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2019年9月24日 (火)

彼岸花

彼岸花特集の第2弾。彼岸花そのもの。
線路柵のところにずいぶん昔に植えて、以来、自力で少しずつ範囲を広げています。移動手段はないのに、球根を隣に作る、また隣に作る、と広がってきたのだと思います。

0915_2higanbana4 2019.9.15
あまりに多種類の植物が茂ってしまったので、妻が手を入れて空間を作ってみたら、つぼみが立っていました。

0919_14higanbana 9.19
中から赤い花の予感。まさしく「赤ちゃん」と呼ぶべきか。

0922_15higanbana 9.22
つぼみが6つ。開花の準備は整いました。

0923_2higanbana2 9.23
そして、彼岸の中日23日の朝。
一気に同時に咲きました。黄花彼岸花では少し開花に時間差がありましたが、彼岸花では同時開化でした。
後で彼岸花の学名のところで出てきますが、「放射状」に並ぶというのが、特徴です。黄花の方もね。
0923_2higanbana4
横顔も見てやってください。
これから、どんどん続くはず。追々、ご報告します。

★学名について。季節の花300というサイトは学名に説明があって、助かります。
https://www.hana300.com/higanb.html

・学名
  Lycoris radiata
   Lycoris : ヒガンバナ属
   radiata :放射状の舌状花をもつ
   Lycoris(リコリス)は、ギリシャ神話の海の女神「Lycoris」の名前から 採ったもの。花がとても美しいことから。

「radiata」なのですね。
英語の radiate, radius などはラテン語の「RADIUS」が語源です。
(小型の石油コンロのラジウスはこれを作ったスウェーデンの会社の社名ですから、放射や半径とは関係ありません。)

黄花彼岸花でも彼岸花でも「放射状」であることが名前になるというの、面白いですね。

★朝日新聞の朝刊コラム「折々のことば」から。

折々のことば:1584 鷲田清一
2019年9月18日05時00分

 生物は、つねに余裕をもった生活をしている。そしてその余裕を惜し気もなく利用したいものに利用さしている。
 (今西錦司)
    ◇
 ヒガンバナは、花は咲いても実はならない。繁殖は地下茎でおこなう。だから昆虫に受粉を助けてもらう必要がないのに、立派な花を咲かせ、そこを訪れる蝶(ちょう)に花蜜を差し出す。植物はさまざまな動物に食われ放題。人のように「我利我利亡者」ではなく、「のびのびと」動物たちを養っていると生態学者は言う。随想「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」から。

ちょっとなぁ、今西さんがそういう風に言うかな。
彼岸花は遺伝子が3倍体で、2で割れませんので、生殖細胞がうまく作れずに、不稔になっているのです。
たまに、何かの拍子に3倍体が1+2に分かれることでもあるのかな、結実することはあるようですけれど。
決して、ゆとりで動物を養っているわけではないと思うのですが。
進化というのは、多様性を産みだして、多様な環境に適応していくことですから、不稔性の植物はかなり危うい。環境の激変や病気の流行などがあった場合に、それに耐えきれるかどうか。ぎりぎりの生き方をせざるを得ないのだ、と私は理解しますが。むしろ彼岸花は窮地に立っているという気がします。

★読書から
「ヘンな名前の植物」藤井義晴 著、化学同人刊、2019.4.30 第1刷発行
p.136から引用
山口百恵さんの「曼殊沙華」に触れて
「曼殊沙華は本来仏教でいう天上の四つの理想の花の一つ manjusaka なので正しい発音と言えます。」

へぇ、そうなんだ、と調べてみたら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A

ヒガンバナ(彼岸花、学名 : Lycoris radiata[1])は、ヒガンバナ科[2]ヒガンバナ属の多年草である。曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ サンスクリット語 manjusaka の音写)、学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれる。

そうだったのか、今頃になって知りました。なお「manjusaka」の「s」はアルファベットの「s」ではなく、下にヒゲのつくような文字らしいですが、表記できないので、「s」で代用します。

↓大谷大学のHPから
http://www.otani.ac.jp/yomu_page/b_yougo/nab3mq0000000rnh.html

 『法華経』の巻第一序品に、釈尊が多くの菩薩のために大乗の経を説かれた時、天は
蔓陀羅華・摩訶曼陀羅華・蔓殊沙華・摩訶蔓殊沙華
の四華を雨(ふ)らせて供養した、とある。
 「マンジュシャカ」は古代インドのサンスクリット語で「赤い」の意で、語義は未だ詳らかでないが、中国で音を写して字を宛て、中国に存在した花に比定したものと推定される。

山口百恵さんの曼殊沙華は、恋という激情の中で、正気と狂気の危うい狭間を揺れる「心」を歌い上げていましたね。
好きな歌です、でも怖い歌かもしれません。

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