何かで丸い盛り上がりで囲んであります。
アリの仕業です。
8.11
玄関前のテラス。アブラゼミの死骸。盛り上げてあるのは、砂粒みたいですね。土という感じではない。
周囲がタイルですから、運びやすいものを使った結果かな。
8.14
勝手口の外。落ちたブドウの実を砂粒で囲ってある。
昆虫の死骸のたんぱく質などではなく、果実の糖を確保したいらしい。
8.17
これは土っぽい感じがあります。
8.21
道路の舗装と線路柵のコンクリートの境目で、土ではなく砂を運んで来たらしい。
さて、こういう盛り上がり、盛り土は何のためなのだろう?
ネット上で調べても、これといって決定的な解説がない。
昆虫学には素人の、単なる昆虫ファンでしかない、ワタクシ案山子めの勝手な想像をひとつ。
アリの巣の出入り口って、土が盛り上がっていますよね。トンネルを掘った時の土の一部でしょう。
その形に似ていませんか?
アリは、同一種のアリでも、巣毎にその構成員の「匂い」が違うらしい。「巣の匂い」というものがあるらしい。
一つの巣の構成員がすべて同じ匂いだとは言いませんが、非常によく似たものらしい。働きアリたちはすべて一匹の女王アリからの姉妹ですからね。
で、同種で他の巣のアリは、その巣の匂いで、自分の巣と他の巣を識別する。
さて、ここからが勝手な仮説。
昆虫の死骸を発見したけれど、そのままでは巣に運べない。現場で時間をかけて解体して運ばなければならない。その間、他の巣のアリに獲物を横取りされたくない。そこで、土くれや砂粒を運んできて獲物を囲み、自分たちの匂いをつけてしまって、ここは自分たちの巣だ、と巣に偽装しているのではないか。
他のアリは、自分の巣じゃないと感じますから、獲物を守ることができる、と。
こういうことを考えたのですが、いかがでしょうか。
★↓こんな本も引っくり返して探したのですが、解説がない。で、古びた脳を絞ってみました。
「ありとあらゆるアリの話」久保田政雄 著、講談社、昭和六十三年一月二十六日 第一刷
「アリ!なんであんたはそうなのか(フェロモンで読み解くアリの生き方)」 尾崎まみこ 著、化学同人DOJIN選書 075、2017年8月20日
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